アメリカ財務省が発表した、アメリカ国債の6月末時点の保有額で、日本がおよそ2年ぶりに中国を抜いて世界一になりました。
アメリカ財務省が15日に発表した、ことし6月末時点のアメリカ国債の保有額は、日本が前の月より219億ドル多い1兆1229億ドルと、日本円で110兆円を超えました。
一方、5月まで首位の中国は、1兆1125億ドルと日本を下回り、日本が2年1か月ぶりに世界一の保有国になりました。
これについて市場関係者は、日本では自国の10年ものの国債の利回りが6月にマイナス幅を広げた中で、安定した利回りがあるアメリカ国債を購入する動きが増えたのではないかとみています。
中国の保有額も5月よりわずかながら増加していますが、市場関係者の間では、米中の貿易摩擦が激しくなる中、中国が対抗措置としてアメリカの国債を大量に売却するのではないかという臆測もくすぶっています。
大胆な財政出動を行うアメリカ政府としては、発行した国債を安定して保有してもらうことが欠かせないこともあり、中国による保有額の行方に関心が集まっています。
NHKニュース
2019年8月16日 13時43分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190816/amp/k10012037961000.html