安倍内閣が処分したい「片山さつき」から「ダイオキシン」(1/2)
新たな「産廃問題」が、片山さつき地方創生大臣(59)に浮上。今度は静岡県御前崎市で「産廃処分場」を口利き誘致である。しかも、それで儲かる業者に100万円を献金されたり、パーティー券を買ってもらったり。さすがに、安倍内閣も処分したいのではないか。
***
疑惑続出で、まるで安倍内閣の「産業廃棄物」のような存在になってきた片山さつき地方創生大臣。
週刊新潮は11月22日号で、彼女の後援会組織「山桜会(さんおうかい)」の中村望会長が、かつて広域暴力団住吉会並木一家の津久井高光総長(故人)らと組み、仙台市郊外の「竹の内産廃」を乗っ取ったことを報じた。
しかも、「竹の内産廃」では違法な廃棄物投棄が繰り返され、閉鎖された現在も毒性のある硫化水素ガスが発生し、放置された焼却炉などからはダイオキシンが検出される有り様。
これまで、宮城県が行政代執行による安全対策を講じてきたが、中村会長らはそれに費やされた7億円を請求されても踏み倒したままである。
そのような人物を後援会組織のトップに据える片山大臣の政治家としての資質を疑わざるを得ないが、実は、「産業廃棄物」絡みの問題はこれだけではなかった。
静岡県御前崎市では、片山大臣が誘致に尽力した産廃処分場が大騒動を巻き起こしているのだ。
■〈片山さつき先生の助力により…〉
現地で反対運動を展開する「子供の未来を守る会」のメンバーが憤然としてこう語る。
「実は、『御前崎リサイクルエネルギープラザ』なる産廃処分場が誘致されることになったのですが、その裏では暗躍した人物がいました。それは、御前崎市の阿南澄男という市議です。市議の傍ら、片山大臣の秘書の肩書も持っている。阿南市議が昨年の11月の終わりに、『「御前崎リサイクルエネルギープラザ」進出に関する経緯』という文書を地元で配ったことで、初めて住民は産廃処分場が誘致されることを知りました」
その文書には、昨年の〈春先、国会議員を通じて「大栄環境グループ」と接触し〉、産廃処分場の計画が進行中だと記されている。
大手産廃業者「大栄環境」(神戸市)によって「御前崎リサイクルエネルギープラザ」が建設されるのは、池新田(いけしんでん)地区三線(さんせん)の「財産区」と呼ばれる場所である。「財産区」とは地区住民の共有地で、市長が選任する7人の管理会が賃貸にするなどの利用法を決定。最終的に、市長が管理会の意向に従い、相手方との契約を締結するという。
「池新田地区の管理会7人のうち、4人に阿南市議の息がかかっていると言われています。案の定、4対3の賛成多数で『大栄環境』に土地を開業前は年間1千万円、開業後は2千万円で賃貸することが決まった。それを受け、12月5日に、裄V重夫市長が契約書に判を押しました」(同)
その結果、1日に400トンのゴミを処理する静岡県で最大規模の産廃処分場が総工費100億円をかけて建てられることになったのだ。2021年4月の着工で、その2年後に開業の予定である。
「しかも、その産廃処分場には、汚泥や廃油といった産業廃棄物に加え、C型肝炎やエイズなどの治療に使われた医療廃棄物まで県外から持ち込まれるというので、住民は不安を募らせています。ところが、反対派住民が裄V市長に詰め寄ったところ、大栄環境とは一度も顔を合せずに契約書に判を押したと明かした。その理由が呆れたことに、“阿南さんが心配しなくていいと言うから”でした。ロクな調査もしていないのに、市は1億円の補助金を4年間にわたって支給することも決めたのです」(同)
つまり、計4億円もの税金が注ぎ込まれるというのだ。
一方、阿南市議は産廃処分場誘致を誇るかのように、年明け早々にも「新春議会報告」を住民に配布。それには、新年の挨拶に続いて、〈この度、参議院議員片山さつき先生の助力により、池新田地区三線にリサイクルエネルギープラザの誘致ができました〉と、わざわざ片山大臣の名前を出してアピールしている。産廃業界と政界のパイプ役となる「産業・資源循環議員連盟」の事務総長を務める片山大臣ならば、当然、産廃業者に顔が利くのは間違いない。
2につづく
デイリー新潮
2018年11月29日号掲載
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/12030800/?all=1&page=1
新たな「産廃問題」が、片山さつき地方創生大臣(59)に浮上。今度は静岡県御前崎市で「産廃処分場」を口利き誘致である。しかも、それで儲かる業者に100万円を献金されたり、パーティー券を買ってもらったり。さすがに、安倍内閣も処分したいのではないか。
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疑惑続出で、まるで安倍内閣の「産業廃棄物」のような存在になってきた片山さつき地方創生大臣。
週刊新潮は11月22日号で、彼女の後援会組織「山桜会(さんおうかい)」の中村望会長が、かつて広域暴力団住吉会並木一家の津久井高光総長(故人)らと組み、仙台市郊外の「竹の内産廃」を乗っ取ったことを報じた。
しかも、「竹の内産廃」では違法な廃棄物投棄が繰り返され、閉鎖された現在も毒性のある硫化水素ガスが発生し、放置された焼却炉などからはダイオキシンが検出される有り様。
これまで、宮城県が行政代執行による安全対策を講じてきたが、中村会長らはそれに費やされた7億円を請求されても踏み倒したままである。
そのような人物を後援会組織のトップに据える片山大臣の政治家としての資質を疑わざるを得ないが、実は、「産業廃棄物」絡みの問題はこれだけではなかった。
静岡県御前崎市では、片山大臣が誘致に尽力した産廃処分場が大騒動を巻き起こしているのだ。
■〈片山さつき先生の助力により…〉
現地で反対運動を展開する「子供の未来を守る会」のメンバーが憤然としてこう語る。
「実は、『御前崎リサイクルエネルギープラザ』なる産廃処分場が誘致されることになったのですが、その裏では暗躍した人物がいました。それは、御前崎市の阿南澄男という市議です。市議の傍ら、片山大臣の秘書の肩書も持っている。阿南市議が昨年の11月の終わりに、『「御前崎リサイクルエネルギープラザ」進出に関する経緯』という文書を地元で配ったことで、初めて住民は産廃処分場が誘致されることを知りました」
その文書には、昨年の〈春先、国会議員を通じて「大栄環境グループ」と接触し〉、産廃処分場の計画が進行中だと記されている。
大手産廃業者「大栄環境」(神戸市)によって「御前崎リサイクルエネルギープラザ」が建設されるのは、池新田(いけしんでん)地区三線(さんせん)の「財産区」と呼ばれる場所である。「財産区」とは地区住民の共有地で、市長が選任する7人の管理会が賃貸にするなどの利用法を決定。最終的に、市長が管理会の意向に従い、相手方との契約を締結するという。
「池新田地区の管理会7人のうち、4人に阿南市議の息がかかっていると言われています。案の定、4対3の賛成多数で『大栄環境』に土地を開業前は年間1千万円、開業後は2千万円で賃貸することが決まった。それを受け、12月5日に、裄V重夫市長が契約書に判を押しました」(同)
その結果、1日に400トンのゴミを処理する静岡県で最大規模の産廃処分場が総工費100億円をかけて建てられることになったのだ。2021年4月の着工で、その2年後に開業の予定である。
「しかも、その産廃処分場には、汚泥や廃油といった産業廃棄物に加え、C型肝炎やエイズなどの治療に使われた医療廃棄物まで県外から持ち込まれるというので、住民は不安を募らせています。ところが、反対派住民が裄V市長に詰め寄ったところ、大栄環境とは一度も顔を合せずに契約書に判を押したと明かした。その理由が呆れたことに、“阿南さんが心配しなくていいと言うから”でした。ロクな調査もしていないのに、市は1億円の補助金を4年間にわたって支給することも決めたのです」(同)
つまり、計4億円もの税金が注ぎ込まれるというのだ。
一方、阿南市議は産廃処分場誘致を誇るかのように、年明け早々にも「新春議会報告」を住民に配布。それには、新年の挨拶に続いて、〈この度、参議院議員片山さつき先生の助力により、池新田地区三線にリサイクルエネルギープラザの誘致ができました〉と、わざわざ片山大臣の名前を出してアピールしている。産廃業界と政界のパイプ役となる「産業・資源循環議員連盟」の事務総長を務める片山大臣ならば、当然、産廃業者に顔が利くのは間違いない。
2につづく
デイリー新潮
2018年11月29日号掲載
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/12030800/?all=1&page=1