[カイロ 6日 ロイター] -
イタリアのトリノ工科大学の研究チームは、
古代エジプトの少年王ツタンカーメンの墓の壁の裏に隠し部屋が存在する根拠は見つからなかったと発表した。
エジプト考古省が6日、声明で明らかにした。
専門家の間では、隠し部屋が存在するかどうかで意見が分かれ、
隠し部屋は、ツタンカーメンの義母と考えられるネフェルティティ王妃の墓との説もあった。
王妃の墓が確認されれば、エジプトにおける考古学的発見としては今世紀で最も注目すべきものになるとみられている。
声明は、エジプト政府考古学委員会のムスタファ・ワジリ委員長による発言として
「調査の結果、部屋は存在しないことが分かった。
また、入り口や扉の枠を示唆するものも見つからなかった。
これは、ツタンカーメンの埋葬室に隣接する形または内部に廊下か部屋が
存在すると推察されていたそれまでの説を覆すことになる」と述べた。
同委員長は2015年、初期のレーダー画像を解析した結果、
ツタンカーメンの墓の裏に何かが存在する確率が「90%」だと発言していた。
関連ソース画像
Reuter
https://reut.rs/2KH97lR