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筑前鐵太郎 ★@無断転載は禁止 ©2ch.net
2016/05/09(月) 22:28:03.11 ID:CAP_USER
された惑星のうちの1つの地表から見た、他の惑星とTRAPPIST-1の想像図(提供:ESO)
地球から40光年の距離にある超低温の矮星の周りに3つの惑星が見つかった。いずれも大きさや温度が金星や地球に似ており、これまでに発見された系外惑星の中で最も生命探査に適したターゲットといえる。
【2016年5月9日 ヨーロッパ南天天文台】
ベルギー・リエージュ大学のMichael Gillonさんたちの研究チームは、ヨーロッパ南天天文台ラ・シーヤ観測所のトラピスト望遠鏡を使って、みずがめ座の方向約40光年の距離にある19等星「2MASS J23062928-0502285」(または「TRAPPIST-1」)を観測した。そしてTRAPPIST-1の明るさが一定間隔でわずかに暗くなる現象がとらえられ、地球とTRAPPIST-1の間を複数の天体が通過していることが示唆された。
さらに詳細な観測と分析から、TRAPPIST-1の周りに3つの系外惑星が存在しており、それらが地球と同じくらいのサイズであることが明らかになった。
発見された惑星のうちの1つの地表から見た、他の惑星とTRAPPIST-1の想像図
発見された惑星のうちの1つの地表から見た、他の惑星とTRAPPIST-1の想像図(提供:ESO)
TRAPPIST-1の質量は太陽の8%ほどしかなく、木星よりわずかに大きい程度だ。表面温度は約2600度と極めて低温で、非常に赤い色をしている。超低温矮星という小さく暗いこの種の星は、天の川銀河内ではありふれた存在だが、その周りに惑星が発見されたのは今回が初めての例である。
3つの惑星のうち内側の2つの公転周期はそれぞれ1.5日と2.4日で、中心のTRAPPIST-1からの距離は太陽・地球間の20分の1から100分の1しかない。「この惑星系のスケールは、太陽系というよりも木星とその衛星系に似ていると言えるでしょう」(Gillonさん)。
このように至近距離にあるにも関わらず、2つの惑星が受けるエネルギーの量は地球が太陽から受ける量の4倍と2倍にしかすぎない。TRAPPIST-1が太陽よりもはるかに暗いからだ。両惑星は中心星に近すぎて、いわゆる通常のハビタブルゾーン(恒星からの距離がちょうどよく、液体の水が地表に存在できる範囲)には位置していないが、地表の一部には液体の水が存在できる領域があるかもしれない。
また、3つ目の惑星については軌道がはっきりとはわかっておらず、受けるエネルギーは地球よりも少ないと考えられているが、ハビタブルゾーンに存在する可能性があるという。
研究者たちは系外惑星の大気を通過してきた星の光の中に、生命の痕跡を探そうとしている。多くの場合、星が明るすぎるためにそうした手掛かりは埋もれてしまうが、TRAPPIST-1のような暗い超低温矮星であれば検出が可能だ。「わたしたちがなぜ、最も小さく最も冷たい、太陽系に近い星の周りを回る地球のような惑星検出を目指しているのか。その理由はシンプルです。小さな星の周辺のみが、現在の技術で地球サイズの惑星上の生命を検出できる場所だからです。もし、宇宙のどこかに生命を探したいならば、こうした天体こそわたしたちが探し始めるべき場所なのです」(Gillonさん)。
http://www.astroarts.co.jp/news/2016/05/09trappist1/index-j.shtml
![【宇宙】超低温の矮星の周りに、生命が存在しうる地球サイズの惑星3つを発見©2ch.net->画像>2枚](http://www.astroarts.co.jp/news/2016/05/09trappist1/attachments/trappist1.jpg)
地球から40光年の距離にある超低温の矮星の周りに3つの惑星が見つかった。いずれも大きさや温度が金星や地球に似ており、これまでに発見された系外惑星の中で最も生命探査に適したターゲットといえる。
【2016年5月9日 ヨーロッパ南天天文台】
ベルギー・リエージュ大学のMichael Gillonさんたちの研究チームは、ヨーロッパ南天天文台ラ・シーヤ観測所のトラピスト望遠鏡を使って、みずがめ座の方向約40光年の距離にある19等星「2MASS J23062928-0502285」(または「TRAPPIST-1」)を観測した。そしてTRAPPIST-1の明るさが一定間隔でわずかに暗くなる現象がとらえられ、地球とTRAPPIST-1の間を複数の天体が通過していることが示唆された。
さらに詳細な観測と分析から、TRAPPIST-1の周りに3つの系外惑星が存在しており、それらが地球と同じくらいのサイズであることが明らかになった。
発見された惑星のうちの1つの地表から見た、他の惑星とTRAPPIST-1の想像図
発見された惑星のうちの1つの地表から見た、他の惑星とTRAPPIST-1の想像図(提供:ESO)
TRAPPIST-1の質量は太陽の8%ほどしかなく、木星よりわずかに大きい程度だ。表面温度は約2600度と極めて低温で、非常に赤い色をしている。超低温矮星という小さく暗いこの種の星は、天の川銀河内ではありふれた存在だが、その周りに惑星が発見されたのは今回が初めての例である。
3つの惑星のうち内側の2つの公転周期はそれぞれ1.5日と2.4日で、中心のTRAPPIST-1からの距離は太陽・地球間の20分の1から100分の1しかない。「この惑星系のスケールは、太陽系というよりも木星とその衛星系に似ていると言えるでしょう」(Gillonさん)。
このように至近距離にあるにも関わらず、2つの惑星が受けるエネルギーの量は地球が太陽から受ける量の4倍と2倍にしかすぎない。TRAPPIST-1が太陽よりもはるかに暗いからだ。両惑星は中心星に近すぎて、いわゆる通常のハビタブルゾーン(恒星からの距離がちょうどよく、液体の水が地表に存在できる範囲)には位置していないが、地表の一部には液体の水が存在できる領域があるかもしれない。
また、3つ目の惑星については軌道がはっきりとはわかっておらず、受けるエネルギーは地球よりも少ないと考えられているが、ハビタブルゾーンに存在する可能性があるという。
研究者たちは系外惑星の大気を通過してきた星の光の中に、生命の痕跡を探そうとしている。多くの場合、星が明るすぎるためにそうした手掛かりは埋もれてしまうが、TRAPPIST-1のような暗い超低温矮星であれば検出が可能だ。「わたしたちがなぜ、最も小さく最も冷たい、太陽系に近い星の周りを回る地球のような惑星検出を目指しているのか。その理由はシンプルです。小さな星の周辺のみが、現在の技術で地球サイズの惑星上の生命を検出できる場所だからです。もし、宇宙のどこかに生命を探したいならば、こうした天体こそわたしたちが探し始めるべき場所なのです」(Gillonさん)。
http://www.astroarts.co.jp/news/2016/05/09trappist1/index-j.shtml