2018年2月15日 日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/223214
「あまりにヒドイのではないか」――。金融関係者の間でこうささやかれているのが、東京金融取引所(TFX)の大蔵省(現・財務省)出身者の「天下り常態化」だ。
同取引所は、1989年に会員制法人の「東京金融先物取引所」として設立され、2004年に株式会社化。07年に先物取引所から金融商品取引所へと変わって現在に至っている。
民間会社の位置づけだが、歴代トップは全員、旧大蔵官僚。現社長の太田省三氏(71)も元大蔵省印刷局長だ。なかでも関係者の間で取り沙汰されているのが、太田氏の前任だった斎藤次郎氏(82)のいわゆる“わたり”である。
斎藤氏は、東大法学部卒業後、1959年に大蔵省入省。官房長、主計局長などを歴任し、93年に次官となった。95年の退官後、社団法人「研究情報基金」理事長や財団法人「国際金融情報センター」顧問などの“天下りポスト”を渡り歩き、2000年5月に、東京金融取引所(当時=東京金融先物取引所)の理事長(現・社長)に就任。09年10月から日本郵政社長を務め、12年12月に退任した。
(以降ソースにて)