安倍元首相の国葬をめぐり、8日に国会で「閉会中審査」が行われます。国会が閉会中に、衆議院や参議院が『必要だ』と認めた案件について審議するこの場に、今回は岸田首相自ら「出席する」と表明しました。ある官邸関係者は、「これは異例だ」と話しました。
◇
■官邸関係者「周りもみんなで止めたんですから…」
日本テレビ・岩本乃蒼アナウンサー
「安倍元首相の国葬をめぐり、8日、国会で『閉会中審査』が行われることになりました。『なぜ国葬にするのか』、『法的根拠』は…。そして、『16億6千万円という費用が妥当なのかどうか』などについて、岸田首相自ら説明し、質疑が行われる予定です」
「この『閉会中審査』というのは、いわゆる国会とは違うものなんですよね?」
小栗泉・日本テレビ解説委員
「そうなんです。閉会中審査というのは、国会が閉会中に、衆議院や参議院が『必要だ』と認めた案件について審議することです。今回は、『議院運営委員会』という場で行われますが、ここに首相も出席して、テレビ中継もする形で行われる予定です」
「これ、よく首相が出席を求められて、『国会のことは国会で決めることなんだ』と突っぱねているシーンを見たことはないですか?」
岩本
「追及を受ける時とか、都合が悪そうな時に言っているイメージがあります」
小栗
「実は本来、首相が閉会中審査に出席するかどうかなどは、与野党のせめぎ合いの中で決められていくものですが、今回はその前に、岸田首相自らが『出席する』と表明しました。ある官邸関係者は、『これは異例ですよ。周りもみんなで止めたんですから。でも、首相の強い思いで、出ることになったんです』と話していました」
岩本
「首相自ら説明する方がいいと思いますけど、周囲は止めたんですか?」
小栗
「もちろん、首相が説明すること自体はとても良いことですが、政府、自民党内では、『じゃあ“国会のことは国会で決める”と、これまで言っていたのは何だったんだ』『都合のいい言い訳にすぎなかったんじゃないか』となって、もう次からは、この手は使えなくなってしまうというわけです。自民党幹部からは、『首相が行きたい時だけ行くという前例を今回、作っちゃったよね』と嘆く声も聞かれています」
続きはWebで
9/8(木) 1:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/e1f979505769711c1f861b8a89d704f787e43b90