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フランスを訪問中の茂木敏充外相が、ドイツのマース外相と1日午後(日本時間2日未明)にテレビ電話で会談することが分かった。
ドイツ側の要請で急遽決まった。ドイツは最近、中国との経済的関係を重視してきた従来のアジア外交を転換しており、両氏は覇権主義を強める中国をにらみ、日本が主導する「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け連携を確認する。
茂木氏はドイツ国内に設置された慰安婦像の撤去も求める。
茂木氏は9月末からフランスなど欧州を訪問している。ドイツも訪れる予定だったが、マース氏が新型コロナウイルス感染者と接触した可能性が出たため取りやめた。テレビ電話での会談は、滞在先のフランスとドイツをつなぐ異例の対応となる。
ドイツは9月初旬、インド太平洋地域に関する初の外交政策の指針を閣議決定した。同地域への関与を優先事項と位置づけ、「法の支配」や「航行の自由」の重要性を訴えた。対中政策の転換点となるもので、外務省幹部は「日本のインド太平洋構想と共通点も多く、画期的だ」と評価する。
日本側は英国やフランスに続き、ドイツでもインド太平洋構想への理解が深まれば「欧州全体の世論」(外務省幹部)に発展すると期待を寄せる。マース氏もドイツの指針を欧州連合(EU)に拡大していく意欲を示している。
実現すれば中国への強力な対抗軸となるだけに、茂木氏はドイツとの関係を深め、安全保障や経済分野での協力を具体化していく方針だ。
一方、茂木氏はテレビ電話会談で、ドイツの首都ベルリンの中心部に慰安婦像が設置されたことも提起する。日本の立場と相いれないとして、撤去に向けた協力を求める。新型コロナ対策への協力も確認する。
産経新聞
https://www.sankei.com/politics/news/201001/plt2010010039-n1.html
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