2012年12月、iPS細胞をつくった京都大の山中伸弥教授がノーベル賞を受賞しました。その翌月、当時の安倍晋三首相が再生医療研究に対し、10年間で1100億円を助成する方針を決めました。ライフサイエンス分野で、長期にわたる研究費を約束するのは異例です。第2次安倍政権として、発足からわずか半月で決断した巨額の研究費。今年度、その10年目を迎えました。山中教授に再生医療の現在地と未来について聞きました。
巨額の支援、プレッシャーにも耐えて10年
――「10年で1100億円」という数字を最初に聞いたとき、どう思いましたか。
非常にありがたい長期の支援でした。基礎研究から新しい治療法につなげるのは、15〜20年という非常に長い時間が必要です。10年という長期の支援を示していただけたのは本当にありがたかったです。
――再生医療への支援について、安倍元首相に直接働きかけをしたのでしょうか。
私から直接働きかけをしたことはありません。ノーベル賞受賞が決まったのが12年10月。当時は、民主党政権でした。12月に授賞式のためにスウェーデンのストックホルムに行きましたが、帰ってすぐに政権が代わりました。
帰国後に、安倍元首相にも官邸であいさつする機会がありました。ただ、非常に短時間の一般的なあいさつだけで、直接何かお願いするという機会はありませんでした。
――安倍元首相は「イノベーション」を重視していました。どのような科学政策を期待していましたか。
2012年12月、iPS細胞をつくった京都大の山中伸弥教授がノーベル賞を受賞しました。その翌月、当時の安倍晋三首相が再生医療研究に対し、10年間で1100億円を助成する方針を決めました。ライフサイエンス分野で、長期にわたる研究費を約束するのは異例です。第2次安倍政権として、発足からわずか半月で決断した巨額の研究費。今年度、その10年目を迎えました。山中教授に再生医療の現在地と未来について聞きました。
巨額の支援、プレッシャーにも耐えて10年
――「10年で1100億円」という数字を最初に聞いたとき、どう思いましたか。
非常にありがたい長期の支援でした。基礎研究から新しい治療法につなげるのは、15〜20年という非常に長い時間が必要です。10年という長期の支援を示していただけたのは本当にありがたかったです。
――再生医療への支援について、安倍元首相に直接働きかけをしたのでしょうか。
私から直接働きかけをしたことはありません。ノーベル賞受賞が決まったのが12年10月。当時は、民主党政権でした。12月に授賞式のためにスウェーデンのストックホルムに行きましたが、帰ってすぐに政権が代わりました。
帰国後に、安倍元首相にも官邸であいさつする機会がありました。ただ、非常に短時間の一般的なあいさつだけで、直接何かお願いするという機会はありませんでした。
――安倍元首相は「イノベーション」を重視していました。どのような科学政策を期待していましたか。
毎年10月、京都で科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STSフォーラム)が開かれます。安倍元首相は毎年来られて、日本における科学技術の重要性を常に発信されました。科学者である私たちにとっては非常に頼もしい存在でした。
10年1100億円は目的や目標がはっきりした国からの支援でした。私たちの京都大学iPS細胞研究所や慶応大学など、いくつかの機関がメインとなって支援をいただいたのでプレッシャーも相当大きく、一生懸命に研究開発を進めてきたというのが、正直な気持ちです。
一部抜粋
https://www.asahi.com/articles/ASQ8T3S71Q7YUTFL014.html
巨額の支援、プレッシャーにも耐えて10年
――「10年で1100億円」という数字を最初に聞いたとき、どう思いましたか。
非常にありがたい長期の支援でした。基礎研究から新しい治療法につなげるのは、15〜20年という非常に長い時間が必要です。10年という長期の支援を示していただけたのは本当にありがたかったです。
――再生医療への支援について、安倍元首相に直接働きかけをしたのでしょうか。
私から直接働きかけをしたことはありません。ノーベル賞受賞が決まったのが12年10月。当時は、民主党政権でした。12月に授賞式のためにスウェーデンのストックホルムに行きましたが、帰ってすぐに政権が代わりました。
帰国後に、安倍元首相にも官邸であいさつする機会がありました。ただ、非常に短時間の一般的なあいさつだけで、直接何かお願いするという機会はありませんでした。
――安倍元首相は「イノベーション」を重視していました。どのような科学政策を期待していましたか。
2012年12月、iPS細胞をつくった京都大の山中伸弥教授がノーベル賞を受賞しました。その翌月、当時の安倍晋三首相が再生医療研究に対し、10年間で1100億円を助成する方針を決めました。ライフサイエンス分野で、長期にわたる研究費を約束するのは異例です。第2次安倍政権として、発足からわずか半月で決断した巨額の研究費。今年度、その10年目を迎えました。山中教授に再生医療の現在地と未来について聞きました。
巨額の支援、プレッシャーにも耐えて10年
――「10年で1100億円」という数字を最初に聞いたとき、どう思いましたか。
非常にありがたい長期の支援でした。基礎研究から新しい治療法につなげるのは、15〜20年という非常に長い時間が必要です。10年という長期の支援を示していただけたのは本当にありがたかったです。
――再生医療への支援について、安倍元首相に直接働きかけをしたのでしょうか。
私から直接働きかけをしたことはありません。ノーベル賞受賞が決まったのが12年10月。当時は、民主党政権でした。12月に授賞式のためにスウェーデンのストックホルムに行きましたが、帰ってすぐに政権が代わりました。
帰国後に、安倍元首相にも官邸であいさつする機会がありました。ただ、非常に短時間の一般的なあいさつだけで、直接何かお願いするという機会はありませんでした。
――安倍元首相は「イノベーション」を重視していました。どのような科学政策を期待していましたか。
毎年10月、京都で科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STSフォーラム)が開かれます。安倍元首相は毎年来られて、日本における科学技術の重要性を常に発信されました。科学者である私たちにとっては非常に頼もしい存在でした。
10年1100億円は目的や目標がはっきりした国からの支援でした。私たちの京都大学iPS細胞研究所や慶応大学など、いくつかの機関がメインとなって支援をいただいたのでプレッシャーも相当大きく、一生懸命に研究開発を進めてきたというのが、正直な気持ちです。
一部抜粋
https://www.asahi.com/articles/ASQ8T3S71Q7YUTFL014.html