http://www.excite.co.jp/News/bit/E1498302378915.html
『週刊新潮』6月29日号により、秘書への暴言・暴行疑惑が報じられた、いま話題の人・豊田真由子議員。
「このハゲー!」からの一連の暴言・絶叫も強烈だが、さらに恐ろしいのは、なぜかミュージカルのように
歌いながら暴言を吐いていること。
「そんなつもりはないんです〜♪ そんなつもりはないんです〜♪ そんなつもりじゃなくても、お前の娘を
ひき殺して、そんなつまりなかったんです〜って言われているのとおんなじ〜〜♪」
内容の卑劣さ、おぞましさと、シンプルなメロディーは、まるで呪いの歌のようで背筋がゾッとする。
だが、どういうわけか耳に残ってしまう。
■ 歌と男性ホルモンの関係
なぜ怒りながら突然歌うのか。また、なぜ聞いた者の耳にこびりついてしまうのか。
『「声だけ」で印象は10倍変えられる』(講談社+α新書)著者で音痴矯正コンサルタントの高牧康さんは言う。
「この暴言の歌を音楽的観点から見ると、近年研究が進んできている『音楽生理学』から推測されることがあります。
『音楽生理学』の研究では、歌を歌うこと、音楽を聴くことなどにより、男性の場合はテストステロンが下がり、
女性の場合はテストステロンが上がるという傾向がわかっています。音楽による中性化といえるかもしれません」
テストステロンとは、主に男性に多く分泌される男性ホルモンの1つ。
「高圧的に話していると、どんどん興奮し、攻撃的になり、男性ホルモンが上昇していきます。興奮状態で、
完全に男と化してしまっているとき、冷静・冷徹であろうとするために、この音楽による中性化効果を、無意識のうちに
活用し、上がり過ぎた男性ホルモンの数値を調えなおすために、歌うのではないでしょうか」
「私は感情で怒っているわけではない」「怒らせているのはあなただ」という気持ちを訴えようとし、冷静になろう、
冷静に見せようと努めることから、「歌いながら怒る」という手段が使われているのではないかという。
「また、怒っているときには血圧が上昇していますので、無意識の自己防衛反応として、興奮した状態を
鎮めようとする歌が用いられているのかもしれません」
音楽には逃避作用があり、この場合、自分の中で止められなくなっている怒り・暴走から逃避し、
「私は冷静ですよ」とアピールするために歌っている節があるという。
確かに、「この野郎! ふざけんな!」などと大声でキレた直後に、「あのさあ、お前、さっきから俺が言ってること、
ホントにわかってんの?(笑)」などとなぜか急に笑いながら言う人がいる。
これ、単調に怒鳴り続けるよりも、聞いている側には不気味で恐ろしくもあり、それでいて本人はどこか自分に
酔っているようにも見える。「冷静さ」を装う様が、そう見せるのか。
■ なぜ恐ろしい歌が頭にこびりつく?
ところで、もう一つ不思議なのは、この恐ろしい呪いの歌のような節回しが、一度聞いたときから
頭にこびりついて離れないこと。
「耳に残る理由は、まず単純な繰り返しであること。また、『〇〇ちゃ〜ん(△△く〜ん)あ〜そび〜ましょ〜』
『もういいか〜い』『まあだだよ〜』といった、言葉から生まれてくる平坦で抑揚のない、尻上がりの調子が、
幼少時から聞き慣れたフレーズに近いこともあると思います」
さらに、恐ろしさにおいて「わらべうた」とつながるイメージもあると指摘する。
「『わらべうた』にはちょっと怖い内容を含んだものがあります。『とおりゃんせ』は子供の間引きとか、
『はないちもんめ』『かごめかごめ』は子どもを身売りする歌などともいわれています。オカルト映画などでも、
人形が泣き始めたり、わらべうたを歌ったりしますので、それらを連想するのではないでしょうか」
本当におぞましい内容なのに、「そんなつもりはないんです〜♪って」が無限に頭の中でループしていて、
気づいたらうっかり口ずさみそうになる恐ろしさ。言葉だけでなく、メロディにも「呪い」的要素がある気がしてならない。
『週刊新潮』6月29日号により、秘書への暴言・暴行疑惑が報じられた、いま話題の人・豊田真由子議員。
「このハゲー!」からの一連の暴言・絶叫も強烈だが、さらに恐ろしいのは、なぜかミュージカルのように
歌いながら暴言を吐いていること。
「そんなつもりはないんです〜♪ そんなつもりはないんです〜♪ そんなつもりじゃなくても、お前の娘を
ひき殺して、そんなつまりなかったんです〜って言われているのとおんなじ〜〜♪」
内容の卑劣さ、おぞましさと、シンプルなメロディーは、まるで呪いの歌のようで背筋がゾッとする。
だが、どういうわけか耳に残ってしまう。
■ 歌と男性ホルモンの関係
なぜ怒りながら突然歌うのか。また、なぜ聞いた者の耳にこびりついてしまうのか。
『「声だけ」で印象は10倍変えられる』(講談社+α新書)著者で音痴矯正コンサルタントの高牧康さんは言う。
「この暴言の歌を音楽的観点から見ると、近年研究が進んできている『音楽生理学』から推測されることがあります。
『音楽生理学』の研究では、歌を歌うこと、音楽を聴くことなどにより、男性の場合はテストステロンが下がり、
女性の場合はテストステロンが上がるという傾向がわかっています。音楽による中性化といえるかもしれません」
テストステロンとは、主に男性に多く分泌される男性ホルモンの1つ。
「高圧的に話していると、どんどん興奮し、攻撃的になり、男性ホルモンが上昇していきます。興奮状態で、
完全に男と化してしまっているとき、冷静・冷徹であろうとするために、この音楽による中性化効果を、無意識のうちに
活用し、上がり過ぎた男性ホルモンの数値を調えなおすために、歌うのではないでしょうか」
「私は感情で怒っているわけではない」「怒らせているのはあなただ」という気持ちを訴えようとし、冷静になろう、
冷静に見せようと努めることから、「歌いながら怒る」という手段が使われているのではないかという。
「また、怒っているときには血圧が上昇していますので、無意識の自己防衛反応として、興奮した状態を
鎮めようとする歌が用いられているのかもしれません」
音楽には逃避作用があり、この場合、自分の中で止められなくなっている怒り・暴走から逃避し、
「私は冷静ですよ」とアピールするために歌っている節があるという。
確かに、「この野郎! ふざけんな!」などと大声でキレた直後に、「あのさあ、お前、さっきから俺が言ってること、
ホントにわかってんの?(笑)」などとなぜか急に笑いながら言う人がいる。
これ、単調に怒鳴り続けるよりも、聞いている側には不気味で恐ろしくもあり、それでいて本人はどこか自分に
酔っているようにも見える。「冷静さ」を装う様が、そう見せるのか。
■ なぜ恐ろしい歌が頭にこびりつく?
ところで、もう一つ不思議なのは、この恐ろしい呪いの歌のような節回しが、一度聞いたときから
頭にこびりついて離れないこと。
「耳に残る理由は、まず単純な繰り返しであること。また、『〇〇ちゃ〜ん(△△く〜ん)あ〜そび〜ましょ〜』
『もういいか〜い』『まあだだよ〜』といった、言葉から生まれてくる平坦で抑揚のない、尻上がりの調子が、
幼少時から聞き慣れたフレーズに近いこともあると思います」
さらに、恐ろしさにおいて「わらべうた」とつながるイメージもあると指摘する。
「『わらべうた』にはちょっと怖い内容を含んだものがあります。『とおりゃんせ』は子供の間引きとか、
『はないちもんめ』『かごめかごめ』は子どもを身売りする歌などともいわれています。オカルト映画などでも、
人形が泣き始めたり、わらべうたを歌ったりしますので、それらを連想するのではないでしょうか」
本当におぞましい内容なのに、「そんなつもりはないんです〜♪って」が無限に頭の中でループしていて、
気づいたらうっかり口ずさみそうになる恐ろしさ。言葉だけでなく、メロディにも「呪い」的要素がある気がしてならない。