外国人客対応JR増便、地元は不便に 京都・亀岡
12/31(日) 9:50配信 京都新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171231-00000003-kyt-l26 JR西日本が春のダイヤ改正で山陰線を増便したが、京都府亀岡市民から「かえって不便になった」と不満の声が漏れている。
増便が亀岡駅ではなく、京都市内の嵯峨嵐山駅止まりとなったため、
亀岡・園部方面行きの1時間当たりの本数は変わらない一方で、最大で30分の乗車間隔が生じている。
ダイヤ改正では、午前10時から午後4時までの間、京都−嵯峨嵐山駅を1本増便。
京都駅発、亀岡・園部行きに関し、快速列車を含めて1時間4本という本数は変わらないが、
おおむね毎時に1本、嵯峨嵐山行きを設定したことで、亀岡方面に向かう普通列車の運行時刻がずれ込む時間帯が発生した。
これまでの最大は20分間隔だったが、10分増え、30分間隔となり、特に馬堀・亀岡駅の乗降客に影響が出る結果となった。
例えば、円町駅で、亀岡駅に行くために10時5分の快速に乗り遅れると、次は36分まで待つことになる。
JR西日本によると、増便は嵐山に向かう外国人観光客が急増したための措置だとし、同社広報課は
「混雑を解消し、観光客の利便性を図りたい。亀岡方面行きの増便は利用状況を注視する、としか言えない」と説明した。
「不便になった」との亀岡市民の声を受けて、桂川孝裕市長は11月、JR西日本京都支社長に対し、
列車間隔をダイヤ改正前の水準に戻すよう申し入れを行った。
桂川市長は「亀岡もトロッコ列車や保津川下りで観光客は増えている。理解を求めたい」とする。
馬堀駅を利用する飲食店店員の女性(28)は「亀岡が軽視されているようで、さみしい」と話した。