米オークリッジ国立研究所は7日(米国時間)、米エネルギー省が、世界最速を謳うスーパーコンピュータシステム「Frontier」の提供について、米Crayと契約を締結したことを発表した。システム提供は2021年予定で、契約評価額は6億ドル以上の見込み。
Frontierは、現行のスーパーコンピュータの50倍に相当する、1秒間に100京回(10の18乗)の演算が可能な“エクサスケール”のシステムとなる予定で、理論演算性能1.5EFLOPSを掲げている。
システムはCrayの「Shasta」アーキテクチャベースで、Slingshotインターコネクトを採用。CPUとGPUには、次世代のHPCおよびAIに最適化された、カスタム仕様の「EPYCプロセッサ」および深層学習性能を考慮した広範な混合精度演算とHBMを備えた「Radeon Instinct」GPUを採用する。
システム全体は100台を超えるキャビネットからなり、各ノードはEPYCプロセッサ1基とRadeon Instinct GPUが4基の構成で、カスタムされたInfinity FabricがCPU-GPU間の接続に用いられる。
システム上では、AMD製CPUとGPUを組み合わせた環境を活用するため、Cray開発のオープンソースプログラミング環境「ROCm」の拡張版が利用される。
なお同省は3月、IntelプロセッサとGPUと採用した別のエクサスケールスーパーコンピュータ「Aurora」を、2021年にアルゴンヌ国立研究所へ納入するかたちでCrayと契約を締結している。
Frontierの計算能力は、気象科学や亜原子粒子の構造解析、ゲノミクス、物理学をはじめとした重要な科学分野の基礎となる相互作用シミュレーションなどに活用される見込み。
PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1183445.html
Frontierは、現行のスーパーコンピュータの50倍に相当する、1秒間に100京回(10の18乗)の演算が可能な“エクサスケール”のシステムとなる予定で、理論演算性能1.5EFLOPSを掲げている。
システムはCrayの「Shasta」アーキテクチャベースで、Slingshotインターコネクトを採用。CPUとGPUには、次世代のHPCおよびAIに最適化された、カスタム仕様の「EPYCプロセッサ」および深層学習性能を考慮した広範な混合精度演算とHBMを備えた「Radeon Instinct」GPUを採用する。
システム全体は100台を超えるキャビネットからなり、各ノードはEPYCプロセッサ1基とRadeon Instinct GPUが4基の構成で、カスタムされたInfinity FabricがCPU-GPU間の接続に用いられる。
システム上では、AMD製CPUとGPUを組み合わせた環境を活用するため、Cray開発のオープンソースプログラミング環境「ROCm」の拡張版が利用される。
なお同省は3月、IntelプロセッサとGPUと採用した別のエクサスケールスーパーコンピュータ「Aurora」を、2021年にアルゴンヌ国立研究所へ納入するかたちでCrayと契約を締結している。
Frontierの計算能力は、気象科学や亜原子粒子の構造解析、ゲノミクス、物理学をはじめとした重要な科学分野の基礎となる相互作用シミュレーションなどに活用される見込み。
PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1183445.html