東京都は、東京オリンピック・パラリンピックの期間中に都内で都などが計画していたパブリックビューイングをすべて中止することを決めました。一部の会場はワクチンを接種するための会場に転用するということです。
これは、東京都の小池知事が19日、記者団に明らかにしました。
それによりますと、東京オリンピック・パラリンピックの期間中に都などが、観客を集めて競技の中継を行う予定だった都内でのパブリックビューイングはすべて中止します。
このうち都と組織委員会が計画していた▽井の頭公園の会場は、中止や対策の徹底を求める地元の要望なども踏まえて、ワクチンの接種会場に転用します。
また、都が計画していた▽日比谷公園、▽上野公園、▽都立大学の南大沢キャンパス、▽調布駅前の会場でも中止します。
このうち▽都立大学南大沢キャンパスは大学と連携してワクチンの大規模接種会場に転用するほか、▽調布駅前の会場は地元自治体と共同で接種の拡充のために使うということです。
都によりますと、都民や事業者に感染対策への協力を求めているなか、大会期間中に人の流れの増加を招くパブリックビューイングの実施は見直しが必要だと判断したということです。
小池知事は記者団に対して、「東京オリンピック・パラリンピックを成功させていくためにさまざまな観点から必要な対策だと考えている」と話しています。
NHKニュース
2021年6月19日 18時24分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210619/k10013093491000.html