https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180327-00000028-sasahi-pol
森友学園を巡る一連の問題の“主犯”として国会に差し出され、証人喚問される佐川宣寿前国税庁長官。だが、“真犯人”が誰なのかは、国民の目にも明らかで、茶番劇に過ぎない。そして霞が関で「首相夫人案件」と呼ばれる案件は森友だけではない。徹底検証した。
ある自民党幹部によれば、安倍晋三首相夫人の昭恵氏は最近、自宅にはあまり帰宅せず、ホテルを転々とし、講演や、芸能人らが参加するセレブパーティーに参加するなど相変わらずの生活を送っているという。
「国会で野党に昭恵さんの名前を連呼されることが、安倍さんにはボディーブローのように効いている。最近は体調を崩し、ホテルのスパに籠もり、点滴を受けるなど元気がない。昭恵さんはもう唯我独尊で、誰にも止められないようだ。これ以上、非難されないよう党としては行動を自粛してほしいが、『何とかして』と安倍さんに言える人は誰もいない。アンタッチャブルな存在なんですよ」
安倍首相の「ゴッドマザー」で昭恵氏の姑、洋子氏もお騒がせな嫁に、とっくに匙を投げているという。
「昭恵さんの近況を聞かれると、洋子さんは『ノーコメント』と話題にしたがらない。首相も困っているようで、家では洋子さんに愚痴を言っているようだ」(安倍家の知人)
昭恵氏が、開校予定だった森友学園の小学校の名誉校長に就任したことがきっかけで、霞が関を巻き込んだ大スキャンダルとなったが、その肩書はこれまでに判明しただけで20以上もある。
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弁護士でもある福島瑞穂参院議員はこう指摘する。
「福田会に国有地が譲渡された経緯も不可思議と言わざるを得ません。昭恵さんは総理夫人の立場で法人などに関与することに無頓着すぎます」
福田会に経緯を聞くため、取材を申し込むと、「上からの指示で取材は一切お答えできません」と拒否。
太田理事長が代表を務める税理士事務所を通じ、取材を申し込んだが、回答はなかった。財務省にも問い合わせたが「理財局の担当者が国会対応に追われていて、期限までに回答できない」。安倍事務所にも事実関係を確認するため質問書を送ったが、期日までに回答はなかった。
最大の問題は森友などの疑惑に対し、昭恵氏を含む当事者がきちんと説明しないことではないか。(本誌・亀井洋志、小泉耕平、上田耕司、大塚淳史、森下香枝/村上新太郎)