◆備 考:
・「怪異!蜂女」の撮影は1971年の3月上旬ー中旬。制作順では第5話で、放映第6話の「怪人かまきり男」
と同時撮影(監督はいずれも北村秀敏氏)。
ロケ地は東映生田スタジオ、東京都町田市能ヶ谷町の廃虚・通称お化けマンションと、東京都稲城市百村近く
の造成地、通称・三栄土木(決戦地)ほか。
放映が第8話と遅れた理由は不明だが、視聴率的な問題で大阪ロケによる第7・8話「死神カメレオン」回の
放映を優先させたからと推測されている。
・「怪異!蜂女」の脚本を担当した滝沢真里女史は、市川森一氏の紹介で「仮面ライダー」に参加することに
なった女性脚本家。
女史は蜂女の他にクラゲダール、ドクダリアン、ギリーラといった女性怪人回の脚本を多く手掛けているが、
これはメイン脚本家の伊上勝氏が「男視点だとつい女悪役に同情してしまい、非情な悪役に徹した脚本を
書けない」という理由から、わざわざ女性である滝沢氏を指名したからだという。事実伊上氏は、自ら執筆
したアリキメデス(女性怪人)回の脚本第一稿では、悲劇的で同情を引くような最後を予定していたとのこと。
その甲斐あって、蜂女は女性特有の冷酷さと残忍さを備え、非情なナチス強制収容所の看守と嗜虐的なサディ
スト女王のテイストを併せ持った、一点の同情の余地もない憎々しい悪役に仕上がっている。
(なお女史にも多少の逡巡があったのか、準備稿における蜂女はとどめを刺されず生死不明となっている)
・本編戦闘シーンの蜂女はアップを除き、大野剣友会の瀬島達佳氏による吹き替え。マーミットの赤松和光氏
によると、蜂女を演じた岩本女史は「踏んだり蹴ったりコロゲ落ちたりして全身アザだらけになり、あまり
ひどいので今後は女怪人も全部男がやろう!ということになってしまった」とのことだが、実際に本編を
見てもわかる通り、アップ以外の場面では戦闘時はすべて瀬島達佳氏による吹き替えとなっている。
ただし岩本女史が演じている蜂女のスチール写真の中に膝が土で汚れているものが複数あることから、
おそらく岩本女史自身も多少のアクションシーンを演じたらしいことが推測できる。アザだらけになったのは
その時のことであろう。
・蜂女は胸を強調したデザインなのにスーツアクトレスが巨乳ではなく、寸胴の日本人体形だと揶揄される
ことがよくあるが、実際には撮影がまだ肌寒い季節だったのと、スタントの瀬島達佳氏との体形差を隠す
必要から、岩本良子女史は胴体にタオルを二重に巻き、その上から蜂女の衣装を着用していたらしい。
・ただし撮影初期にお化けマンションで撮影されたスチール写真の中には岩本氏のブラジャーの線と金具、
それにレオタードの下に着たU首シャツの襟元が透けて見えているものが数枚存在し、その時点ではタオルを
巻いていなかったことが窺える。
ちなみに本編動画におけるお化けマンションでの蜂女も、よく見るとブラジャーの金具が確認できる。
・蜂女を演じた岩本良子女史の消息は現在不明である。岩本氏のことを本郷猛役の藤岡弘、氏は「岩本さんは
大柄な女性でした」、緑川ルリ子役の真樹(森川)千恵子女史は「奇麗な女優さんでした」と記憶されていた
そうである。決戦時にライダーと並んだスチール写真を見ても蜂女はさほど小柄な印象がなく、岩本女史は
蜂女の公称身体スペック(身長157cm、体重46kg)よりもかなり大柄な女性だった可能性が高い。
おそらく瀬島氏(決して小柄ではない)の吹き替えを前提としてキャスティングされたためだと思われる。
■蜂女AA
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186 :名無しより愛をこめて:Mail:sage:2010/09/16(木) 22:30:33 ID:ltJktLX00
一方の女盗賊では、ルパン3世の峰不二子の元ネタになったと言われているイタリア映画「黄金の七人」
(Sette uomini d'oro, 1965)と「続黄金の七人・レインボー作戦」(Il Grande colpo dei sette uomini d'oro,
1966)での、裏切り悪女ジョルジア役、ロッサナ・ポデスタの全身タイツ姿(↓)が一般には有名だね。
@YouTube ←2:24頃にチラリと登場。
でもここで紹介したいのは、「華麗なる盗みのテクニック・女怪盗は美女」(La Louve Solitaire, 1967)で
ダニエル・ゴーベールが扮した全身黒タイツのエロチックな女怪盗だ。これぞ正しい全身タイツという衣装で
こんな(↓)感じ。マスクを取った顔出しシーンもある。ちなみに下着はまったく着けず全裸で着用しています。
@YouTube もっと見たい人はようつべで「Catsuit female burglar」で検索。
あとフランスのコメディ映画「マドモアゼル a Go Go」(Trop Jolies pour Etre Honnetes ou 4 Souris pour un
Hold-Up, 1973)も紹介しとこう、ジェーン・バーキンをはじめとする4人の女の子がたまたま望遠鏡で、強盗
した金を数える男たちの姿の現場を目撃してしまい、盗まれた金を盗むのは罪にならないはずと勘違いして、
パリからわざわざ女盗賊用の黒全身タイツ(↓)を取り寄せて、強盗を計画するというハチャメチャな話。
新しいのもついでに紹介しちゃおう、最近の米映画だけど「ブラック・キャッツアイ」(The Champagne Gang,
2006)。実在の事件を元にした、セクシーな女怪盗4人組の物語。盗みの際には全員黒の全身タイツを着用。
@YouTube 187 :名無しより愛をこめて:Mail:sage:2010/09/16(木) 22:30:58 ID:ltJktLX00
こうやってひととおり見てきて気付いたんだけど、全身タイツをまとっているのは決して悪女顔じゃなく、
童顔で可愛い系の顔の女優が多いんだよね。ま、ユマ・サーマンはどうか知らないけど。
それとブロンド髪が多い。これは明るい金髪の方が黒い全身タイツに映えるということもあるんだろうけど、
金髪=可愛くておバカな女、というステロタイプがある分、やはり可愛らしさを強調するためという気がする。
で、可愛い顔とエロチックな衣装のミスマッチが、全身タイツ萌えの要因になっているような気がするな。
こう思う理由のひとつがこれ。
女盗賊でも女スパイでもないけど、黄金の七人と並んで峰不二子のもうひとつの元ネタであるとされている、
英仏合作映画「あの胸にもういちど」(la Motocyclette, 1968)で、マリアンヌ・フェイスフルが全裸の上から
革のライダースーツを着込んでバイクを走らせるシーン。こんな(↓)衣装で実質キャットスーツ。
@YouTube マリアンヌ扮するレベッカは人妻という役柄だけど、当時の彼女は上(↑)の動画を見てもらってもわかる通り
ロングヘアーに愛くるしい顔の、可憐で清楚なイメージが売りのアイドル女優。その彼女がエロチックな衣装
に身を包み、明らかに身の丈に余るハーレーダヴィッドソンにまたがって走る(もちろんセックスの隠喩)と
いう強烈なミスマッチが、言いようのないエロティシズムとフェティシズムを生み出している。
長々とスレ違いの話、スマンカッタ。とりあえず言いたいのは、BeeF氏じゃないけど顔出し蜂女はエロい。
前スレにはこんな考察もあった
ショッカーの改造人間・蜂女 ぐるぐるおっぱい同心円7重目
http://peace.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1393160216/ 965 :名無しより愛をこめて:Mail:sage:2015/11/20(金) 13:40:43.46 ID:bQdhddXy0
【全身タイツと悪堕ちの関係について】
全身タイツに腰布という蜂女の衣装デザインが、60年代の女盗賊スタイルに由来しているのは言うまでもないが
ここで、なぜ悪女の衣装の定番が全身タイツなのか、という点について考えてみたい
ここで道標となるのが、推理作家・横溝正史が昭和30年に発表したミステリ「三つ首塔」である
ミステリとしては二級品だが、昭和戦後期のカオスでアングラな雰囲気を活写していることで高く評価され
またタイツフェチにとってはバイブルとされているこの作品の中に、その答の鍵がある
「三つ首塔」の主人公は両親を亡くし、伯父の大学教授に引き取られている宮本音禰(おとね)というお嬢さま。
女子大を出たばかりというから22歳くらい。物語はこの音禰の一人称の告白体で語られている。
突然、遠縁にあたる老人の百億円近い財産を、見知らぬ男との結婚を条件に譲られることになった音禰だが
伯父の還暦記念パーティーの夜、連続殺人が起こり、相続条件であった音禰の許嫁の男も死体となって見つかる
ショックで卒倒した音禰はホテルの空室に担ぎ込まれるが、その部屋に殺された許嫁の従兄弟だという謎の男
が現れ、音禰に有無を言わせず襲いかかる。抵抗空しく、音禰の純潔の花はこの男に散らされてしまう
『息づまるように強いたくましい男のがいじめのなかで、私は全力をあげてもがいた。抵抗した。こんな男に
犯されるくらいなら、死んでもいいとたたかった。しかし、所詮は男と女の力である。それは悪夢の闇と楽園の
光の交錯した、世にも複雑にして微妙なひとときだった。男がやっと汗ばんだ私の体をはなしたとき、私は
その場に泣きくずれた。「悪党! 悪党! 卑怯者!・・・」私は枕のはしをかみながら、むざんに散った私の
蕾の花をいとおしみながら、心の中でさけびつづける。』
処女でなければまともな結婚ができないとされていた昭和中期のこと、音禰は男のことを誰にも口外できない
それをいいことに男はその後も音禰の前に現れ、彼女を闇の世界へと誘ってゆく。そして音禰の肉体を貪る。
許嫁が亡くなったことで老人の財産の後継者は老人の7人の親族が均等に分けることになったのだが
その親族はいずれも麻薬や近親相姦、同性愛に溺れる堕落した闇の世界の住人。財産の取り分を巡って骨肉の
争いを繰り広げる。そして一人、また一人と何者かの手によって殺されてゆく。無垢な世間知らずのお嬢さま
だった音禰はこの闇の障気にさんざん翻弄されるが、処女を失った後ろ暗さから警察に頼ることもできず
頼る相手は皮肉にも自分を陵辱した憎い男しかいない。音禰はコペンハーゲン症候群(誘拐・監禁・レイプなどの
被害者が自衛のために加害者を憎むのではなく愛するようになる心理機制)を発症し、また男に毎晩のように
躰を貪られて肉体がいつしか女の悦びに目覚め、男の愛撫を烈しく求めるようになっていった。
『私はもうこの男とははなれられなくなっていた。男はつよく、やさしく、たくましく、情痴の楽しみのかずかず
をおしえてくれる。私はしばしば男の腕に抱かれたまま、歓喜のあまり気をうしなった。ふたりとも汲めども
つきぬ愛情の泉にめぐまれており、私はいつも男の腕に抱かれるとき、このまま死んでしまいたいと思い、
殺して・・・殺して・・・と、身をもだえて絶叫する。』
966 :名無しより愛をこめて:Mail:sage:2015/11/20(金) 13:41:29.31 ID:bQdhddXy0
ある夜、男が音禰を仮面秘密クラブに連れ出すのだが、男が音禰に着てゆくよう渡した衣装が全身タイツだった
『ボストン・バッグのなかからとりだしたのは、まっくろなタイツだった。そのタイツには靴下から手袋まで
ついており、首から下は全部ぴったりくるむようになっていた。(中略) 私はそのタイツともって寝室へかけ
こむと、ぴったりとドアをしめた、そのタイツを着るには、着ているものを全部ぬぎすて、一糸まとわぬ裸に
ならねばならない。私はすばやくそれに着かえたが、男が私の体にあわせてつくったとみえ、それは肉に
喰いいるようにぴったりと私の体にあっていた。着おわって鏡の前に立ってみると、乳房のふくらみから
臀部のまるみと、全身の曲線がまるだしで、私は顔をあからめずにはいられなかった。しかし、これが男の
好みとあらばしたがわねばならぬ。私の体は男の愛撫をもとめているのだから。』
言われなくても自分から下着を脱ぎ捨て全裸の上に直接全身タイツをまとうあたり、音禰がいかに闇の世界に
深く染まってしまっているかがうかがえる
音禰はこの後、全身タイツの上に将校マントをはおっただけの格好で男と秘密クラブに出かけるが、警察の
手入れで離ればなれになり全身タイツ一枚で夜の街を逃亡し、捕らえられ監禁され、全身タイツの上から
肉体をじわじわ責められたりすることになる。
「三つ首塔」は何度も映画化・ドラマ化されていて、特に1977年に当時25歳の真野響子が演じた音禰が
有名である。ただしこちらは全身タイツではなく、背中が大きく開き白いフリルの襟飾りがついた、サーカス
風の黒レオタードに網タイツというスタイル。それでも十分すぎるくらいエロエロだが
967 :名無しより愛をこめて:Mail:sage:2015/11/20(金) 13:42:18.46 ID:bQdhddXy0
さてどうしてここで「三つ首塔」を紹介したかと言うと、清楚な処女のお嬢さまがある日突然レイプされて
闇の世界に堕とされ、男に毎晩肉体を開発されて徐々に淫乱な躰に変えられてゆき、やがて黒い全身タイツの
似合う「夜の世界の女」になるという課程は、そのまま特撮におけるヒロインの「悪堕ち」の課程に重なると
考えられるからだ。「改造手術はレイプの暗喩」だとよく言われるが、ここでは逆に22歳のお嬢さまが突然
拉致られ改造手術を施されて、徐々に洗脳されてゆき、黒い全身タイツが皮膚代わりの完全な改造人間として
覚醒してゆくストーリーだと見なすことができる
ここで「なぜ全身タイツなのか?」。「三つ首塔」の中では全身タイツをまとった音禰の前に男がひざまずき
「おお、女賊オトネ様、やつがれはあなた様のしもべでござりまする」と芝居がかった台詞を口にする。
黒い全身タイツは女盗賊、夜の世界の女王のための衣装であるという共通認識がそこにある
また真野響子が着ている黒レオタードと網タイツが「サーカス風」であるのも意味深である。1980年代の
エアロビクスブーム以前、全身タイツやレオタードはサーカス団のような旅芸人、いわば異界の住人の衣装で
あり、一般人とはまだ無縁のものであった
(大正11年にアンナ・パブロワが来日してバレエ・ブームが起こり、上流階級の子女が舞台で白レオタードを
着る機会が増えてはいたが、黒いレオタードましてや全身タイツはあくまで異世界の衣装であったろう)
こうして黒全身タイツをまとうこと=異界の住人となること、という共通認識があるからこそ、音禰が全身
タイツをまとうという行為が、闇堕ちの完了の儀式として相応しいものになるのである
こう考えれば、ショッカー女戦闘員の衣装が黒レオタードに網タイツであるのはある意味必然だと言えるだろう
さらに蜂女の衣装(皮膚?)やメイクが、女戦闘員のそれのマイナーチェンジになっていることを考えると
蜂女のあのシンプルな姿こそ、拉致改造され洗脳されて夜の世界に闇堕ちした女たちの女王、闇の女王蜂に
相応しい姿だと言うことがはっきり断言できるのである
JK蜂女の強制改造増殖系SSがあるぞ!
https://twitter.com/akuochiken/status/1159977917943693313 研@akuochiken
>この中に怪人がいる」
そう、クラス中に宣言され、探偵めいた推理が始まる。
そうやって最終的にたどり着いた少女がついに観念する。
「ふふ、バレてしまっては仕方ないわね。本当はもっとスマートに進めたかったんだけど」
不敵な笑みを浮かべた少女の全身の輪郭が、ザワザワと蠢き出す。
>少女らしい華奢な身体を割って出てくる、黄色と黒の入り混じった硬い外骨格。
メキメキと音を立てて骨格そのものが変わっていく。
体側から伸びてくる複数の手足、臀部から大きく膨らんだ楕円状の器官、背中から羽音を響かせて展開される透明な羽根、そして頭部を覆う昆虫を彷彿とさせる頭部。
>蜂女、という表現が相応しいような、所謂『怪人』の姿となって彼女は教室に君臨していた。
「私の正体を見破ったことは褒めてあげる。でもね、私の目的までは分からなかったんじゃないかしら?」
ブォンと大きな羽音を響かせて、彼女の背中から無数の蜂が出現し、周囲に飛び散る。
>それらの蜂は、突然の出来事に教室から脱出しようと逃げ惑う生徒たちを尻目に、あらゆる扉、窓に貼り付いて脱出口を塞いだ上で、それぞれの生徒に襲いかかる。
そして、ぷすり、と首筋を刺された生徒たちが、昏睡状態に陥ってその場にバタバタと倒れ込む。
>「ま、私の正体を知られた以上、ここから逃さないのは分かるわよね」
そう言いながら、蜂女は彼女の足元に倒れている女生徒を抱え上げる。
「まぁ見てなさい」
彼女をふいに正面から抱きしめる。
ブスリ、と鈍い音が響いたかと思うと、蜂女に抱かれた少女の身体が痙攣を起こしたように震え出す。
>そうしてまた、少女の身体に変化が訪れる。
先程の少女が蜂女に変貌したように、少女の柔らかい肢体を突き破って出現した外骨格が、彼女の全身を覆っていく。
一瞬の後には、粘液にまみれた蜂女がもう一体、元々の蜂女の足元にうずくまっていた。
「ほら、目覚めなさい。私の可愛い下僕よ」
>粘液が擦れ合う粘い音を立てながら、少女はゆっくりと立ち上がる。
未だ意識の覚醒していない彼女に対し、蜂女はその全身の粘液を絡め取るようにして指を走らせ、また自らの口で舐め取っていく。
「どう? 美しいでしょう、私の下僕は。私が仰せつかった任務は、この学校を我々の拠点にすること」
>目の前の蜂女と化した少女の両肩に手を置いて正面に向けながら、彼女は言葉を続ける。
「本来ならゆっくりと堕としていくつもりだったけど、この状況じゃ四の五の言ってられないわ。私も強硬手段を使わせてもらう。こういう風に私自らこの子達を下僕へと堕とすことでね」
>ぱちん、と蜂女が指を鳴らすと、目の前の少女が目覚めるようにして高周波音を響かせながら背中の羽根を展開し、教室の端に飛んでいって、意識を失っている別の少女を襲う。
その少女もまた、彼女の針を突き立てられた末に、同じようにして蜂女へと変貌していく。
>「これだけじゃないのよ。私はこういうことだってできる」
ぱかり、と昆虫の蜂でいうところの腹部が縦に引き裂かれ、中から巨大な蜂が数匹飛び出してくる。
それらの蜂は白い卵を備え持っており、ばらばらと床に転がっている少女たちに取り付いたかと思うと、卵を彼女たちの秘部に挿入していく。
>卵を挿入し終えた蜂は、そのまま彼女たちの秘部と融合していき、蜂女としての外骨格を展開していく。
巨大な蜂に襲われた少女たちが、皆、同じようにして全身を黄色と黒の外骨格に覆われた蜂女と化しながら、ゆっくりと床から立ち上がり、おぼろげな足取りで蜂女……いや、女王蜂の元に集う。
>「ほら、行きなさい。女は下僕へと変え、男は好きに食べていいわ」
少女たちが変貌した蜂女たちが、一斉に窓を突き破って外へ飛翔していく。
「この学校が私の手に堕ちるまでどれくらいかしら? そうそう、それまであなたの相手は私がするわ。ねぇ、一緒に楽しみましょうよ」
女王蜂が嗤った。
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account)