国際政治学者の三浦瑠麗氏(42)の周辺がどんどんキナ臭くなっている。夫の三浦清志氏(43)が代表を務める投資会社「トライベイキャピタル」が展開する太陽光発電事業をめぐり、東京地検特捜部に本社や自宅を家宅捜索された問題は、政界に飛び火する可能性が出てきた。第2次安倍政権以降、“保守派”の論客として鳴らしてきた瑠麗氏の人脈と、清志氏のビジネスが混然一体となっていた疑いが浮上しているのだ。
■武田元総務相のパーティー券を大量購入
「瑠麗氏はこれまで多くの大物政治家と対談するなど、人脈は相当広い。清志氏は妻のツテを頼って政官界に食い込み、ビジネスに有利な状況をつくろうとしたのではないか。太陽光発電はFIT(固定価格買い取り制度)の導入で高収益が見込め、設備ID(事業計画認定番号)が利権化していた」(永田町関係者)
日刊ゲンダイの調べで、清志氏との接点があった国会議員が発覚。自民党の武田良太元総務相だ。武田氏が代表を務める政党支部の政治資金収支報告書によると、2015年2月24日付で清志氏が当時代表だった「Saferay japan株式会社」から100万円を受領。政治資金パーティーのパーティー券収入として計上している。
清志氏はその8カ月前にトライベイを設立している。一方の武田氏は党副幹事長に就き、頭角を現しつつあった。パー券大量購入にどんな経緯があったのか。2人には福岡県出身という共通点がある。
ファミリービジネスの様相
武田事務所に問い合わせると、〈当該パーティー券の購入に関して、ご質問の代表者はまったく関係しておりません〉と文書で回答。トライベイは担当者が「三浦本人が不在なため答えられない」と電話で応対した。
ガサ入れをめぐり、瑠麗氏は代表を務めるシンクタンク「山猫総合研究所」のHPに〈夫の会社経営には関与しておらず、一切知り得ない〉とする文書をアップしたが、額面通りに受け止めるのは難しい。というのも、夫の事業を後押しするような発言を繰り返していたからだ。
例えば、2018年3月放送の「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)。議論のテーマは「可能性と課題“再生可能エネルギー”」だった。原発と太陽光の発電コストを比較する中で瑠麗氏は「うちは事業者ですから現場を見てるので、いくらかかるのかも、何にかかるのかもわかってるんですよ」と、事業への関わりを示唆していた。瑠麗氏と「生テレビ」した経済学者の池田信夫氏はオピニオンサイト「アゴラ」(26日配信)で〈「うち」というのはトライベイ以外に考えられないので、彼女は経営に関与していたわけだ〉と指摘している。
家族つながりで言えば、清志氏が代表理事だった一般社団法人「エネルギー安全保障研究所」(閉鎖)の理事に瑠麗氏の実妹濱村百合氏が名を連ねていた。そもそも、トライベイと山猫総研は東京・永田町に立つビルの同じフロアに拠点を置いている。
瑠麗氏は菅政権下の「成長戦略会議」のメンバー入りし、太陽光発電を猛プッシュ。「利益相反」との指摘もある。司直の手が入った再生エネルギー事業をめぐっては、さまざまな政治家の名前が取りざたされた。“ファミリービジネス”をどこまで手広く展開していたのか。
日刊ゲンダイ
1/29(日) 9:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c425373a69c7d524f4adaca67d852b0e59d7248
■武田元総務相のパーティー券を大量購入
「瑠麗氏はこれまで多くの大物政治家と対談するなど、人脈は相当広い。清志氏は妻のツテを頼って政官界に食い込み、ビジネスに有利な状況をつくろうとしたのではないか。太陽光発電はFIT(固定価格買い取り制度)の導入で高収益が見込め、設備ID(事業計画認定番号)が利権化していた」(永田町関係者)
日刊ゲンダイの調べで、清志氏との接点があった国会議員が発覚。自民党の武田良太元総務相だ。武田氏が代表を務める政党支部の政治資金収支報告書によると、2015年2月24日付で清志氏が当時代表だった「Saferay japan株式会社」から100万円を受領。政治資金パーティーのパーティー券収入として計上している。
清志氏はその8カ月前にトライベイを設立している。一方の武田氏は党副幹事長に就き、頭角を現しつつあった。パー券大量購入にどんな経緯があったのか。2人には福岡県出身という共通点がある。
ファミリービジネスの様相
武田事務所に問い合わせると、〈当該パーティー券の購入に関して、ご質問の代表者はまったく関係しておりません〉と文書で回答。トライベイは担当者が「三浦本人が不在なため答えられない」と電話で応対した。
ガサ入れをめぐり、瑠麗氏は代表を務めるシンクタンク「山猫総合研究所」のHPに〈夫の会社経営には関与しておらず、一切知り得ない〉とする文書をアップしたが、額面通りに受け止めるのは難しい。というのも、夫の事業を後押しするような発言を繰り返していたからだ。
例えば、2018年3月放送の「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)。議論のテーマは「可能性と課題“再生可能エネルギー”」だった。原発と太陽光の発電コストを比較する中で瑠麗氏は「うちは事業者ですから現場を見てるので、いくらかかるのかも、何にかかるのかもわかってるんですよ」と、事業への関わりを示唆していた。瑠麗氏と「生テレビ」した経済学者の池田信夫氏はオピニオンサイト「アゴラ」(26日配信)で〈「うち」というのはトライベイ以外に考えられないので、彼女は経営に関与していたわけだ〉と指摘している。
家族つながりで言えば、清志氏が代表理事だった一般社団法人「エネルギー安全保障研究所」(閉鎖)の理事に瑠麗氏の実妹濱村百合氏が名を連ねていた。そもそも、トライベイと山猫総研は東京・永田町に立つビルの同じフロアに拠点を置いている。
瑠麗氏は菅政権下の「成長戦略会議」のメンバー入りし、太陽光発電を猛プッシュ。「利益相反」との指摘もある。司直の手が入った再生エネルギー事業をめぐっては、さまざまな政治家の名前が取りざたされた。“ファミリービジネス”をどこまで手広く展開していたのか。
日刊ゲンダイ
1/29(日) 9:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c425373a69c7d524f4adaca67d852b0e59d7248