https://www.zakzak.co.jp/soc/news/201102/for2011020007-n1.html
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が積極的なロビー活動を行うなど、韓国が精力を注ぎこんできた世界貿易機関(WTO)の事務局長選だが、WTOが次期局長に推薦したのは韓国産業通商資源省の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長ではなく、ナイジェリアのヌゴジ・オコンジョイウェアラ元財務相だった。韓国の「外交敗北」といえるが、その責任を日本に押し付けようとしているのだからあきれてしまう。
文在寅大統領
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英BBCによれば、WTO加盟国・地域164カ国のうち、日本や欧州連合(EU)を含む104の国と地域が、世界銀行で副総裁を務めたこともあるなど国際的な知名度も高いオコンジョイウェアラ氏を支持するとしている。
米国は兪氏の支持に回ったが、ナイジェリアと結びつきが強いとされる中国の影響力を懸念していることが理由だ。韓国メディアはWTOがオコンジョイウェアラ氏の推薦を明らかにしたことを「事実上、自主辞退勧告」と伝えた。
事務局長選びは原則全会一致だが、11月9日の理事会までに調整がつかなければ、投票に持ち込まれるか、事務局長が決まらず空白が長期化する可能性もある。
文大統領はカナダやマレーシアなど各国首脳に兪氏の支持を呼びかけ、1日3カ国の首脳と電話会談して要請したが、多数派工作には失敗した。そこで一部の韓国メディアは驚くべき報道を展開している。
(略)