肛門科には痔以外にも様々な患者さんが来られます。
皮膚科医から肛門科医に転身して一番衝撃を受けたのは肛門異物。
肛門からビンやオモチャなど、さまざまな「異物」を入れる性癖のある患者さんが受診されることが時々ありました。
9割以上が男性でした。
私のニコニコ動画「肛門科女医みのり先生チャンネル」でもお話したのですが、肛門異物の患者さんの言い訳がそろいもそろって同じで、
「お風呂上がりに椅子に座ろうとしたら、そこにビンが置いてあったようで、気付かずに座ったら肛門に入ってしまいまして・・・」
と言われることが多かったですね〜滝汗
お決まりのパターンなので、「ああ、そうですか〜」と言って異物摘出にいそしみましたが、よーく考えてみて。
お風呂上がりに何故パンツをはかずにリビングに行って椅子に座るのか?
あまりにも滑稽だったので患者さんにツッコんで意地悪な質問をしたことがあったのですが、返ってきた答えは
「お風呂上がり、暑くて、お水を飲みに行こうとスッポンポンのまんまリビングに行って、冷蔵庫から冷えたお水を取って、椅子に座って飲もうと思ったらビンが置いてあったんです。」
というもの滝汗
ふーん
なるほどねーえー
状況は理解できたとして
椅子にビンが立てて置いてあったら気付きません?ニヤニヤ
しかもですよ
そんなピンポイントで肛門に入りますか??
1万分の1の確率で肛門に刺さったとして、そのままズボッと普通は入りませんおいで
いや〜
そんな見え透いたウソをシャーシャーと言われるんですわ滝汗
院長が東京の病院に勤めていた時、ミツカン酢のビンを肛門から入れてしまって取り出せなくなったという患者さんが外来に来られたことがありました。
こんなもの、よくもまぁ肛門から入りましたよね・・・。
肛門から取り出そうとしてもさすがに無理。
結局、開腹手術をすることに。
ご家族に来てもらって説明をしたら、奥さんと娘さんが
「えっ!?またですか??」
と。
要するに何度も何度も肛門から様々な「異物」を入れていたようです。
性癖ですから「やめろ」と言っても治りませんあせる
だから異物の患者さんには「今度、異物を入れる時には異物を必ずコンドームに入れて、コンドームの端っこをしっかり縛っておいてね。」と肛門科医たちは説明をします。
そうするとコンドームを縛った部分を鉗子で挟むと取り出しやすいんです滝汗