自民党総裁選に立候補した野田聖子幹事長代行は19日、報道各社のインタビューに応じた。要旨は以下の通り。
「こども庁」を作り、子どもを国家経営の大きな軸とする。人口減少に対し、今の日本は何の手も打っていない。新たな日本を見せることで、持続可能性が生まれてくる。
議員定数削減は安倍晋三前首相が国会で約束したことだが、自民党は守れていない。有権者が一番納得できないのは衆院の比例復活当選だ。比例定数削減の議論を始めていく。
森友学園を巡る決裁文書改ざん問題は、仲間が疑われているなら党の中で検証しないといけない。事実かどうか調べて、納得して国民に説明しない限り、疑われても仕方がない。
選択的夫婦別姓を求めている人の思いを政府は受け止めないといけない。法相の諮問機関・法制審議会から(制度導入の)答申を1996年に頂き、まだできていないのは忸怩(じくじ)たる思いだ。党議拘束を外し議員の思想信条に基づき議論するのが大切だ。
女性候補者の擁立を決めた地方支部には、党本部から提供する資金を上乗せする。そういう流れをつくるのが党の仕事だ。
原発は現時点でベースロード電源となる。今後、代替できるのは地熱発電だ。60年超の原発を止められるよう地熱に力を入れる。
敵基地攻撃能力の保有に関して否定はしないが、「日本が攻撃をするぞ」というような発言は厳に慎むべきだ。日本は世界で唯一、原爆によって大事な国民を失った国だ。国会の中で国民を交えて、核兵器禁止条約参加の議論をしたい。
毎日新聞
2021/9/20 18:19
https://mainichi.jp/articles/20210920/k00/00m/010/108000c.amp