崩壊の道を静かに進む「水道」老朽化の悲惨な未来
日本の水道普及率は98%を超えている。
山がちな島国の津々浦々に、水道管網が張り巡らされているのだ。
すでに触れたが、水道管路の延長は67万6500km、地球約17周分の水道管が日本の地中に埋まっていることになる。
この充実したインフラが家庭や事業所への水の供給を支えている。
しかし、形あるものはいずれ壊れる。しかも、それぞれのペースでだ。
いつか必ず交換しなくてはならなくなる。それがいつなのか。
日本では法定耐用年数40年と決められている。
今、日本全体の水道管の更新具合を示す更新率は
だいたい何%くらいか見当がつくだろうか。
答えは0.667%
では、今のペースではいつになったら水道管の更新が終わるのか。10年後? ご冗談を。20年後? とんでもない。50年後? まだまだ。
答えは130年以上先だ。
すべての水道管を更新し終わる頃には、今、この瞬間に更新が終わった水道管が、とっくに寿命を迎えている。
https://toyokeizai.net/articles/-/636907