新型コロナウイルスの感染が日本全国に広がり、連日、各地で新たな感染者の発生が伝えられています。そんな中で、政府の専門家会議から、感染拡大を最小限に抑えるために「できるだけ行かない方がいい場所」について呼びかけがありました。
【画像】新型コロナウイルス「濃厚接触者」とは 身体的な接触だけじゃない?
自分が感染しないために、また誰かに感染を広げてしまわないために、どんな注意が必要なのか、あらためて確認してみましょう。
■一定の環境下で集団感染のリスク
専門家会議は、国立感染症研究所の脇田隆字所長が座長を務め、感染症の研究者らがメンバーに名を連ねる文字通りの専門家集団です。
その専門家会議が3月2日、国民に向かって、ある呼びかけをしました。
「10代、20代、30代の皆さん。(中略)皆さんが、人が集まる風通しが悪い場所を避けるだけで、多くの人々の重症化を食い止め、命を救えます」
専門家会議によると、これまでに国内の症例を分析して分かってきたこととして、
(1)症状の軽い感染者が気づかないうちに感染拡大させてしまっている可能性
(2)重症・軽症にかかわらず約8割の感染者は他の人に感染させていないこと
などを紹介しました。
(1)については、若い世代は重症化する割合が非常に低いことから、すでに感染はしていても症状が軽いため、活発に移動するなど通常の活動を持続し、結果として多くの中高年世代に感染が及んでいる可能性があることを示しました。
(2)については、さらに重要なポイントが加わります。感染者のすべてが他の人に感染させているわけではないのですが、「一定条件を満たすと、1人が複数人に感染させることがある」というのです。
そして、その一定の条件というのが、呼びかけの中にあった「人が集まる風通しの悪い場所」なのです。
■「人が集まる風通しの悪い場所」とは?
では、具体的にどんな場所が考えられるのでしょうか。
専門家会議では「ライブハウス」「スポーツジム」「屋形船」「ビュッフェスタイルの会食」「雀荘」「スキーのゲストハウス」「密閉された仮設テント」などを挙げています。これらは、実際に1人の感染者から複数の人たちに集団感染した事例が報告された場所です。
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200308-00010002-wordleaf-soci