自民が圧勝した昨年10月の衆院選で落選した豊田真由子氏(43)。その後、元秘書への暴行と傷害事件は不起訴処分となったが、雌伏8カ月の彼女が強力な支援者を得て、いよいよカムバックに向け動き始めたという。
「落選後の彼女は、『ひたすら反省と後悔の日々です』と後援者たちに語り、夫と小学生の2人の子どもと過ごす時間を増やしていました。ところが最近、首都圏を中心に生コン業を営む会社の女性社長が彼女のバックアップに回ったと評判です。どういう雇用形態かは知りませんが、何らかの経済的支援もあると聞いています」(ゼネコン関係者)
その生コン会社とは、本社が千葉県浦安市にある山一興産。年商は570億円(2017年度)で、最近はオリンピックなどの湾岸再開発事業にも大きく絡んでいる。その会社の柳内光子社長(78)が豊田氏に助け舟を出しているというのだ。
柳内社長は、20代で兄と共に「ミキサー車1台」から事業を始め、男性中心の業界でのし上がってきたスゴ腕の女性経営者。最近は特別養護老人ホームの建設など地元・浦安では篤志家としての顔も持つ。そのキップのよさから赤坂芸者には「姉さん」と慕われ、次期総理の座を狙う野田聖子衆院議員も彼女を頼るひとりだ。5年前に800人を集めて誕生会を開いた際には、故・野中広務元自民党幹事長や女優の山本陽子ら多数の友人が駆けつけている。
改めて柳内社長に豊田氏支援について聞くと、「会社の顧問に受け入れたとか、給与を与えているわけではない」と断りつつ、こう丁寧に答えてくれた。
「女の友情で、相談などには乗っています。騒動直後の彼女は本気で落ち込んでいて、こちらが『死ぬんじゃないか』と本当に心配したほどでした。今は反省すべきところは反省し、政治家への復帰は時期尚早です。ただ、あれほどの才能や国を思う強い気持ちはこのまま埋もれさせてはいけないと思う。マスコミは、もう少しそっとしておいてあげてください」
さすがの豊田氏も、この女傑の前では借りてきた猫だろう。
2018年6月27日
日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/232055/1