https://news.yahoo.co.jp/articles/dca1c647de4ce5cd70dd541f5c2a2860c920626e 外房線“ナゾの終着駅”「勝浦」には何がある?
暑いときには暑いところへ、寒いときには寒いところへ。それが旅の要諦だ……などという手前勝手なこだわりを、折に触れて披瀝している。だから、この冬もいそいそと(というか仕事で)北海道に赴いた。
ただ、いつもそんな旅ばかりしていては、体への負担が大きすぎる。暑さ寒さそのものもそうだし、室内外の寒暖差も何かと体に応えるものだ。ときには暑いときには涼しい、寒いときには暖かいところに出かけたい。
そういうわけでやってきたのは、千葉県は外房、太平洋に面する港町・勝浦である。
“暖かいし涼しい”ふしぎな終着駅「勝浦」
勝浦は、黒潮の影響もあって冬は温暖、夏は冷涼。最高気温が35度を超えることは過去に一度もなく、30度超の真夏日すらまれだとか。それでいて、冬は冬でも氷点下の冷え込みなどはごくわずか。つまり、東京から気軽に行くことのできる上に夏は避暑、冬は避寒にうってつけの町なのだ。
そんな首都圏の天国・勝浦には、JR外房線が通じている。クルマを使わず鉄道で、となったら、外房線に乗ってゆくほかに道はない。ありがたいことに、東京駅から京葉線経由の特急「わかしお」が走っている。
夢の国まみれの通路を歩いて歩いて東京駅の地下ホーム。そこから「わかしお」に乗り込んで、海浜幕張も蘇我も茂原も上総一ノ宮も通り過ぎ、ざっと1時間半ほどの旅のすえ、勝浦駅に到着する。
さすがにこの辺りまで来れば、外房の香り。都心の風情は消え失せて、のどかな房総半島らしい車窓が広がっている。
勝浦駅もまた、すぐ北側には山が迫り、南側にだけ駅前広場を持つのんびりした空気のターミナル。駅前広場にも、どことなく南国ムードが漂っている。
寒いいまの時期ならば南国ムードはありがたく、気分だけでもいくらか寒さが和らぐ心持ち。といっても、海が近いからだろう、風がだいぶん強いから、実際のところはそれほど暖かいと感じるほどのことはない。
それでも空が大きく開放感がある勝浦駅の駅前は、東京から1時間半の旅の果てにやってきたことも手伝って、だいぶレジャー、リゾート気分にしてくれる。
駅舎やそこに通じる階段が真っ白に塗られているのも、また駅前の交番が白とスカイブルーに塗り分けられているのも、爽やかさを感じさせてくれて悪くない。
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