>>49 > すそ野が痩せればアインシュタインなんぞ出てこんよ
完全に同意
> さらに言うと国力のためにはアインシュタインも欲しいが普通にコツコツ進めてくれる研究者100人のほうが重要
これも完全に同意
そしてコツコツ進める研究者を可能な限り大量に育成し安定した研究ポストと適切な額の研究予算とを与えて維持することが最も重要
そういう意味では我が国は応用の見えない単なる知的遊戯としてのビッグサイエンスの巨大プロジェクトからは撤退すべき
少なくとも中心となってプロジェクトを推進し費用も負担するホスト国からはね
そういう点で最も速やかに撤退を表明すべきプロジェクトは国際リニアコライダー計画ILCだ
これは建設費だけでも1兆円を要し、更に保守し運転するための維持コストも膨大な額になる
1兆円の建設費の大半は日本国内に還流するから良いのだという主張もあるが、それならば同じ1兆円をもっと国民が必要とする
社会インフラの建設や老朽化したが今後も必要なインフラの補修や改修に投入するほうが国力の維持向上にとって遥かに効果的
あるいは1兆円を普通の研究者に投入する場合は、1人1年当たり平均1000万円の研究費と1000万円の賃金を与えて40年間雇用するのに使えば
1250人もの研究者を現状よりも増員できることになる
実際には、ILCが数十年の装置寿命を終えるまでに運転や保守・性能向上などにも非常な高額の費用を発生するので、上の1250人という数字は
数倍になるのは確実だ
つまりビッグサイエンス、それも100年以内の期間での応用が全く見えない知的遊戯だけのための巨大プロジェクト1つを放棄するだけで
数千名の研究者を増員し維持し続けられるということだ
この数千名を我が国がお家芸としているが今後中共などから追い上げられるリスクの高い材料科学(物性物理、化学、材料工学、冶金などの諸分野)と
現在そして将来的に極めて重要であるにもかかわらず、我が国が必ずしもリードしているとは言えず現状のままではビハインドになる可能性の高い生命科学などの分野に、
重点的に配分して増員すれば国力増強に極めて有効に貢献できる
我が国の国力の維持向上に派手な1兆円の打ち上げ花火と地道だが重要な研究者の増員のどちらが有効か、改めて言うまでもないだろう