オウム被害の賠償求める裁判始まる
3月20日 13時14分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180320/k10011372221000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001
オウム真理教から名前を変えたアレフに対して被害者や遺族の支援団体が10億円余りの賠償を求めた裁判が、東京地方裁判所で始まりました。
団体側が「いまだに傷が癒えない人がたくさん存在する」と述べたのに対して、アレフ側は訴えを退けるよう求めました。
弁護士などでつくるオウム真理教犯罪被害者支援機構は、地下鉄サリン事件などの被害者や遺族に代わって、
アレフに対して、38億円余りの被害額のうち未払いになっている10億円余りの賠償を求めています。
20日から東京地方裁判所で裁判が始まり、支援機構の理事長を務める宇都宮健児弁護士は
「いまだに心身の傷が癒えない被害者や遺族がたくさん存在します。高齢化が進んでいるので速やかな判断を要望します」と意見を述べました。
これに対して、アレフ側は、訴えを退けるよう求め、今後、具体的に反論する意向を示しました。
アレフは、今回の裁判について、ホームページで
「支援機構が被害者救済の受け皿になり得るという根拠を明らかにせず、支払いを要求してきたものだ」とコメントしています。
宇都宮弁護士は「過去に支払いについて合意しているので誠実に約束を守ってもらいたい。合意の趣旨を忘れてもらっては困る」と話していました。