小6に上がった時の始業式のことだ。
前沢先生が、山中先生に変わったっていう報告があった。
なんとも言えない気分だった。
それから先生と喋ることは少なくなった。
夏休みが終わった頃だった。
俺に彼女が出来た。
彼女と言っても所詮小6の付き合いだから遊びみたいなもんだ。
周りでもマセたガキどもが付き合うのが流行ってたから便乗したようなもんだ。
正直全然好きじゃなかった。
手繋いだし、ハグしたけど、なんか違かった。
2ヶ月で別れた。
11月の秋頃に、前沢先生と久しぶりに話した(当時はもう山中)
市内の小学校の代表生徒が出る体育大会の練習で居残ってた日だった。
俺は自分の出る100m走+リレーがあったから周りより遅くまで残ってた。
先生「俺君、夜遅くまでお疲れ様。寄り道しないで帰るのよー」
久しぶりの会話なのに、上の空になっていたら、
先生「どうしたの?笑ぼーっとしてるけど笑笑」
すると、反射的に言葉が出た
俺「見に来てよ。」
先生「…????」
俺「あーいやっ、なんでもねーわ…」
先生「えーなによー!笑誤魔化さないで言ってよー!」
俺「はいはいわかったから静かにしろようるさいから」
先生「生意気なこと言わなーい。んで、なんなの?
俺「11月13日、どうせあんた暇だろ?連体見に来てよ…」
先生「何その言い方??しかも俺君がそんな事言うなんて珍しーい笑」
先生「13日は…空いてる!!行けるよ!!」
俺「やった!先生来れるじゃん!」
俺はつい反射的に言葉を発してしまった。
数十秒沈黙が続いた後、
先生「あっ…うれしい?…」俺「あー…いや、まぁー…」先生「…ふっ笑」俺「あーもう俺帰るから!」
そう言って俺は家に帰った。