目の角膜の細胞を人工的に培養し、角膜が白く濁る重い目の病気の複数の患者に移植する方法を、
京都府立医科大学などのグループが開発しました。実用化を目指して、ことしの秋以降、国の承認を
得るための治験が行われることになりました。
京都府立医科大学の木下茂教授などのグループによりますと、目の角膜の中にある角膜内皮細胞は、
数が減ると角膜が白く濁る水疱性角膜症という病気を起こし、失明するおそれもあります。
患者は国内におよそ1万人いるとみられ、治療法は亡くなった人から提供を受ける角膜移植しかありませんが、
提供が不足しているのが実情です。
そこで研究グループは、提供されたこの細胞を人工的に培養し、注射器を使って複数の
患者の目に注入し移植する方法を開発しました。
より多くの患者に移植でき、体の負担も少ないということで、これまで、臨床研究として30人の
患者に移植した結果、全員で症状が改善したということです。
研究グループは実用化を目指して、国の承認を得るための治験を行う予定で、ことしの秋以降、
15人の患者に細胞を移植し、安全性や効果を確認することにしています。
木下教授は「従来の角膜移植より、治療後の見え方もよくなると期待できる。
2年後の承認を目指したい」と話しています。
NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170601/k10011002211000.html?utm_int=news-culture_contents_list-items_030
京都府立医科大学などのグループが開発しました。実用化を目指して、ことしの秋以降、国の承認を
得るための治験が行われることになりました。
京都府立医科大学の木下茂教授などのグループによりますと、目の角膜の中にある角膜内皮細胞は、
数が減ると角膜が白く濁る水疱性角膜症という病気を起こし、失明するおそれもあります。
患者は国内におよそ1万人いるとみられ、治療法は亡くなった人から提供を受ける角膜移植しかありませんが、
提供が不足しているのが実情です。
そこで研究グループは、提供されたこの細胞を人工的に培養し、注射器を使って複数の
患者の目に注入し移植する方法を開発しました。
より多くの患者に移植でき、体の負担も少ないということで、これまで、臨床研究として30人の
患者に移植した結果、全員で症状が改善したということです。
研究グループは実用化を目指して、国の承認を得るための治験を行う予定で、ことしの秋以降、
15人の患者に細胞を移植し、安全性や効果を確認することにしています。
木下教授は「従来の角膜移植より、治療後の見え方もよくなると期待できる。
2年後の承認を目指したい」と話しています。
NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170601/k10011002211000.html?utm_int=news-culture_contents_list-items_030