不正受給の事業者は町議、辞職 箕輪の森林整備補助金問題
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20170613/KT170612FTI090022000.php
上伊那郡箕輪町の森林整備で森林所有者の同意書を偽造するなどして県、国の補助金計235万7300円の不正受給があった問題で、不正をした個人事業者が同町の岡田建二朗町議(41)=共産党=だったことが12日、分かった。岡田町議は同日、木村英雄議長に辞職願を提出し、町議会本会議で同意され、辞職した。
岡田元町議は2011年4月に初当選し、現在2期目。不正受給をした13年は1期目だった。
県上伊那地域振興局によると、不正があったのは12年度の「森林造成事業補助金」。元町議は町内の9・97ヘクタールを間伐したとして補助金を申請。だが、所有者のうち同意が得られなかった1人の同意書を偽造し、いったん同意した後に撤回した別の1人の同意書を返却せずに県に提出した。2人分の計1・25ヘクタールは間伐しなかった。
元町議は12日、信濃毎日新聞の取材に「悪いことをした思いはずっとあった。地域の皆さんや支持者の方におわびしきれない思い」と述べた。
地権者から同意を得るのが難しい里山の整備を進めたい―との考えが強かったあまりにしてしまったと釈明。不正受給分は、町に補助金申請しなかった分の補填(ほてん)や下請けに払うなど全て事業費に充てたとしている。
共産党上伊那地区委員会などによると、昨秋、県上伊那地域振興局から元町議に問い合わせがあり、元町議は昨年10月、同委に同意書偽造などを報告。三沢好夫委員長は「非常に安易な行為で、多くに迷惑を掛けた。責任者として心からおわびしたい」と述べた。元町議は、間伐しなかった森林の所有者2人と損害賠償を話し合っているとした。
上伊那地域振興局は9日、元町議への交付決定を取り消し、補助金の全額返還を請求。元町議は即日納付した。振興局は刑事告訴するかについて、「これまでの事例も踏まえ、総合的に判断したい」としている。
(6月13日)
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20170613/KT170612FTI090022000.php
上伊那郡箕輪町の森林整備で森林所有者の同意書を偽造するなどして県、国の補助金計235万7300円の不正受給があった問題で、不正をした個人事業者が同町の岡田建二朗町議(41)=共産党=だったことが12日、分かった。岡田町議は同日、木村英雄議長に辞職願を提出し、町議会本会議で同意され、辞職した。
岡田元町議は2011年4月に初当選し、現在2期目。不正受給をした13年は1期目だった。
県上伊那地域振興局によると、不正があったのは12年度の「森林造成事業補助金」。元町議は町内の9・97ヘクタールを間伐したとして補助金を申請。だが、所有者のうち同意が得られなかった1人の同意書を偽造し、いったん同意した後に撤回した別の1人の同意書を返却せずに県に提出した。2人分の計1・25ヘクタールは間伐しなかった。
元町議は12日、信濃毎日新聞の取材に「悪いことをした思いはずっとあった。地域の皆さんや支持者の方におわびしきれない思い」と述べた。
地権者から同意を得るのが難しい里山の整備を進めたい―との考えが強かったあまりにしてしまったと釈明。不正受給分は、町に補助金申請しなかった分の補填(ほてん)や下請けに払うなど全て事業費に充てたとしている。
共産党上伊那地区委員会などによると、昨秋、県上伊那地域振興局から元町議に問い合わせがあり、元町議は昨年10月、同委に同意書偽造などを報告。三沢好夫委員長は「非常に安易な行為で、多くに迷惑を掛けた。責任者として心からおわびしたい」と述べた。元町議は、間伐しなかった森林の所有者2人と損害賠償を話し合っているとした。
上伊那地域振興局は9日、元町議への交付決定を取り消し、補助金の全額返還を請求。元町議は即日納付した。振興局は刑事告訴するかについて、「これまでの事例も踏まえ、総合的に判断したい」としている。
(6月13日)