安倍晋三首相が多数の後援者を税金で接待し「私物化」が問題視されている首相主催の「桜を見る会」。そこに、安倍首相夫人の昭恵氏も知人を推薦していたことを「週刊文春」の取材で認めた。「アッキー枠」の存在は、これまで報じられてきたが、昭恵夫人自身がこの件について語ったのは初めて。
これまで“昭恵夫人枠”ではないかと見られる参加者の存在が報じられてきた。彼女が小、中、高、専門学校までを過ごした聖心時代の同級生、昭恵校長率いる講座型スクール「UZUの学校」の卒業生、ヒーリングフード提唱者、大麻解禁論者、スピリチュアリスト等々だ。
昭恵氏が鳥取の大麻畑を視察した際に同行した友人で、映画プロデューサーの龍村ゆかり氏はこう語る。
「私は“月待ち講”という女性有志の集まりを、昭恵さんと一緒にやってきました。そうして7年ほど経った頃でしょうか、『よかったらぜひお越しください』と言っていただき、桜を見る会に参加しました」
推薦する際、どのような基準で昭恵氏は「功績・功労」をはかっているのだろう。昭恵氏を「週刊文春」が電話で直撃したところ、次のように答えた。
「こういう人たちが色々と活躍しているのでどうですかという(推薦)案を、何人か出させて貰っているのですが……」
――UZUの学校の卒業生などもそうですか。
「ごめんなさい。勝手にお答えできないので」
――前夜祭については。
「私はただ(その場に)行っているだけなので」
昭恵氏を巡っては、森友問題で関与が取り沙汰された際、2017年3月14日に安倍政権は「首相夫人は公人ではなく私人である」とする答弁書を閣議決定している。今後、「私人」である同氏がいかなる権限で政府の公式行事の人選に影響力を行使したのか、議論を呼びそうだ。
11月21日(木)発売の「週刊文春」では、前夜祭の舞台となったホテルニューオータニの東京総支配人への一問一答、前夜祭での安倍首相の挨拶の中身、桜を見る会の法的な問題点などについて8ページにわたって特集している。
文春オンライン
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