【とっても便利な圧力鍋、普及の会】総務部、販売促進課長
会長、内部から「販促ソングの朝礼時斉唱と得意先無料ブルーレイプレゼントは止めて頂きたい」との声が…
え今、ですか?ここで私が?こほん。畏まりました。それではお耳を拝借、いよ〜しゃんしゃん
なーべーなーべーなべなべなーべー あっ・つっ・りょっ・くっ・なーべー…
すっすいません、謀叛を企む会員は至急リストアップしてまいります〜
【とっても便利な圧力鍋、普及の会】給湯室
「ねえねえ知ってる?うちの会、労基から是正勧告受けてるんだって。」「まじで?何においての勧告だろね?」「表向きは稼動時間とかの名目らしいけど
本当は例の営業なんだってさ。ほら、ちょっと強引な販売方法とか…」「あ〜、なんとなく分かっちゃった。
さりげなく鼠講っぽい、みたいな…」「大体圧力鍋一本なんてさあ、あくどいことでもやんなきゃ会長の車、ベントレーだっけ?
あんな外車乗れる訳ないじゃんねえ…」「ってことはとっくに消費者センターとかから睨まれてるのね…」
【とっても便利な圧力鍋、普及の会】営業部営業2課 課長補佐
「で、どうすんの?おばあちゃんさあ…これ。いくらお試しっていっても鍋だよ?
商品使って要りませんってそれ、どうなのまじで!いやがらせ?」
「あわわあわあわ、だってあなたが台所に上がり込んでお試しだからだいじょぶですよ〜とかいって…」
「ちっ。お話しになりませんね。もしかしてあるつなんとか?しゃーねーなー。
負けてあげるから。いいよおばあちゃん、一万円まけちゃう!」「いっ一万円ですか?すると…いくらになりますの?」
「ずばり八万円!いやこれねえ、ほんとは20万で皆さん買って頂いてんのよ。まじで、ざっくり20万円。」
【とっても便利な圧力鍋、普及の会】商品開発室 開発研究員
「出来た!出来ましたよ室長!見てください、これ!制御は最新のIoTをフィードバックした
当会渾身の銘機、圧力鍋8号(仮称)。いかがでしょかっ!」
「おお!これこそ時代の最先端、主婦の相棒料理の極意…で、
今までとどう違うの?」「はいっ!アーキテクチャを一から見直しました。AIを採り入れた今回、声を大にして売り込みたいのはこのUIです。
なんと、奥様の声を10000人まで識別出来るんですっ。」
【とっても便利な圧力鍋、普及の会】常任理事と経理事務統括本部長
「そろそろ、か…」「りっ理事…いよいよ動議、ですか?」
「しっ!壁に耳あり倉庫に鍋ありと申すではないか。のう本部長。
何も会長がにくい訳ではない。ただ、会としての寿命だ。頃合いと見てよいのではないか…」
「ですね理事ちょ、いやすみません。口が滑ってしまいました。理事会の主だった方々と組合の方、きっちりと抑えてございます。」
「ふむ、目端も利くういやつじゃ。理事長か。よい響きじゃのお。
ほれもっとちこうよれ。どれどれ、例のマル秘リストとやらを…」
【とっても便利な圧力鍋、普及の会】給湯室
「ねえねえ知ってる?うちの会、そーとーあぶないみたいだって噂よ…」「えっどんな噂?私ぜんぜん知らないけど」
「そう…じゃあ誰にも秘密にしていてね。ゼッタイよ。あのねごにょごにょ…」「ええーっ!まじで?会をたたんで名義替えて会長は追い出されちゃうの?」
「しいいっ声おっきいから。でね…ごにょごにょ」「うっそー!粉飾?会長派一掃?退職金は2000円っ?」
【とっても便利な圧力鍋、普及の会】常任理事、某出資者
「以上が次の理事会で決議される運びかと…」「これこれ、まだ開かれてもいない会の決議などと先走って口にするもんじゃない…
のう理事。儂と会ってる事は…大丈夫だろうな?」「はい。腹心にだけ…」「ふむ。まあよい。で、決議後から儂との付き合い方、理事長としてはどうする気なのじゃ?」
「はっ。目立たぬ外部監査役、この辺りは如何でしょうか。勿論当然のお礼と申してはなんですがごにょごにょ…」
「なに、左様か?ふむ、わるくはないな。しかしお主もわるよのう。くっくっくっ」
【とっても便利な圧力鍋、普及の会】営業部営業2課 課長補佐と総務部販売促進課事務員(給湯室某)
「かち。ふ〜…そうか…」「ねえ、私から聞いたなんて言わないでね。」「販促課長は生粋の会長派だからな。あほだけど。」
「ほんといやになっちゃう。でもね、課長のおかげで全部筒抜けなの。感謝しなきゃね。」
「俺は泥舟で河を渡ろうとは思わない。かといって理事の腹黒さを信用はできないな。」
「いつ裏切られるかわからないもの、でしょ?」「俺はそんなヘマをしないさ。利用できるものは全て利用してやるのさ。」
「あなた、まさか。次期新商品の鍋8号(仮称)を売るつもりじゃ…」「おいおい、人聞きわるいことをいわないでくれよ。
俺は売上高ナンバーワンの営業マンだ。商品を売るのは使命だろう。」「そんなこといって…ねえ、私にも何か出来ることはなあい?」
【とっても便利な圧力鍋、普及の会】商品開発室長と総務部販売促進課事務員(給湯室某)
「失礼します。室長、次期新商品の販促アイテムの件で少々のお時間頂けませんか?」
「はい、どうぞ…こちらに。」「ありがとうございます。早速ですが…」「うむ。なかなかいいですね。だが、まだ発表できる段階にはないのだ。」
「と仰られますと?なにか不具合でも?」「むう…まあ君にだから話すがな。実は耐用時間の項目で…現在は問題解消すべく研究員と」
「そうですか。会の方には?私共の課には予定通りの発表でTVCFも打つようにと」「まあ待ってくれ。露見に至った外部機関検査から帰ってきたのはほんのつい先程なんだ」
こちらの謎めいたスレッドと
【とっても便利な圧力鍋、普及の会】
今更ながら勝手に使ってすみませんorz
書いてみたらなんだか自分が知りたくなっちゃいました。会はこの先一体どうなるんだろう?
渦巻く陰謀と吹き零れた圧力鍋、果たして真の黒幕とは!?なんちゃって。