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2016/05/12(木) 22:09:33.44 ID:CAP_USER
【プレスリリース】世界最速の原子間力顕微鏡を用いてアルツハイマー病原因物質の構造変化を確認 - 日本の研究.com
https://research-er.jp/articles/view/46319
医薬保健研究域医学系脳老化・神経病態学(神経内科学) 山田正仁教授,理工研究域バイオAFM先端研究センター 中山隆宏助教らの研究チームが,UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)と共同で,世界最速の原子間力顕微鏡(※1)を用いて,アルツハイマー病の脳に蓄積するアミロイドβタンパク質(Aβ)(※2)が凝集(※3)する過程をビデオ撮影することに成功しました。
アルツハイマー病は,脳内にAβがたまることで発症します。従来はタンパク質が脳で集まり始めた時点で形状が定められ,その後は同じ構造が繰り返し作られると考えられていました。
今回の研究では本学が開発した,分子の動きや構造を精密に撮影できる高速原子間力顕微鏡を使用し,Aβが溶液内で集まる過程の動画撮影に成功。その結果,Aβの繊維構造として,すでに知られている「らせん型」と「直線型」に加え,それら2つの型を併せ持つ「混在型」が存在すること,混在型は,らせん型→直線型→らせん型のように繊維が変換されながら形成されることを発見しました。さらに,溶液の成分を変えるとAβの各型の出現割合が変わることから,Aβの線維構造は周囲の環境によって変化することも明らかにしました。
脳内のAβの線維構造を変化させることができれば,アルツハイマー病の発症や進行を制御できる可能性もあり,今回の研究成果が今後の治療研究へ活用されることが期待されます。
本研究成果は,米国東部標準時間2016年5月9日午後3時(日本時間5月10日午前4時)発行の米国科学アカデミー紀要Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of Americaのオンライン版に掲載されました。
https://research-er.jp/articles/view/46319
医薬保健研究域医学系脳老化・神経病態学(神経内科学) 山田正仁教授,理工研究域バイオAFM先端研究センター 中山隆宏助教らの研究チームが,UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)と共同で,世界最速の原子間力顕微鏡(※1)を用いて,アルツハイマー病の脳に蓄積するアミロイドβタンパク質(Aβ)(※2)が凝集(※3)する過程をビデオ撮影することに成功しました。
アルツハイマー病は,脳内にAβがたまることで発症します。従来はタンパク質が脳で集まり始めた時点で形状が定められ,その後は同じ構造が繰り返し作られると考えられていました。
今回の研究では本学が開発した,分子の動きや構造を精密に撮影できる高速原子間力顕微鏡を使用し,Aβが溶液内で集まる過程の動画撮影に成功。その結果,Aβの繊維構造として,すでに知られている「らせん型」と「直線型」に加え,それら2つの型を併せ持つ「混在型」が存在すること,混在型は,らせん型→直線型→らせん型のように繊維が変換されながら形成されることを発見しました。さらに,溶液の成分を変えるとAβの各型の出現割合が変わることから,Aβの線維構造は周囲の環境によって変化することも明らかにしました。
脳内のAβの線維構造を変化させることができれば,アルツハイマー病の発症や進行を制御できる可能性もあり,今回の研究成果が今後の治療研究へ活用されることが期待されます。
本研究成果は,米国東部標準時間2016年5月9日午後3時(日本時間5月10日午前4時)発行の米国科学アカデミー紀要Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of Americaのオンライン版に掲載されました。