https://www.zakzak.co.jp/soc/news/171127/soc1711270009-n1.html
韓国の暴挙が止まらない。同国国会は24日の本会議で、毎年8月14日を慰安婦の記念日とすることを盛り込んだ「慰安婦被害者生活安定支援法」の改正案を可決したのだ。米国の仲立ちで2015年、「最終的かつ不可逆的」な解決とした慰安婦問題の「日韓合意」を反故(ほご)にするような無法ぶりだ。朝鮮半島危機を前にして、韓国は日米韓連携を壊すのか。
「日韓の対立構造をさらに強める、重大な『日韓合意』違反だ」
「慰安婦問題の真実」を追究している拓殖大学の藤岡信勝客員教授は、こう指摘した。
8月14日は、1991年に金学順(キム・ハクスン)さんが記者会見し、初めて元慰安婦と名乗り出た日で、「韓国による慰安婦捏造(ねつぞう)キャンペーンの原点となった日」(藤岡氏)といえる。
問題の法案は、法制司法委員会で前日(23日)、可決された。ちょうど、公明党の山口那津男代表が安倍晋三首相の親書を持参し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と青瓦台(大統領官邸)で会談した日である。
文氏は、山口氏に対し、来年2月に開幕する平昌(ピョンチャン)冬季五輪に合わせ、「安倍首相が訪韓してくれることを期待したい」と要請し、山口氏も「安倍首相に伝える」と応じた。
日本への「ツラ当て」にも思える対応だが、このままでは、日本人の韓国に対する感情は悪化するばかり。平昌五輪の集客にも大きな影を落とすのは必至だ。
韓国の傍若無人ぶりは今に始まったことではない。昨年8月、ソウル市などが慰安婦の追悼施設「記憶の場」を造った。今年6月に来日した韓国国会の丁世均(チョン・セギュン)議長は、大島理森衆院議長らとの会談で、平昌五輪に来る日本人が少なければ、「(2020年の)東京五輪には韓国人を行かせない」と言い放ったという。
韓国側は、天皇陛下のご訪韓にも関心を持っているとされる。北朝鮮の軍事的脅威が続くなか、「反日・反米・従北・親中」の文政権の言動を信用できるのか。
藤岡氏も「とんでもない話だ。韓国がこれほど無礼を働いている最中に、天皇陛下がご訪韓されることなど、あってはならない。安倍首相も同様だ。韓国は、慰安婦を『反日ネタ』として、最大限のゆすり・タカリを続けようとしている。日本の弱腰が増長の一因となっている。政府は『経済的断交』も含めた強気の対応を検討すべきだ」と語っている。