離れた場所なのに同じ文化が…歴史の謎から見えたのは「多様性社会」を実現していた古代日本だった
古い航空写真や地形図を見ると、日本中に天然の良港があったことがわかる。
津々浦々、河口に形成されたラグーンがそれだ。ラグーンに形成された遺跡や古墳時代の洞窟遺跡の発見が相次ぎ、人々が船を操り、活発に往来していたようすが明らかになってきた。
海沿いの遺跡や内陸の遺跡との関係性、文字史料、水中遺跡を合わせての歴史研究が進められているという。
『海から読み解く日本古代史』の著者、近江俊秀氏が、その一例を紹介する。
* * *
■離れた場所なのに同じ文化…の謎
方言や食文化など日本列島には多様な地域文化が認められるが、地域の枠を飛び越え共通の文化が認められることがある。
たとえば「海女漁」と呼ばれる素潜り潜水漁がそれである。
石川県輪島市や三重県の鳥羽や志摩が有名であるが、このほかにも太平洋側、日本海側の漁村に点在する。
民俗学者の大林太良によると、海女漁の分布に重なるようにして、頭上運搬など漁業とは直接関係のない独特な地域文化があるそうで、大林はこれらの文化の背景に「互いに海を行き来して結びついていた海民集団」が海沿いに存在したことを指摘した。
(以下略、続きはソースでご確認下さい)
AERA.dot 近江俊秀2020.11.28 08:02
https://dot.asahi.com/dot/2020112600050.html
古い航空写真や地形図を見ると、日本中に天然の良港があったことがわかる。
津々浦々、河口に形成されたラグーンがそれだ。ラグーンに形成された遺跡や古墳時代の洞窟遺跡の発見が相次ぎ、人々が船を操り、活発に往来していたようすが明らかになってきた。
海沿いの遺跡や内陸の遺跡との関係性、文字史料、水中遺跡を合わせての歴史研究が進められているという。
『海から読み解く日本古代史』の著者、近江俊秀氏が、その一例を紹介する。
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■離れた場所なのに同じ文化…の謎
方言や食文化など日本列島には多様な地域文化が認められるが、地域の枠を飛び越え共通の文化が認められることがある。
たとえば「海女漁」と呼ばれる素潜り潜水漁がそれである。
石川県輪島市や三重県の鳥羽や志摩が有名であるが、このほかにも太平洋側、日本海側の漁村に点在する。
民俗学者の大林太良によると、海女漁の分布に重なるようにして、頭上運搬など漁業とは直接関係のない独特な地域文化があるそうで、大林はこれらの文化の背景に「互いに海を行き来して結びついていた海民集団」が海沿いに存在したことを指摘した。
(以下略、続きはソースでご確認下さい)
AERA.dot 近江俊秀2020.11.28 08:02
https://dot.asahi.com/dot/2020112600050.html