<相模原殺傷1年>笑顔の娘 今もまぶたに 母悲しみ癒えず
7/26(水) 9:30配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170726-00000012-mai-soci
母親が描いた長女の似顔絵。アイスを前にうれしそうな表情を浮かべる様子を思い出しながら描いた。大きくてかわいい目が魅力だった=2017年7月14日、木下翔太郎撮影
相模原市の障害者施設殺傷事件で26歳だった長女を失った母親は毎日欠かさず、笑顔を向ける長女の遺影に手を合わせる。「とても大事な存在。もっと一緒にいたかった」。1年たっても、悲しみは癒えない。
【一緒に…障害を持つ人々と家族の笑顔】
長女は母を「ママ」と呼び、幼いころはトイレまでついてきた。3歳で自閉症とわかった。言葉での意思疎通は苦手だが、手をつなぎ、寄りかかるように甘えた。自動販売機の前で立ち止まってボタンを押し、「これが飲みたい」とねだるような顔で見てきた。「娘がいてくれるだけで幸せだった」
ふとした瞬間に思い出がよぎる。笑いながら過ごした日々が頭に浮かんでは、二度と会えない現実をつきつけられ、涙が止まらなかった。事件から数カ月後、夢に長女が出てきた。「お母さんのことを見てくれているのかな」。心が少し落ち着いた。
今年3月、長女が暮らしていた園をもう一度見ておきたいと、事件後初めてやまゆり園に足を運んだ。5年前に自身が病気で入院し、やむを得ず園に預けた。お気に入りの紺色の服を着て、うれしそうに手を引っ張る長女の姿がよみがえった。
5月の一周忌。親戚が集まった。長女が「みんなが集まってくれた」とほほ笑んでくれている気がした。
カラオケが好きで、マイクを持って満面の笑みを見せている写真がある。母は目に涙をためてつぶやく。「娘を取らないでほしかった」
植松聖被告(27)は「障害者は不幸を作る」と繰り返した。その言葉に母は反論する。「娘はキラキラした瞳で、多くの人に安らぎを与えてくれた。障害を持っていても、いろいろな力を与えてくれた。障害者が不幸なのではなく、そう思うことが不幸だと思う」
裁判では「娘は不幸ではなく、無駄な命はないことを伝えたい」と思っている。【木下翔太郎】
.
【関連記事】
<亡くなった19人の横顔>
<「娘がこんなに可愛かったことを知って」がん延命拒否62歳父>
<「売名行為」と言われても…実名で訴える被害者家族>
<「いつか起きる…」長男が障害持つ野田聖子衆院議員>
<4割超が入所25年以上 「理想と現実違う」>
最終更新:7/26(水) 12:03
毎日新聞 相模原の障害者施設殺傷:事件1年 19人、生きた証し - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20170725/ddm/010/040/032000c?inb=ys
相模原の障害者施設殺傷:事件1年 19人、生きた証し
Timeline
193
1
植松聖被告が侵入した津久井やまゆり園1階「はなホーム」の様子。手すりに職員を縛り付けたという。7月に報道陣に公開された=いずれも相模原市緑区で6日、宮武祐希撮影
相模原の障害者施設殺傷
事件1年 19人、生きた証し
2017年7月25日 東京朝刊
相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で昨年7月26日未明に発生し、入所者19人が死亡、職員3人を含む27人が重軽傷を負った事件から、まもなく1年が経過する。逮捕・起訴された植松聖(さとし)被告(27)は障害者を差別するような発言を繰り返している。
公判の見通しは立っておらず、19人の遺族の多くも口をつぐんだまま。精神保健福祉法の改正を柱とする再発防止に向けた取り組みも、有効な対策となるかは不透明だ。 匿名被害者の足跡
事件から1年となる今も、殺害された19人の遺族の多くは固く口を閉ざしたままだ。ある遺族の弁護士は「今は気持ちが整っていない状況だ」と胸中の一端を代弁した。重い口を開き始めた遺族もいるが、名前を公表する気持ちには今もなれないという。そうした中、断片的な証言から19人の「生きた証し」を残す動きもある。
神奈川県警は19人を匿名で発表した。「(事件があったのは)知的障害者の施設でプライバシー保護の必要性が高い。遺族からも強い要望があった」との理由からだ。殺人事件では異例の対応だが、背景には障害者とその家族が抱える生きづらさがある。ある遺族は事件後間もない時期、「障害者への偏見と差別は誰にでもある。
『かわいそう』と同情されるのもつらい」と苦悩を明かした。
一方で障害者団体などからは「かけがえのない存在が匿名のまま社会から忘れられてはならない」「差別や偏見を恐れる遺族が氏名の公表を望まないのは社会の責任だ」などの声が上がった。「畑仕事が得意な人」「音楽が好きな人」−−。昨年10月、やまゆり園で関係者だけが参列して催された「お別れ会」では、19人の横顔が一言ずつ紹介された。
壇上には遺影が飾られたが、うち3人は遺影がなく、氏名も伏せられた。
生きた証しを刻む動きもある。やまゆり園に2001〜05年に勤め、19人のうち7人と面識のある専修大講師の西角純志さん(52)は「愛される存在だった記憶を残したい」と、生前を知る関係者への聞き取りを進めている。「障害者はいなくなればいい」という植松被告の主張と対峙(たいじ)する思いを抱え、1年を経て何人かの横顔が浮かび上がってきた。
被告の責任能力、争点
入所者43人に対する殺人と殺人未遂罪などで起訴された植松被告の裁判は、責任能力の有無を巡り改めて精神鑑定が行われる可能性があるほか、争点を絞り込む公判前整理手続きにも長期間かかるとみられる。初公判の見通しは立っていない。
植松被告は逮捕当初から事件への関与を認めており、起訴内容に大きな争いはないとみられる。弁護側は刑を軽くすべき心神耗弱か無罪を言い渡すべき心神喪失を主張し、植松被告の責任能力を争う見通しだ。
検察側による起訴前の鑑定では、自分を特別な存在と思い込む「自己愛性などの複合的なパーソナリティー障害」と診断された。判例上は責任能力の減退が認定される例はほとんどなく、検察側は「完全責任能力あり」として起訴した。
対する弁護側は初公判前に、別の医師による再度の鑑定を裁判所に求める見通しだ。裁判所が認めれば、鑑定には長期間を要する。施設内を移動しながら多数の被害者を出した事件の証拠は膨大で、公判前整理手続きの長期化は必至だ。
併せて被害者保護の観点から、遺族らが希望する被害者名を法廷で匿名とする検討も続けられている。また、一部の被害者家族は、被害者参加制度を利用して公判に参加する意思を示す。あまり語られてこなかった被害者の訴えが法廷で伝えられる可能性がある。
措置入院、見直し難航 支援強化「監視につながる」
事件の再発防止に向け政府が力を入れたのは、精神科医療のあり方、特に植松被告が事件5カ月前に経験していた措置入院の制度見直しだった。事件2日後の関係閣僚会議で、安倍晋三首相は早くも「措置入院後のフォローアップなどの観点からの対策検討」を指示。厚生労働省は有識者と関係省庁による検証・再発防止チームを2016年8月に発足させた。
事件の検証では、措置解除(退院)後に被告への継続的な医療が途切れた点が問題視された。12月にまとまった報告書は、退院後支援の強化を打ち出し、支援主体の明確化▽全患者への退院後支援計画の作成▽幅広い関係者で作る代表者会議での連携や情報共有の議論−−などを提案。これに沿った精神保健福祉法の改正案が国会に提出された。
だが、障害者団体などには、支援強化が監視につながるのではという懸念もあった。国会審議で、野党は「本人の同意なしに退院後の生活が決められてしまう」などと追及。厚労省は今後策定するガイドラインで不安を取り去る姿勢を示したが、明確さを欠いたため賛同は得られず、継続審議になった。
一方、措置入院の「入り口」の見直しは、ほとんど進まなかった。
措置入院のきっかけの多くは、警察官による都道府県などへの通報だが、人口当たりの通報件数や措置入院件数は自治体間で約30〜40倍の開きがあり、運用のばらつきが目立つ。件数が多い自治体は犯罪予防的な目的で措置入院が使われている懸念もあり、今後の課題として残る。
もともと、再発防止としての精神科医療の見直しには「事件の深刻さは、排外主義的な世界潮流を背景とした障害者へのヘイトクライム(嫌悪犯罪)の側面にあり、医療制度の手直しでは防げない」(検証チーム委員の平田豊明・千葉県精神科医療センター病院長)との指摘がある。
報告書がうたった共生社会の推進に向けた啓発や福祉施設職員が働きがいを持てる職場環境づくりなど、息の長い取り組みが求められている。
警察庁「司法権限の限界」
「警察としてできることはなかったのか」。事件後の自民党の部会で、警察庁の担当者は批判にさらされた。
植松被告が犯行予告の記された衆院議長宛ての手紙を渡した翌日の昨年2月16日、神奈川県警は手紙の内容を施設に伝え、監視体制の強化を申し入れた。その3日後には植松被告を保護した上、相模原市に通報した。
こうした一連の対応を踏まえ、警察は一貫して「法令に基づき必要な対応を取っていた」との立場だ。
厚労省の検証・再発防止チームの会合では、措置入院を解除された後の植松被告の動向について、同庁担当者が「どこまで把握していたのか」と詰め寄られる場面があった。現行制度では退院した人を警察が監視する権限も義務もなく、同庁担当者は「どこまで警察がフォローすべきか、人権との関係も踏まえる必要がある」と反論した。
同庁幹部は「批判は甘んじて受ける。だが、できることとできないことがある」と司法権限外の対応を求める声に戸惑う。
精神保健福祉法改正案では、警察も退院後の支援計画を作成する会議に加わる可能性がある。警察の関与が強まることへの懸念も根強いが、同庁の担当者は「患者本人が拒めば、警察は会議に参加しないなど関与は非常に抑制的。法案が通れば、その範囲内で支援することになる」と話す。
◆亡くなった19人の横顔
津久井やまゆり園の1階居室の様子。女性入所者が犠牲となった部屋の窓には、キャラクターシールが貼られていた
※西角さんが集めたエピソードと、昨年の「お別れ会」で紹介されたエピソードで構成
植松被告は津久井やまゆり園1階の右から2番目の居室の窓ガラスを破り侵入した
男性(67)
リーダー的な存在。新人職員にも丁寧に仕事を教えた。入浴後の衣類の片付けを、職員と専用台車を引いて楽しそうにしていた。エレベーターのボタンを進んで押すなど、職員と間違われるほどしっかりした人だった。畑でサツマイモや野菜類、シイタケの栽培をしていた。
男性(65)
おちゃめなところがあり、出勤してくる職員を小走りに玄関まで迎えに来た。散歩時には、はしゃいでいた。職員、利用者を問わず誰とでも仲が良かった。
男性(41)
ショートステイでやまゆり園を利用していた。作業をする時も普段も仲間たちを優しく見守っていた。
女性(40)
食事をおいしそうに食べていた。散歩やドライブ、一つ一つを楽しんでいた。
男性(55)
片足が不自由で、万一、転倒した時のために頭部を保護する帽子を常に着用していた。自由に言葉で意思表示できないため、絵や写真を指さす。昔の職員を気にかけたり、若いころの自分を職員にアピールしたりしていた。普段はリビングにいるが、家族が訪ねてくると一目散に玄関に走っていった。
男性(43)
音楽が好きで、踊りのレクリエーションなどを楽しみにしていた。
女性(65)
いつも笑顔で仲間の中心にいた。家族と日帰りで外出して楽しく過ごした。
女性(19)
ショートステイの利用時、可愛らしい笑顔で一躍、人気者になった。
女性(70)
ソーラン節を歌うと喜んでくれた。「もっともっと歌って」と催促してきた。行事の時は家族とステージを楽しんでいた。
女性(26)
職員と出かけてパンを食べた。そのときまで周囲はパンが好きだとは知らなかった。
男性(43)
野球や電車が大好きで、何よりも仲間との外出を喜んでいた。野球を見に行って買ったユニホームが似合っていた。
男性(66)
普段はベッドに横になり、CDを聴いていた。お気に入りは演歌。匂いには敏感で、メントールクリームがお気に入り。手や鼻に付けると喜んだ。
男性(66)
趣味は昔ながらのトランジスタラジオをいじること。夢中になってラジオに耳を傾けていた。チャンネルを回して、ざわざわする音を楽しんでいるよう。自然と流れ出す音や声に興味津々だった。
女性(46)
ディズニーランドが大好き。体調が優れないときも元気に振る舞い、ミッキーマウスの歌をよく歌ってくれた。
男性(49)
囲碁や将棋が好きで、毎週日曜に囲碁のテレビ番組を見ていた。職員と囲碁をし、評論家のようにコメントをすることもあった。電車も気に入り、眉間(みけん)にしわを寄せ大きな声で「ドアが閉まります。ご注意ください」と車掌さんのまねをしていた。穏やかに他の利用者を気にかけたり、状態の変化を感じ取った時には職員に報告してくれたりする思いやりを見せてくれた。
女性(65)
行事の演奏の時には、ステージに一緒に上がってリズムを取ることがあった。職員の洗濯物たたみを手伝った。職員が気がつかないでいると、「うっ、うっ」と声を出し肩をたたいて教えてくれた。からっとした性格で、大きな口を開けて笑った。
女性(55)
行事のたびに訪れる家族にとても愛されていた。無邪気で、癒やし系。紙袋の「かさかさ」という音や、リボンがとても好きだった。
女性(35)
フルーツとコーヒーが大好きだった。家族から受けた愛情を感じながら、笑顔で過ごしていた。
女性(60)
「嫌」と言わない人。目で自分の感情を伝えていた。外に出ることが大好きで、遠足でディズニーランドや八景島に行った。にこにこ笑って体を揺すっていた。
2012年12月 1日 植松聖被告が「津久井やまゆり園」で勤務開始
16年
2月15日 被告が衆院議長公邸を訪れ、施設襲撃を予告する手紙を渡す
16日 神奈川県警津久井署が施設に手紙の内容の一部を伝える
19日 障害者差別の発言を繰り返し自主退職。署が相模原市に通報、市は緊急措置入院決定
22日 「大麻精神病」などと診断され、市が措置入院を決定
3月 2日 措置入院が解除され退院
7月26日 入所者や職員46人が殺傷される。被告を殺人未遂容疑などで逮捕。その後、容疑を殺人に切り替えて送検
9月 5日 19人全員に対する殺人容疑の立件を終える
21日 鑑定留置開始
23日 神奈川県がやまゆり園の建て替えを決定
11月25日 神奈川県の第三者検証委員会が事件前の施設の対応を「非常に不適切」と指摘する報告書を公表
12月 8日 厚生労働省有識者検証チームが再発防止策報告書を公表
19日 負傷した入所者の男女24人への殺人未遂容疑で追送検
17年
1月13日 当直職員5人に対する逮捕致傷などの容疑で追送検
2月20日 鑑定留置終了。「パーソナリティー障害」との鑑定結果
24日 19人への殺人罪などで起訴
4月 5日 やまゆり園の入所者が横浜市内の仮園舎に引っ越しを始める
21日 入所者の引っ越しが完了。やまゆり園にとどまる入所者はいなくなった
7月 6日 神奈川県がやまゆり園の内部を報道陣に公開
この特集は、村上尊一、水戸健一、国本愛、山田泰蔵、川上晃弘が担当しました。
■ことば
相模原障害者施設殺傷事件
2016年7月26日未明、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者が次々と刃物で刺され、入所者19人が死亡、職員3人を含む27人が重軽傷を負った。19人の殺人罪などで逮捕・起訴された元園職員の植松聖被告は事件前の16年2月、施設襲撃を予告する言動を繰り返し、
「他人に危害を加える可能性がある」として精神保健福祉法に基づく措置入院となった。翌3月に退院したが、相模原市は動向を把握していなかった。
.
関連記事
内閣改造:中谷氏「側近偏重避けよ」有料記事
クローズアップ2017:「措置入院」すれ違い 「支援強化急げ」積極的な国 「交付税足りぬ」冷めた自治体も有料記事
安倍首相:高速鉄道受注に意欲有料記事
’17都議選:あす投開票 安倍首相、ようやく街頭へ有料記事
安倍首相:自民に改憲議論促す有料記事
事件1年、変わらぬ主張=元職員、公判見通し立たず―相模原障害者施設襲撃
7/26(水) 7:04配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170726-00000019-jij-soci
相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害され、27人が重軽傷を負った事件の発生から、26日で1年。
事件当日に逮捕され、鑑定留置を経て起訴された元職員植松聖被告(27)の公判の見通しは立っていない。植松被告は最近の取材に改めて障害者の安楽死を訴えるなど、殺害を正当化する考えに変化がないことが明らかになっている。
やまゆり園の入所者は転居を終え、施設は既に使われていない。26日には黒岩祐治神奈川県知事らが現場を訪れ、犠牲者を悼む。
横浜地検は2月、殺人や殺人未遂などの罪で植松被告を起訴。裁判員裁判での審理が予定されているが、横浜地裁での公判前整理手続きは始まっていない。弁護側が再鑑定を求める可能性もあるため、初公判が数年後となることもあり得る。
事件の犠牲者は匿名で発表された。関係者によると、家族の一部は被害者参加制度による公判参加を希望している。一方、被害者の氏名公表は望んでいないとされ、匿名のまま審理が進められるとみられる。
横浜拘置支所(横浜市港南区)に勾留中の植松被告は手紙で取材に応じ、「不幸がまん延している世界を変えることができればと考えた」と記した上で、「意思疎通ができない重度障害者は不幸をばらまく存在で、安楽死させるべきだ」と主張している。
植松被告は事件前、障害者を差別視して殺害を予告する発言を繰り返し、精神保健福祉法に基づく措置入院とされたが、事件は防げなかった。措置入院解除後の支援策について厚生労働省などの検討チームで議論され、厚労省が提出した同法改正案が国会で継続審議となっている。
現場施設は2018年度中に取り壊される見通しだ。県は入所者家族らの要望を受け、いったん同規模施設の全面建て替えを決めたが、障害者団体から反対の声が上がったため専門部会での議論が続いており、今夏にも結論が出される。
.
【関連記事】
亡くなった19人のエピソード=相模原事件1年
「時間が止まった1年」=相模原施設殺傷、県など追悼式
「障害者いらない」取り消して=被害施設家族会長−相模原殺傷から1年
障害者「幸せ奪う存在」=トランプ氏演説契機に−手紙で植松被告・相模原施設襲撃
〔写真特集〕相模原・障害者施設殺傷事件〜植松被告の手紙〜
最終更新:7/26(水) 8:59
時事通信 亡くなった19人のエピソード=相模原事件1年
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017072500720&g=soc
津久井やまゆり園の入倉かおる園長は昨年10月に開いた「お別れ会」で、犠牲者19人の人柄やエピソードを語っていた。エピソードの一部は次の通り。(年齢は当時)
〔写真特集〕相模原・障害者施設殺傷事件〜植松被告の手紙〜
男性(67) 畑作業が得意で、作業着姿で畑作業にいそしむ姿が目に焼き付いている。室内での作業も意欲的だった。
男性(43) 音楽が好きで、踊りレクリエーションやミュージックボールをとても楽しみにしていた。
男性(49) じゃんけんで、あっぷっぷを楽しんだ。手術で目が良くなれば、いろんな所へ一緒に行きたかった。
男性(65) パンダのぬいぐるみが大好きで、いつも飾っていた。入院したが元気になり、とてもうれしそうだった。
男性(66) ラジオが大好きで、機械をいじるのが得意だった。ラジオがよく聞こえないと、根気よく格闘していた。
男性(55) 職員が気付かないようなことにすぐ気付き、いろいろ教えてくれ、いつも見守ってくれた。
男性(66) いつもすてきな香りを楽しんでいた。手に付けたクリームやアロマにお気に入りの香りがあった。
男性(43) 野球や電車、仲間と一緒の外出を喜んでくれた。野球を見に行き、買ったユニホームが似合っていた。
男性(41) 普段から作業時まで仲間を優しく見守ってくれた。将来はグループホームで暮らしてもらいたかった。
女性(35) フルーツとコーヒーが大好きだった。母から受けた愛情を感じながら、笑顔で過ごしていた。
女性(55) 旅行を楽しんで帰ってから疲れて寝込むこともあったが、すぐ元気になり一緒に散歩や作業をしてくれた。
女性(46) ディズニーランドが大好きで、体調が優れなくても元気に振る舞い、よく歌を歌ってくれた。
女性(65) とても働き者で、古い建物だった時代は作業に汗を流し、せっせと洗濯物を畳んでくれた。
女性(65) いつも笑顔で仲間の中心にいた。家族と日帰りで外出したときは、とてもうれしそうに過ごしていた。
女性(19) これからたくさん思い出をつくっていくつもりだった。かわいらしい笑顔で、一躍人気者になった。
女性(60) どんな困難にも負けない強い人。重い病気になったときは、家族の励ましに応えるように回復してくれた。
女性(26) 一緒に出掛けるまで、とてもパンが好きだとは知らなかった。もっとおいしいパンを一緒に食べたかった。
女性(70) ソーラン節を歌うと、とても喜んでくれた。行事のときは家族とステージを見て、音楽を楽しんでくれた。
女性(40) 毎日の食事をおいしそうに食べてくれた。散歩やドライブの一つ一つを楽しみながら過ごしてくれた。(2017/07/25-15:00)
【社会記事一覧へ】 【アクセスランキング】 【独自】45人殺傷、植松被告からの手紙
7/25(火) 18:35配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20170725-00000058-nnn-soci
(c) Nippon News Network(NNN)
[ 前の映像 | 次の映像 ]
神奈川県相模原市の障害者施設で起きた45人殺傷事件から約1年。被告の男が日本テレビの取材に、「意思疎通がとれない人間は安楽死させるべき」などとつづった手紙をよせ、障害者への偏見を示し、差別する主張を改めて繰り返した。
■日本テレビの記者に届いた一通の封書。差出人は、相模原市の「津久井やまゆり園」で入所者19人を殺害、26人にケガをさせた罪などに問われている「植松聖」被告。
■今月、取材を申し込むと、数日後に返ってきた直筆の手紙。そこには―
■「私は意思疎通がとれない人間を安楽死させるべきだと考えております」「重度・重複障害者を養うと莫大なお金と時間が奪われます」
■「人の心を失っている人間を私は心失者と呼びます」「最低限度の自立ができない人間を支援することは自然の法則に反する行為です」
■「私は支援をする中で嫌な思いをしたことはありますが、それが仕事でしたので大した負担ではございません。しかし、3年間勤務することで、彼らが不幸の元である確信を持つことができました」
■「責任能力の無い人間は、罪を償うことはできません。しかし、それは罪が軽くなる理由になるはずもなく、心の無い者は即死刑にすべきだと考えております。」
■植松被告が繰り返したのは、これまで通りの障害者への差別と偏見。被害者やその家族への謝罪の言葉は一切なかった。
■一方、自身については「私は人間性が未熟であり、容姿も歪な為に人を不快にすることもあると思います。せめて少しでも奇麗な絵を描くことで私の考えをお伝えする助力になれば幸いです」と、桜吹雪の中をはねる鯉とみられるイラストが添えられていた。
■重傷を負った被害者の父・尾野さん「あまりにも身勝手。ただ自分の思いだけを述べている。僕らに対する挑戦だと思っています」
■家族会の大月会長「自分の大罪に早く気付いて、やっぱり謝罪をして」「(主張が)間違いだと、彼自身から取り消していただきたい」
詳しくは動画で。
【関連記事】
植松被告、やまゆり園入所者への一方的な憎悪も…
植松被告「意思疎通とれない人間は安楽死」
「植松被告が人の心を失って...」家族会会長
やまゆり園45人殺傷事件 追悼式で黙とう
皇太子さま 障害者など受け入れる学校視察
最終更新:7/25(火) 19:16
日本テレビ系(NNN) 元施設職員を起訴=障害者襲撃、殺人罪など−完全責任能力あり・横浜地検
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017022400359&g=soc
逮捕された植松聖容疑者=2016年7月27日
相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害されるなどした事件で、横浜地検は24日、殺人罪などで元職員植松聖容疑者(27)を起訴した。捜査関係者によると、精神鑑定の結果、同容疑者に人格障害があることが判明したが、地検は事件当時、完全責任能力があったと判断した。
〔写真特集〕相模原・障害者施設殺傷事件
裁判員裁判で審理される。地検は、同容疑者の認否を明らかにしていない。
植松容疑者は昨年7月の事件直後に出頭し、入所女性への殺人未遂容疑などで逮捕。殺人容疑で2度再逮捕され、同9月〜今月20日の約5カ月間、鑑定留置された。
捜査関係者によると、同容疑者の精神鑑定では、自分が他人よりも重要な存在だと考える自己愛性パーソナリティー障害が指摘された。
過去には、同障害と診断された殺人事件の被告の判決で、完全責任能力が認定され死刑を言い渡された例がある。さらに、植松容疑者の事件前後の行動や逮捕後の供述から高い計画性がうかがえることから、地検は刑事責任を問えると判断したとみられる。
起訴状などによると、植松容疑者は昨年7月26日午前2時ごろ、意思疎通のできない入所者を殺害する目的で、柳刃包丁など5本を持ち同園に侵入。包丁で突き刺すなどして、当時19〜70歳だった男女19人を殺害、24人に約9日〜6カ月の重軽傷を負わせたほか、
通報などを防ぐため職員5人の両手首を結束バンドで縛り、うち2人にけがをさせたとされる。(2017/02/24-12:57) 関連ニュース
【社会記事一覧へ】 【アクセスランキング】 神奈川県職員が黙とう=「事件ずっと頭に」―県庁・相模原殺傷1年
7/26(水) 10:55配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170726-00000047-jij-soci
「津久井やまゆり園」の入所者殺傷事件から1年となった26日、横浜市中区の神奈川県庁や出先機関では午前9時の庁内放送を合図に、職員らが一斉に黙とうをささげた。
障害福祉課では、障害者への差別や偏見をなくすキャンペーンのため、職員全員が胸に「ともに生きる」と書かれた青いTシャツ姿で黙とう。副主幹の柳沢克裕さん(45)は「この1年間、事件のことがずっと頭にあったので、亡くなった方のご冥福をお祈りした」と神妙な面持ちで語った。
全庁での黙とうを呼び掛けた共生社会推進課の柏崎克夫課長は「事件のあった当日、県職員一同で哀悼の意をささげたいと思い、このような形を取った」と語った。
.
【関連記事】
「1年たっても悔しい」=現場施設に献花台−関係者ら次々と・相模原
亡くなった19人のエピソード=相模原事件1年
やまゆり園再建、分散提言へ=小規模施設で、家族ら反発−相模原襲撃事件
事件1年、変わらぬ主張=元職員、公判見通し立たず−相模原障害者施設襲撃
「障害者いらない」取り消して=被害施設家族会長−相模原殺傷から1年
最終更新:7/26(水) 11:32
時事通信 相模原殺傷、今も癒えぬ苦しみ 26日で1年、家族ら不安訴え
http://www.kahoku.co.jp/naigainews/201707/2017072501001629.html
多くの入所者らが殺害され、負傷する事件があった知的障害者施設「津久井やまゆり園」=2016年7月26日、相模原市緑区
拡大写真
相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で19人が殺害され26人が重軽傷を負った事件で、共同通信は25日までに、入所者の家族らに自由記述のアンケートを実施し現在の思いを尋ねた。回答では、多くの入所者が体調変化や不安などの影響が続いているとし、苦しみが今も癒えていないことが浮き彫りになった。事件は26日で発生から1年となる。
アンケートは今月、家族会を通じて約160人に発送し、40人から回答を得た。事件には「絶対に許せない」といった憤りの声が多く、施設建て替えについては現在地での大規模再建を望む人が大半を占めた。
関連ページ: 全国・国外 社会.
2017年07月25日火曜日 犠牲者19人、安らかに=障害者襲撃1年控え、追悼式―横浜
7/22(土) 19:51配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170722-00000081-jij-soci
相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者が襲われ、19人が死亡した事件から26日で1年になるのを前に、園を運営する「かながわ共同会」と家族会による追悼式が22日、入所者が仮移転している「津久井やまゆり園芹が谷園舎」(横浜市港南区)で開かれた。
参列者によると、式には入所者やその家族約170人が出席。遺族も十数人参列した。祭壇の立て札には「十九の御霊よ安らかに」と書かれ、19本のろうそくに火がともされた。献花の際には犠牲になった19人が園で暮らしていた時の映像がスクリーンに流されたという。
追悼の辞で、「津久井やまゆり園」の入倉かおる園長は「お一人おひとりの人生が確かにあの地にあって、豊かに暮らしていたことをいつか津久井で語り合いたいと願っています」と涙ぐみながら話したという。
24日には神奈川県などが主催する追悼式が相模原市で行われる。
.
【関連記事】
「障害者いらない」取り消して=被害施設家族会長−相模原殺傷から1年
障害者「幸せ奪う存在」=トランプ氏演説契機に−手紙で植松被告・相模原施設襲撃
現場での施設再建を強く要望=相模原殺傷事件で−入所者家族ら
責任能力、裁判で認定例=「自己愛性人格障害」−相模原施設殺傷事件
元施設職員を起訴=障害者襲撃、殺人罪など−完全責任能力あり・横浜地検
最終更新:7/22(土) 21:14
時事通信 元施設職員を起訴=障害者襲撃、殺人罪など−完全責任能力あり・横浜地検
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017022400359&g=soc
逮捕された植松聖容疑者=2016年7月27日
相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害されるなどした事件で、横浜地検は24日、殺人罪などで元職員植松聖容疑者(27)を起訴した。捜査関係者によると、精神鑑定の結果、同容疑者に人格障害があることが判明したが、地検は事件当時、完全責任能力があったと判断した。
〔写真特集〕相模原・障害者施設殺傷事件
裁判員裁判で審理される。地検は、同容疑者の認否を明らかにしていない。
植松容疑者は昨年7月の事件直後に出頭し、入所女性への殺人未遂容疑などで逮捕。殺人容疑で2度再逮捕され、同9月〜今月20日の約5カ月間、鑑定留置された。
捜査関係者によると、同容疑者の精神鑑定では、自分が他人よりも重要な存在だと考える自己愛性パーソナリティー障害が指摘された。
過去には、同障害と診断された殺人事件の被告の判決で、完全責任能力が認定され死刑を言い渡された例がある。さらに、植松容疑者の事件前後の行動や逮捕後の供述から高い計画性がうかがえることから、地検は刑事責任を問えると判断したとみられる。
起訴状などによると、植松容疑者は昨年7月26日午前2時ごろ、意思疎通のできない入所者を殺害する目的で、柳刃包丁など5本を持ち同園に侵入。包丁で突き刺すなどして、当時19〜70歳だった男女19人を殺害、24人に約9日〜6カ月の重軽傷を負わせたほか、通報などを防ぐため職員5人の両手首を結束バンドで縛り、
うち2人にけがをさせたとされる。(2017/02/24-12:57) 関連ニュース
【社会記事一覧へ】 【アクセスランキング】 「障害者いらない」取り消して=被害施設家族会長―相模原殺傷から1年
7/22(土) 14:29配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170722-00000047-jij-soci
障害者施設「津久井やまゆり園」襲撃事件から1年となるのを前に、インタビューに応じる家族会会長の大月和真さん=6月22日、横浜市内
相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で、入所者19人が殺害された事件から26日で1年となるのを前に、同園の家族会「みどり会」会長の大月和真さん(67)がインタビューに応じた。
障害者「幸せ奪う存在」=トランプ氏演説契機に−手紙で植松被告・相模原施設襲撃
「障害者はいらない」とした元職員植松聖被告(27)=殺人罪などで起訴=の発言に対し、「言葉を取り消してほしい」と強く訴えた。
大月さんの長男、寛也さん(36)には重度の知的障害があり、18歳の時にやまゆり園へ入所した。事件当日は襲撃を免れた棟にいて無事だった。
「自分の子どもらの面倒を見ていた職員だから」と植松被告に複雑な思いを抱く大月さんは、障害者の存在を否定した発言に、「あの言葉を聞くだけで悲しい気持ちになる」と話す。植松被告には「彼の考えの下に、多くの人をあやめてしまったんだという自覚を持ってもらいたい」と求めた。
髪が白くなってしまった人や体調が悪化した人、親に会って涙を流す人。被害を免れた入所者にも事件の影響は残る。大月さん親子が受けたショックもいまだ消えない。この1年間、「どうしてあんな事件が起こってしまったのか」と考え続けたが、答えは出ない。
遺族の多くは事件後、被害者名の公表を望まなかった。大月さんは「そっとしておいてほしいという気持ちが強かった」と入所者家族の心情を代弁する。社会に根強く残る障害者への差別意識について、「いろいろな人がいるんだということを社会の人が理解し、助け合っていくしかない」と強調した。
事件を契機に、「共生社会の実現ということに、自分たちがどう関わっていくのか」を考えるようになったという大月さん。差別のない社会の実現へ向け、「やまゆり園が一つの発信源にならなければいけない。大きなビジョンを持って発信していきたい」と訴えた。
.
【関連記事】
〔写真特集〕相模原・障害者施設殺傷事件
現場での施設再建を強く要望=相模原殺傷事件で−入所者家族ら
職員5人の労災認定=相模原殺傷事件でPTSD
責任能力、裁判で認定例=「自己愛性人格障害」−相模原施設殺傷事件
【医療】子どもの「怒り」との向き合い方=感情を否定せず、共感して
最終更新:7/22(土) 18:41
時事通信 >>1
植松が糖質を狙って万歳みたいなスレというか書き込みが散見されるが、
植松が狙った施設は「知的障害者」の施設であって、
「精神障害者」の施設ではないよな?
つまり糖質はいなかったのでは? 18 優しい名無しさん2017/07/10(月) 05:16:15.91ID:LEwe4mu2
VIP君が立てたスレ
ニュー速VIPくんを愛するスレ [無断転載禁止]©2ch.net (64)
ニュー速VIP君だが質問あるか? [無断転載禁止]©2ch.net (33)
ニュー速VIP君>>>>>>>>統失患者 [無断転載禁止]©2ch.net (10)
VIPからきますたwwwwwww [無断転載禁止]©2ch.net (13)
植松聖様万歳! [無断転載禁止]©2ch.net (21)
統合失調症のキチガイ共死ね、植松さんに殺されればいいのに [無断転載禁止]©2ch.net (86)
統合失調症の奴らにいいこと教えてやる [無断転載禁止]©2ch.net (85)
統合失調症患者はゴキブリに等しい存在価値 [無断転載禁止]©2ch.net (110)
統失は植松さんからの裁きを受けるべき [無断転載禁止]©2ch.net (44)
統合失調症寛解だが質問ある? [無断転載禁止]©2ch.net (505)
統合失調症患者を蹴りたい、殴りたい [無断転載禁止]©2ch.net (48)
統失が喜ばれる時は死んだ時のみ [無断転載禁止]©2ch.net (24)
統失を叩くと危険思想みたいな扱いされるけど [無断転載禁止]©2ch.net (27)
統失は2chやるな [無断転載禁止]©2ch.net (35)
糖質に人権は必要か [無断転載禁止]©2ch.net (26)
病院で統合失調症患者を皆殺しにしたい [無断転載禁止]©2ch.net (28)
<相模原事件>甘えん坊の娘、現実結びつかない 被害者の父
7/22(土) 3:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170722-00000005-mai-soci
2009年11月の日曜夜、寝る前に自宅のソファで父親に抱っこされて満足そうな表情を浮かべる長女=遺族提供
相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害された事件で、35歳だった長女を奪われた神奈川県内の父親(62)が毎日新聞の取材に応じた。「娘がこんなに可愛かったことを知ってほしい」。父親は時折、笑顔を見せながら思い出を語った。
【写真特集】相模原事件:「やまゆり園」内部を初公開
長女は身長約140センチ、体重約35キロと小さかった。父親のことを「ちち」と呼んだ。父親がやまゆり園の長女の部屋を訪ねると、長女は父親の手を引っ張った。2人で散歩やドライブに行った。「甘えん坊で、本当に可愛かった」
歩いたり話したりできず、成長が遅いことに気付いた母親が病院に連れて行き、3歳のころに脳性まひと診断された。その後、養護学校に通い、両親と5歳年上の長男、2歳年下の次女が日常を支えた。
8年ほど前、母親にがんが見つかった。母親の入院と治療のため、長女は2012年7月にやまゆり園に入所した。翌月、母親は他界した。
長女の障害を周囲に隠したことはない。だが、長女のことが大切だからこそ「家族だけで静かに悼みたい」と、事件に巻き込まれたことは知らせていない。
事件からまもなく1年になるが、殺人罪などで起訴された植松聖(さとし)被告(27)への感情は湧いてこない。「娘が亡くなったことを、まだ現実として受け止められない。娘がいなくなったことと事件が、まだ結びつかない」。考え込むようにそう言った。【国本愛】
.
【関連記事】
<娘の死、向き合えぬ 62歳父、がん延命拒否>
<相模原事件>「やまゆり園」止まったままの日常 内部公開
<相模原殺傷事件1年>心配は親亡き後「地域と一緒に」願う
<ことば>相模原障害者殺傷事件
最終更新:7/22(土) 3:05
毎日新聞 >>25
現在進行形でもスレ立ててるぽいからもはや網羅は無理だが、
それにしても、浪人を使ってもそこまでたくさんのスレ乱立はできないはずだが、
どうやってるんだ。
浪人 兼 複数回線 か? 【テレビ】「障がい者はこの世から全て消えて」「生産性のない障がい者を守る余裕ない」 NHKで紹介された意見に「辛辣すぎる」の声
この番組は、17年8月2日13:05〜13:35に再放送される。
https://www.j-cast.com/2017/07/31304691.html?p=all
■ 相模原の事件の親族たちは「ホッとしている」?
>「障がい者は私たちプロの社会人戦士から見たら、目障りかつ邪魔以外なにものでもありません。お願いですから障がい者はこの世から全て消えてください」
>「正直、今の日本に障がい者を保護する余裕はありません。普通の人でも生きるのが精いっぱいなのに、生産性のない障がい者を守ることはできません」 この他の意見としては、相模原の事件で殺された人たちの親族は「ホッとしているのではないか」や、
30代の精神障害を持つ人が婚活パーティーに参加したところ、自分の事も満足にできない人が恋愛をしてもいいのか、イライラしたら人を刺すんじゃないのか、と言われ号泣したという報告があった。
「障がい者は私たちプロの社会人戦士から見たら、目障りかつ邪魔以外なにものでもありません。お願いですから障がい者はこの世から全て消えてください」
これ、面と向かって言われてみたい。なにするかは自分でも分からないからこそ興味がある
やまゆり園、建て替えに異論噴出 大施設「時代に逆行」 (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170126-00000029-asahi-soci
やまゆり園、建て替えに異論噴出 大施設「時代に逆行」
永田大
2017年1月26日11時17分
http://www.asahi.com/articles/ASK1R7HJ2K1RULOB01B.html
黒岩祐治・神奈川県知事=19日、横浜市中区の神奈川県庁、永田大撮影
写真・図版
[PR]
入所者など46人の殺傷事件が起きた相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」について、建て替えを決めた神奈川県に対し、障害者団体や有識者から見直しを求める声が強まっている。「施設から地域へ」という障害者福祉の流れに反するという考え方だ。県は園を建て直して「再生のシンボル」にしたい考えで、合意を探るという。
特集:相模原の殺傷事件
園は神奈川県立で、「指定管理者」と呼ばれる社会福祉法人が運営してきた。
「大規模収容施設は、時代の逆行以外の何物でもない」。10日に県が開いた公聴会。県内の障害者団体や有識者から意見を聴き、施設の構想に反映する目的だったが、建て替えへの異論が相次いだ。2006年に施行された障害者自立支援法(現・障害者総合支援法)では、障害者が地域社会の中で暮らしていくことを支援すると、国として明確にうたっている。
横浜市に家族が住む入所者も多く、114団体でつくる横浜知的障害関連施設協議会は、希望があればグループホームなどに受け入れる意向を示している。
しかし公聴会の翌日、黒岩祐治知事は記者団に語気を強めて反論した。「国の流れは承知しているが、建て替えが間違っていると言われるのは非常に心外だ」
県は事件から2カ月後の昨年9月に建て替えを決めた。背景には、入所者の家族と、園を運営する社会福祉法人からの要望があった。家族会の大月和真会長(67)は「地域への移行ができないから園で暮らしている。現実を考えたら、1日も早い建て替えを」と望む。
今月6日に県が公表した建て替…
有料会員限定記事
こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
残り:719文字/全文:1345文字
今すぐ登録
980円で月300本まで読めるシンプルコースが登場しました。詳しくはこちら
関連ニュース
元職員2人、匿名19人の生きた証し訪ねる 相模原殺傷
植松容疑者の鑑定留置、4週間延長 相模原殺傷事件
公共の場で授乳、どうすればよい? 海外は、日本は…
ウジ虫が世界救う? 魚のエサに使う研究、一石二鳥狙う
「金正恩の時代、確実に終わる」 北朝鮮元公使が会見
初詣「ベビーカー自粛を」に賛否 寺には意外な事情が…
所持金10円「ヤクザじゃ食われん」 職求め社長に直訴 糖質死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね
糖質死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
今すぐ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ
邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔
基地外の癖に人権求めるな基地外の癖に人権求めるな基地外の癖に人権求めるな
害悪害悪害悪害悪害悪害悪害悪害悪害悪害悪害悪害悪害悪害悪害悪害悪害悪
生きてる価値無し生きてる価値無し生きてる価値無し生きてる価値無し
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
植松様万歳植松様万歳植松様万歳植松様万歳植松様万歳植松様万歳植松様万歳植松様万歳
いつも見てるぞいつも見てるぞいつも見てるぞいつも見てるぞいつも見てるぞ
監視してるぞ監視してるぞ監視してるぞ監視してるぞ監視してるぞ監視してるぞ監視してるぞ
ナイフも準備してるぞナイフも準備してるぞナイフも準備してるぞナイフも準備してるぞ
46人殺傷の「やまゆり園」 小規模・分散化で再建へ
8/18(金) 5:58配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20170818-00000004-ann-soci
All Nippon NewsNetwork(ANN)
[ 前の映像 | 次の映像 ]
殺傷事件が起きた神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」の建て替え問題で、黒岩祐治知事は小規模・分散化で再建する方針を明らかにしました。
津久井やまゆり園で去年7月、入所者ら46人が殺傷された事件を受け、県の専門部会が建て替えを含む今後の施設の在り方について報告書をまとめました。17日、県の審議会で報告書が承認され、黒岩知事は当初の方針を変更し、小規模・地域移行の方針で再建していく考えを明らかにしました。
神奈川県・黒岩祐治知事:「全面建て替えという方針はここにおいて変更すると。誠意を持ってご説明しながら、新たな方向性というものをご理解頂けるよう努めたい」
一方、被害者の家族の一部からは大規模施設の再建を求める声が上がっています。
【関連記事】
愛知・田原市の畑から砲弾 旧日本軍の毒ガス弾か
事故で障害の男性 雇用の継続求め「日東電工」提訴
兵庫県で記録的短時間大雨 多可町で約110ミリ
岐阜県で記録的短時間大雨 複数地点で110ミリ以上
岐阜県に記録的短時間大雨情報 岐阜市で約100ミリ
最終更新:8/18(金) 6:43
テレビ朝日系(ANN) 「障がい者はこの世から全て消えて」 NHKで紹介された意見に「辛辣すぎる」の声
2017/7/31 18:39
https://www.j-cast.com/2017/07/31304691.html?p=all
「障がい者は目障りかつ邪魔」「精神障がい者は人を刺す」そんな意見がNHKの番組で読み上げられたと話題になっている。
この放送について障がい者差別を助長するのではないか、と心配する人がいる一方で、差別する側のホンネを取り上げ議論したNHKのチャレンジ精神を評価するなど賛否両論が交わることになった。
「知的障害者は嫌い、独り言も不気味」(NHK『ハートネットTV』公式HPより)
「知的障害者は嫌い、独り言も不気味」(NHK『ハートネットTV』公式HPより)
相模原の事件の親族たちは「ホッとしている」?
その番組はNHKの福祉情報番組「ハートネットTV」(2017年7月26日放送)。16年7月26日未明に相模原市の知的障害者福祉施設で起きた、元施設職員(当時26歳)による19人の刺殺事件から1年ということで特集が組まれた。
番組ではこの事件に関する意見を募集していて、約1000件が集まった中から16歳の時に事故に遭い車椅子生活をしている詩人・作家の豆塚エリさんはこうしたコメントを読み上げた。
“「障がい者は私たちプロの社会人戦士から見たら、目障りかつ邪魔以外なにものでもありません。お願いですから障がい者はこの世から全て消えてください」
そして、相模原の事件の容疑者の考えに賛成という意見として、
“「正直、今の日本に障がい者を保護する余裕はありません。普通の人でも生きるのが精いっぱいなのに、生産性のない障がい者を守ることはできません」
この意見に対し豆塚さんは、
“「こんな事をどうして言えるのかな?という思いと、言わなくちゃいけないこの人は、かわいそうだ」
とコメントした。
この他の意見としては、相模原の事件で殺された人たちの親族は「ホッとしているのではないか」や、30代の精神障害を持つ人が婚活パーティーに参加したところ、自分の事も満足にできない人が恋愛をしてもいいのか、イライラしたら人を刺すんじゃないのか、と言われ号泣したという報告があった。
この番組では冒頭に、障がい者の存在を否定する意見が寄せられているため、それに向き合い差別や偏見について本音で話し合いたい、としていた。討論に参加したのは障がいを持つ人とその保護者数人で、こうした視聴者の意見が紹介されると女装パフォーマーのブルボンヌさんは、「ここまで(意見の紹介を)やられるのか」「動揺している」などと感想を述べていた。 「ネット上で留めて置く意見」という感想も
番組の最後では、健常者は障がい者に対し「呪い」のような言葉を浴びせているが、今は健常でもいつか障害を負ったり、家族や親しい人が障がい者になる可能性もあるし、老いると動けなくなったりもする。
“「自分がその立場になったら、と考えてほしい」
とし、障がい者を認めることが巡り巡って自分を認めることになる、と結論付けた。
ネット上では、「NHKは露骨過ぎる」などといった声があがり、
“「さすがに辛辣すぎ。ネットでとどめておくべきだろこれは」
「こんな刺激的な言い草が天下のNHKで紹介されたら、増えてきた意見、とか解釈されて、障害者に不満抱えてる奴が共感覚えて過激思想を正当化しかねんでしょ?」
「色んな意見を取り上げるのがバランス良いという判断なんだろうけど、これはそのままヘイトになっちゃうからなあ」
といった意見が出る一方で、
“「NHK見直した」
「『情けは人の為ならず』だよ。誰かを助けるのは自分が何かあったときの為の保険でもあるんだよ」
「障害者の家族は社会に貢献してる一人の市民だろ。その家族が障害者に生きていて欲しいと願ってるんだよ。どうしてそれがわからないのか」
などと番組に賛同する声も多い。この番組は、17年8月2日13:05〜13:35に再放送される。
関連記事
乙武氏「障害者というだけでいい人だと思われる」 テレビでの自虐発言に批判相次ぐ
「24時間テレビ」は障害者の「感動ポルノ」 裏番組のNHK生「バリバラ」に大反響
為末大が障害者問題で指摘した 「ヒステリックな正義の人」って誰だ?
「赤ちゃんがいるお隣の方から、いつも異臭が。覗いてみると...」(東京都・40代女性)
早実・清宮が敗れ、高野ファン大盛り上がり「夏は甲子園出ないでほしい」
>>44
出演者は現実受け止めろよ
2ちゃんねる伝家の宝刀"○○祭"や"○△オフ会"を抜刀されなかっただけでも有難いと思わなきゃ 相模原障害者殺傷事件・植松聖被告から届いた手紙
篠田博之 | 月刊『創』編集長
8/4(金) 19:55
https://news.yahoo.co.jp/byline/shinodahiroyuki/20170804-00074151/
植松聖被告から届いた手紙
日本中を震撼させた津久井やまゆり園での障害者殺傷事件から7月26日で1年を迎えた。8月7日発売の月刊『創』9月号では「相模原事件後1年」という特集を組んでいるが、その中で植松聖被告の獄中からの手紙を全文公開している。
彼はこの間、多くのマスコミの依頼に応じて自分の気持ちを手紙に書いているのだが、新聞・テレビは彼から手紙を受け取ったことは報じているが、詳しい中身を掲載していない。その理由は何よりも、植松被告の主張が昨年、事件を起こした当時と変わっていないからだ。その障害者への差別思想が改めて被害者や遺族を傷つけることへの配慮からだろう。
その姿勢はひとつの見識だ。ただ『創』は独自の判断で、植松被告の手紙をなるべく詳細に取り上げていくことにした。
新聞・テレビのように突然茶の間にメッセージが流れてしまうメディアと違って、雑誌の場合は目的意識的に購入するものだし、植松被告が何を語っているかを詳細に明らかにすることも事件を解明するうえで必要なことで、そのためには新聞・テレビより雑誌は適していると思う。
今回、書かれた手紙を読んで、植松被告が昨年の犯行時と全く意識が変わっていないことも驚きではあったのだが、それだけでなく彼とのやりとりにはいろいろ興味深い事柄もあった。例えば以下のようなやりとりだ。私は彼に何回目かの手紙でこう書き送った。
《前回のお手紙で、あなたの考え全体はわかったのですが、気になるのは、あなたは津久井やまゆり園での職員としての仕事を通じて、そういう考えに至っていったわけですね。
一般的に言われるのは、障害者と接している人たちは、世間の人と違って身近に接しているがゆえに障害者に対して愛情が生まれるということなのですが、あなたは障害者と接していった結果として逆というか、今のような考えに到達していったわけで、それはどういうきっかけでそう思うようになったのでしょうか。あるいはいつ頃からそう思うようになったのでしょうか。》
植松被告が津久井やまゆり園の職員として勤務しながら、障害者への偏見を醸成させていったのは一体何によってだったのかというのは大事な論点だ。そして、私の問いに対する植松被告の7月25日の手紙の返事はこうだった。
《篠田先生の言われる「一般的」とは精神科医や障害者協議会の主張と思いますが、障害者施設や精神病棟など、閉じられた施設において管理する職員と利用者の間には支配・被支配の関係が構築されやすいことが指摘されています。
アメリカの社会学者E・ゴッフマン氏が著書「アサイラム」の中で障害者施設などを「全制的施設」と呼び、その構図を説明しております。こうした施設の現場ではたびたび暴行事件が起きていることも報道されています。 篠田先生は精神科医と親しい関係にあると思います。皆様のお人柄はそれぞれ異なると思いますが、「精神科医」はゴミクズです。その証拠に日本はウツ病と自殺者であふれております。》
少々驚きだったのは、こちらからの問いを植松被告がきちんと読み取って返答していることだ。恐らく世間の多くの人は、あの信じがたい事件を起こした植松被告とは、相当に精神が崩壊しつつある人間というイメージを抱いていると思う。
しかし、どうもそうではないらしい。私は連続幼女殺害事件の宮崎勤死刑囚(既に執行)と、彼が処刑されるまで12年間つきあったが、宮崎死刑囚の場合は明らかに精神的疾患の影響が感じられた。しかし、植松被告はそれとは印象が違う。
彼があの犯行に至った想念を、精神的疾病によるものと考えるのかそうでないのか、言い換えれば「妄想」なのか「思想」なのかというのは、あの事件を考えるうえでの最大のポイントだが、どうも宮崎死刑囚のケースとはかなり違うようなのだ。
逆に言うと、それゆえに問題は一層深刻だとも言える。ある種の精神的病気と解釈するのはひとつの理解可能な筋道なのだが、そうでないとすれば、彼の妄想をどう理解すべきなのか。彼は何によってある種の想念にとらわれることになったのか。
考えてみれば、ユダヤ人虐殺の前に障害者を大量虐殺したナチスの場合も、別にそれを履行した人たちが精神的疾病に冒されていたわけではない。ある種の歪んだ思想の結果としてそれが敢行されたわけで、人間は状況によってそういうとんでもないことをしでかす存在なのだと考えるべきなのだろう。
そして何人かの識者が指摘しているように、植松被告の歪んだ想念が、どうも世界的規模で拡大している排外主義的思想(日本におけるヘイトクライムもそのひとつだが)とどこかでつながっているのではないか、というのも気になるところだ。
植松被告は朝日新聞や共同通信に送った手紙で、テレビで見たイスラム国とトランプ大統領候補から影響を受けたとも書いているのだが、それらが彼に具体的にどんな影響を与えたかは定かではない。
イスラム国についてテレビで見た影響というのは、一見わかりやすいのだが、そういう因果関係についてのあまりにわかりやすい説明というのは疑ってかかる必要もある。またたびたび指摘された、彼が「ヒトラーの思想がおりてきた」と語ったという話も、今回本人に直接尋ねているのだが、7月21日の手紙で彼はこう書いてきた。
《私はユダヤ人や黒人を見下し差別することはございません。ナチスの優生思想や現代の共生社会は物事の本質を考えることなく短絡的な思考に偏り、人間の尊厳や定義が蔑ろにされております。
一、自己認識ができる。
二、複合感情が理解できる。
三、他人と共有することができる。
これらが満たされて人間と考えられます。
勉強不足の至る所で日本の裁判に詳しいことが分からないのですが、たしかに責任能力の無い人間は罪を償うことができません。しかし、それは罪が軽くなる理由になるはずもなく、心の無い者は即死刑にするべきだと考えております。》
殺傷事件から1年を機に、新聞・テレビは7月23日頃から相当な量の報道を行った。植松被告はそれらのメディアの取材依頼に対して、比較的丁寧に手紙による回答を行っている。したがって彼はこの間、相当数の手紙をマスコミあてに発信したことになる。
そのことと絡めて気になるのは、彼は4カ月間に及ぶ精神鑑定を経て「責任能力あり」と判定され、2月24日に起訴されたのだが、それを機に接見禁止が解かれて以降、連日、新聞社の接見取材に応じた。
接見は1日1組しかできないから、各マスコミが毎日、申し込み手続きを行い、きりがないと判断したのか、植松被告側から5日目になって、これ以上接見には応じられないと通告された。
その後は手紙による取材依頼に対応していったのだが、ここで気になるというのは、この半年ほどの彼のこうした行動に、ある種の「意思」が感じられることだ。つまり彼は自分の障害者差別的な想念を、社会に伝えようという意思をいまだに持っているのだ。あの事件の起こした重大な結果にひるむことなく、いまだにその妄想にかられているのだ。
その2月末からの一連の接見取材の内容は、運よく接見できた東京新聞、朝日新聞、毎日新聞、神奈川新聞によって報道されたのだが、彼はそこで謝罪を行ったのだった。
例えば3月1日付東京新聞では、植松被告が「私の考えと判断で殺傷し、遺族の皆さまを悲しみと怒りで傷つけてしまったことを心から深くおわびします」と語ったことが報じられている。世間には彼が「謝罪した」という印象が広まったと思うが、問題はその中身だ。
今回の彼の手紙によって改めて明らかになったのは、植松被告は事件については謝罪反省をしておらず、彼が謝罪したのは、障害者以外の家族や職員などを事件に巻き込んだことだった。
彼は昨年の事件の時も、侵入した津久井やまゆり園で、職員らには危害を加えるつもりはないことを告げており(実際には抵抗した職員などに暴力を行使しているのだが)、自分が何を標的にしているかについては明白な意思を持っていた。彼を支配している妄想は、彼の意識の中でどうも確固たる形をなしているようなのだ。
事件から1年目の津久井やまゆり園
さて、この事件の裁判で植松被告の刑事責任能力が大きな争点となることは間違いない。刑法39条では被告が犯行時、心神耗弱ないし心神喪失であったと判断された場合は、それぞれ罪を減じたり無罪にすることが決められており、弁護団も恐らくそれを主張すると思われる。
それゆえ植松被告の精神鑑定の中身は重要なのだが、起訴前の鑑定では、彼に「自己愛性パーソナリティ障害」という診断がくだされている。「パーソナリティ障害」は「人格障害」とも言われ、要するに精神障害ではない、病気ではないので責任能力はあるという診断だ。
例えば宮崎勤死刑囚の場合は、精神鑑定の診断が精神科医によって幾つにも分かれるという異例の事態となった。それだけ精神鑑定とは難しいものなのだが、社会で大きな問題になった事件の場合は、最終的に裁判所が採用するのは「責任能力あり」と認定したものであることが殆どだ。
裁判所としては社会秩序の維持といったことを念頭に置いて裁きを行うからどうしてもそうなるのだが、私はそうした裁判をいろいろ傍聴してきて、「人格障害」という概念は、そういう裁きを行うために生み出された便利な概念なのではないかとまで、うがった見方をしてしまう。
裁判は、犯罪を起こした人に対して「裁き」を行うのが第一の目的なのだが、人を裁くということと、事件を解明することとは必ずしもイコールではない。宮崎事件などは、責任能力を認めて死刑を宣告するために、彼が精神的な病気ではないと認定した結果、いろいろ無理が生じてしまったのは明らかだ。
平成の時代になって、精神鑑定が裁判で大きな要因を占める、わかりにくい凶悪事件が目につく。宮崎死刑囚も池田小事件の宅間守死刑囚(既に執行)もそうだが、大体が「人格障害」と診断されて死刑になるというパターンだ。事件が複雑化しているのは、恐らく社会が複雑になっていることの反映だろう。
そうした複雑な事件に対応するためには、私はこれまでの司法のシステムだけでは不十分な気がしている。今回の相模原事件も、これを裁判員裁判で果たして裁けるのだろうかという気がしてならない。
犯罪の複雑化、あるいはその背景にある社会の複雑化に対応するためには、裁判官だけでなく、精神科医や社会学者など様々な専門家の叡智を結集しなければならず、そのための仕組みを整えていくことが、今、要請されているような気がする。
そのためには、可能な範囲で事件に関わる情報を公開し、社会的議論を起こす必要があると思う。『創』が植松被告の言動をできるだけ詳しく公表しようと考えるのはそのためだ。私は宮崎死刑囚と長年関わって、彼の証言を2冊の彼の著作『夢のなか』『夢の中、いまも』にまとめたが、これは連続幼女殺害事件を考えるうえでの最も貴重な資料だ。
相模原事件は、障害者差別や、措置入院の在り方、犯罪と精神医療との問題など、戦後、曖昧にされてきた深刻な問題を、パンドラの箱を開けるように表に引きずり出した。
植松被告がそれをどこまで自覚して犯罪を犯したのかはわからない。ただ、この事件によって引きずり出された問題は、社会の側が相当本腰を入れて対応しないと、社会そのものが崩壊しかねないような要素を含んでいるように思える。事件直後には死者の多さをもって戦後最悪の事件などとも報道されたが、問題はそんなことではない。
相模原事件はもっと別の意味で極めて衝撃的な事件だった。
事件から1年目の津久井やまゆり園献花台
最後に、ぜひ参考にしてほしいという思いを込めて、ヤフーニュース雑誌に、『創』2013年9・10月号の精神科医へのインタビュー記事を公表することにした。池田小事件の宅間死刑囚の精神鑑定を行った岡江晃医師(故人)へのインタビューで、岡江さんは2013年5月に、その宅間死刑囚の精神鑑定書を一般向けに出版して話題になった。
私は京都まで岡江さんを訪ねてインタビューし、その後もメールでやりとりしていたのだが、そのやりとりの中で岡江さんががんに冒されて、余命を考えながら仕事をしていることを明かされた。精神鑑定書を公開したことは賛否あって物議をかもしたのだが、私には、岡江さんが自分の余命を考える中で何をなすべきか考えていたような気がしてならない。
宅間死刑囚の鑑定書を社会に公開することも、精神科医としての社会的責任の取り方と岡江さんは考えていたのではないだろうか。その意味で、岡江さんのインタビューは今読み返しても深い意味を持っているし、「人格障害」について精神科医としてどう考えているのかも参考になる。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170804-00010001-tsukuru-soci
宅間守鑑定医が語る「人格障害とは何か」
一緒に、『創』2月号に掲載した障害者、海老原宏美さんの話もヤフーニュース雑誌に公開した。この1年間、相模原事件関連の記事を『創』はたくさん載せてきたが、その中でも反響が大きかったひとつがこの記事だ。植松被告の事件を障害者がどう受け止めているかという問題は、もっと論じられていい。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170803-00010000-tsukuru-soci
相模原事件について障害者の立場から思うこと 海老原宏美
今度発売される『創』9月号に掲載した津久井やまゆり園の「家族会」前会長の尾野剛志さんのインタビューにも考えさせられた。
犠牲者19人の遺族や被害者の家族のほとんどが匿名を続けていることに対しての尾野さんの思いを語ったのが「黙ってしまうと植松に負けたことになる」という言葉だ。もちろん遺族が実名を名乗れない背景には、深刻な障害者差別があるわけだが、尾野さんはそれを承知のうえで、敢えて「黙っていては植松に負けたことになる」と語っているのだ。
凄惨な犯行に負けないためには、社会のいろいろな人がある種の覚悟を発揮することが必要だ。それは障害者に関わる人たちだけでなく、精神科医や法律家もそうだし、何よりもメディアに関わる人間にとってそうだと思う。相模原事件にどう立ち向かうかは、ジャーナリズムに関わる人たちにも、本当に大きな課題を投げかけている。
相模原事件の解明は、まだ始まったばかりだ。身勝手な主張であることは同感だが、植松被告が社会に向けて何かを語ろうとしていること自体は、私には悪いことではないと思える。 篠田博之
月刊『創』編集長
月刊『創』編集長・篠田博之1951年茨城県生まれ。一橋大卒。1981年より月刊『創』(つくる)編集長。82年に創出版を設立、現在、代表も兼務。東京新聞にコラム「週刊誌を読む」を十数年にわたり連載。北海道新聞、中国新聞などにも転載されている。日本ペンクラブ言論表現委員会副委員長。東京経済大学大学院講師。
著書は『増補版 ドキュメント死刑囚』(ちくま新書)、『生涯編集者』(創出版)他共著多数。専門はメディア批評だが、宮崎勤死刑囚(既に執行)と12年間関わり、和歌山カレー事件の林眞須美死刑囚とも10年以上にわたり接触。その他、元オウム麻原教祖の三女など、多くの事件当事者の手記を『創』に掲載してきた。
tsukuru_shuppan
hiroyuki.shinoda
official site月刊「創」
篠田博之の最近の記事
乙武洋匡さんの元「糟糠の妻」が元夫提訴!不倫騒動での妻の立ち位置とは 8/18(金) 19:40
相模原障害者殺傷事件の植松聖被告が宮崎勤死刑囚について言及した手紙 8/14(月) 21:08
「松居一代劇場」はスキャンダルジャーナリズムに予想外の影響を及ぼすかもしれない 7/16(日) 8:30
「日野不倫殺人事件」北村有紀恵受刑者をめぐる24年目の新展開 7/7(金) 19:12
篠田博之の記事一覧へ(159)
今月で日航ジャンボ機墜落から32年だか33年間だかで……しかしまさにその記念日(?)に、全日空だから会社は違えど、
「羽田→伊丹」線で「油圧故障」で「客席に酸素マスクがおりてくる緊急事態」とは、
あの事故を知ってる乗客は「あの日」を思い出さなかった人はいないだろう。
実際、酸素マスク降りている機内の静止画だけ見れば、パッと見ではどちらの件なのか分からない。
ちなみに相模原の障害者殺人は、7月で1年だったのかな?
そのせいか2ちゃんに「統失死ね」「植松はヒーロー」といったスレが乱立してるが、
あの障害者殺人の障害者って、統合失調症のような精神障害ではなく、身体障害者じゃなかったっけ?
先月で日航ジャンボ機墜落から32年だか33年間だかで……しかしまさにその記念日(?)に、全日空だから会社は違えど、
「羽田→伊丹」線で「油圧故障」で「客席に酸素マスクがおりてくる緊急事態」とは、
あの事故を知ってる乗客は「あの日」を思い出さなかった人はいないだろう。
実際、酸素マスク降りている機内の静止画だけ見れば、パッと見ではどちらの件なのか分からない。
ちなみに相模原の障害者殺人は、7月で1年だったのかな?
そのせいか2ちゃんに「統失死ね」「植松はヒーロー」といったスレが乱立してるが、
あの障害者殺人の障害者って、統合失調症のような精神障害ではなく、身体障害者じゃなかったっけ?
このライター、冒頭、「植松の考え方が変わってないから、植松の手紙が報道されない」とあるが、
なら、少年Aも報道されないはずだが…。
個人的には、ニュージーランドで大々的に報道されたのに日本では全くといっていいほど報道されていない、神奈川県の大和病院(精神病院)の、ニュージーランド人の拘束死亡のほうが興味あるかな。
ニュージーランドでは連日のように、日本の精神医療が人権無視で前時代的と報道されていたのに。
日本でこの事件を扱ったライターは「これは事件ではないのか」と書いていたが、どういうニュアンスかな。
「日本では事件というほどではない」というそのままの意味ではなく、
「事件に値するはずが日本のマスコミは黙殺か」というマスコミ批判かな。
でも日本の行政はアホだからな、厚労省は「精神病院における身体拘束件数は把握していない」、文科省は「体育や部活の事故の件数は把握していない」。
そりゃ俺がハシゴ受診をバンバンしても、
生活保護の人が架空の就職活動(資格がいる仕事に資格ないのに応募する)してるのが、まかり通るわけだ……
-
少年Aの場合とは全く違うよ。植松は明確な思想に基づき、障害者を殺しにかかった訳で、相模原が舞台ではあるけれど、彼は彼の思想や主張として、この世の全ての障害者が死すべきだと考えていたわけで。あの事件はいわば、全ての障害者や家族たちに対する攻撃だったのだから。
単に残忍だった少年Aとはだいぶ違うと思う。サカキバラの場合は一応反省したことになってるし。植松はいまだに、思想は変わってない。
彼の思想を報じることは、事件を報じるだけでなく、障害者は社会に必要なのかという問いかけを常にはらむから難しいのだと思う。
分かりやすく言えば
●「精神科医は滅びるべき」という内海聡
●「人間は滅びるべき」というゴクウブラック
●「教師とトラック運転手は滅びるべき」という俺と、
どこまで行動に移すかという違いはあっても考え方のベクトルは同じかもね。
内海は活動的には精神科医への攻撃だし、
トラック運転手にツバを吐くのを1日1善の正義と信じる俺は、極論だが、発展すれば殺人を正義という考え方に遠くない。
神の正義を謳うゴクウブラックはある意味で植松そのもの(ゴクウブラックの場合はオウムの浅原に近いとの解釈もあるが)。
ちなみにニュージーランドでも遊園地では絶叫マシンに安全バーで体を拘束されるが、これは拘束の意味が違いすぎるか
--------------
少年Aの場合とは全く違うよ。植松は明確な思想に基づき、障害者を殺しにかかった訳で、相模原が舞台ではあるけれど、彼は彼の思想や主張として、この世の全ての障害者が死すべきだと考えていたわけで。あの事件はいわば、全ての障害者や家族たちに対する攻撃だったのだから。
単に残忍だった少年Aとはだいぶ違うと思う。サカキバラの場合は一応反省したことになってるし。植松はいまだに、思想は変わってない。
彼の思想を報じることは、事件を報じるだけでなく、障害者は社会に必要なのかという問いかけを常にはらむから難しいのだと思う。
そうそう、君が「単に思いつきで」トラック運転手を殺したのか、トラック運転手は死すべきという思想があって殺してのか、くらいの違いがある。
ユダヤ人死ね、黒人死ねと同じ発想があるよね。
この思想を大きく報道することは、偏向することよりも、「わかる」とか「支持する」層を拡大させる危険性が高いこと。賛否両論から始まって、結局トランプ政権が成立してしまったように、過激さは時として支持される。
生活保護バッシングと小保方さんバッシングは、その「過激→支持」になってしまったな。
どうでもいいけど、ゴクウブラック=ザマスの台詞は、単語入れ替えれば何にでも応用できるな
「〜への怒り」
「〜は滅びるべきなのだ」
「世界は美しい、だが〜の醜さはその美しさをけがす」
--------------
そうそう、君が「単に思いつきで」トラック運転手を殺したのか、トラック運転手は死すべきという思想があって殺してのか、くらいの違いがある。
ユダヤ人死ね、黒人死ねと同じ発想があるよね。
この思想を大きく報道することは、偏向することよりも、「わかる」とか「支持する」層を拡大させる危険性が高いこと。賛否両論から始まって、結局トランプ政権が成立してしまったように、過激さは時として支持される。
植松さん(俺は彼に敬称をつける)の手紙があんまり報道されないって記事を貴殿は前に送ってくれたが、
「障がい者はこの世から全て消えて」 NHKで紹介された意見に「辛辣すぎる」の声
2017/7/31 18:39
https://www.j-cast.com/2017/07/31304691.html?p=all
によれば、相模原事件1年を機に、NHKで番組をやった模様。
リンク先を全部読んでもらうには長いので、一部を抜粋する。
〜〜〜
“「障がい者は私たちプロの社会人戦士から見たら、目障りかつ邪魔以外なにものでもありません。お願いですから障がい者はこの世から全て消えてください」
そして、相模原の事件の容疑者の考えに賛成という意見として、
“「正直、今の日本に障がい者を保護する余裕はありません。普通の人でも生きるのが精いっぱいなのに、生産性のない障がい者を守ることはできません」
〜〜〜〜〜〜〜
という世間の声が紹介され、
それに対する視聴者の賛否両輪もあり、
〜〜〜
「こんな刺激的な言い草が天下のNHKで紹介されたら、増えてきた意見、とか解釈されて、障害者に不満抱えてる奴が共感覚えて過激思想を正当化しかねんでしょ?」
〜〜〜
というのが、植松さんの手紙を公表するかしないかに繋がる意見だなあと思った。 Yahooニュース連携
介護職のイメージ刷新、来年度予算の概算要求に
2017-08-25 20:50:00
https://www.cbnews.jp/yahoo/entry/20170825201800
2017-08-25 20:50:00
概算要求に「介護職のイメージ刷新等による介護人材確保対策の強化」(11億円)を新たに盛り込んだ。介護職の魅力・社会的評価の向上に向けた全国的な広報活動を実施するほか、先駆的・効果的な事例を展開し、「多様な人材の確保・育成に向けた取り組みを推進する」とした。
また、在留資格に「介護」が加わった改正入管難民法が9月に施行されることを踏まえ、介護福祉士を目指す留学生の状況把握や日常生活面での相談といった支援体制の整備を図る方針だ。
「認知症施策の総合的な取り組み」(16億円)では今年度の当初予算と比べて2億円増やし、拡充を図る。広域の見守りネットワークの構築(都道府県内)については、都道府県を超えたブロック単位を追加する。若年性認知症についても全国的な相談体制を充実させたい考えだ。
この記事を編集する
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2017.9.1
介護職のイメージ刷新へPRを強化 人材確保に向け新規の予算要求 厚労省
http://www.joint-kaigo.com/article-4/pg1002.html
現場の深刻な人手不足の解消につなげようと、厚生労働省は来年度から介護職のイメージの刷新に向けた広報に一段と力を入れる計画だ。
8月末で締め切りとなった来年度予算案の概算要求で、国が主導する新たな事業を開始したい考えを打ち出した。「人づくり革命」などプライオリティの高い施策を優先させる特別枠に盛り込み、積極的に展開していく構えをみせている。
これから年末にかけて、10億円弱の財源の確保を目指し財務省などと交渉を重ねていく。
要因は必ずしも賃金の水準だけではない ーー 。そうした認識が背景にある。社会・援護局の担当者は、「かなりネガティブなイメージが先行しており、正しく理解してもらえていない側面がある。このままでは他の対策もなかなかうまく機能しない」と話している。
民間の広告代理店などと組んで介護職の魅力を効果的にPRし、社会的な評価や関心を高めていきたいという。このほか、すでに成果をあげている先駆的な取り組みの横展開も図っていくと説明している。 佐藤記者の「新・精神医療ルネサンス」
2016年8月3日
コラム
植松容疑者はそもそも精神疾患なのか?
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160803-OYTET50034/?catname=column_sato-mitsunobu
事件発生から1週間。この日も多くの人が津久井やまゆり園前の献花台で手を合わせた(2016年8月2日午後2時30分)」
2016年7月26日未明、相模原市の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で、入所者19人が死亡、26人が重軽傷を負う殺傷事件が発生した。逮捕された植松聖容疑者は、精神疾患のために危険思想にとりつかれ、凶行に及んだかのように一部では語られている。
そのため、事件前に植松容疑者の強制入院(措置入院)を短期間で解除する判断をした大学病院や担当医にも、非難の声が浴びせられている。
だが、我々は根本的な部分から冷静に見直す必要がある。「植松容疑者は本当に精神疾患だったのか」と。
「ヒトラーのような危険な考えを抱くこと=精神疾患」ではない。精神疾患は通常、脳機能の一部に病的な変化が起こって生じるものと考えられるが、障害者蔑視などのゆがんだ考えは、病気の有無とは関係なく生じるものだからだ。「殺人行為=精神疾患」でもない。
世界各地を恐怖におとしめているテロリストは、著しくゆがんだ考えに基づいて一般市民を殺傷する。だからといって、それだけで精神疾患とは言えない。
植松容疑者は、大量殺人をほのめかす言動と、血液・尿検査での大麻陽性反応があり、措置入院となった。だが、診察した2人の精神保健指定医(緊急措置入院を入れると3人)の診断名は、全て異なっていた。薬物の影響に詳しい専門家は「大麻の使用で思考までゆがむとは考えにくい」としている。
危険ドラッグの使用歴を指摘する声も気になるが、事件との関連はまだはっきりしない。
憲法で保障された人身の自由を制限する措置入院は、精神疾患のために自分や他人を傷つける恐れが生じ、治療が欠かせない場合に限って認められる。だが、前回の光トポグラフィー検査の記事でも指摘したように、精神科には精神疾患か否かを正確に判断する検査機器はなく、病名は症状を踏まえた医師の判断で決まる。
そのため、医師の 恣意しい 的な考えが入り込む余地がある。もし、2人の精神保健指定医が「この人物は殺人を犯しかねない危険な発言が目立つので、このまま社会に置いておけない」と社会防衛的に考えれば、本当に精神疾患なのかどうかはともかく、ひとまず妄想性障害などの病名をつけて措置入院を実行できる。
ただし、措置入院は症状が治まればただちに解除しなければならない。植松容疑者は医師を欺くため、危険な考えが治まったかのように振る舞ったと伝えられている。深刻な病的妄想が続いていれば、冷静な演技は難しい。
担当医が演技の可能性を感じていたのかどうかは分からないが、いずれにしても措置入院を継続するほどの症状はなくなったとみて、精神保健福祉法に基づき、通常どおりの解除を行ったのではないか。 危険思想は精神科では治せない
植松容疑者が措置入院した大学病院は、以前から精神科医の面接力向上などの教育に力を入れていた。精神科教授自らが、患者の協力を得て定期的に模擬面接を行い、それを医局員に見せて内容を評価させる斬新な取り組みも進めてきた。そのような病院だからこそ、患者の症状と人権を考慮して、迅速な措置解除に踏み切った側面もあるのかもしれない。
精神科は、精神疾患とそれに伴う病的妄想などを治す場所であり、病気の影響とはいえない危険思想までも改めさせる場所ではない。大量殺人を予告していた人物に、もう一歩踏み込んだ対応をしなかった警察の姿勢こそ、真っ先に検証が必要と思われるが、それは棚に上げて、精神科にヘイトクライムを止められなかった責任まで押しつけるのはいかがなものか。
ゆがんだ正義感を募らせ、計画的な犯行に及んだかのように見える植松容疑者の心の内は、まだ闇に包まれている。それなのに、犯行の原因を精神疾患と決めつけ、他の強制入院患者までも危険視する兆候が一部に見られるのは恐ろしいことだ。横浜市で開かれた精神疾患患者らの集会で、男性患者はこう語った。
「障害者を不必要な存在とみる植松容疑者の考えは許し難い。ですが、決して特異な考えではなく、私が実際に味わった様々な差別体験からみても、同様の考えを持っている人はたくさんいます。支援に金がかかる障害者などいらないという発想は、精神疾患患者よりもむしろ、健康な人が抱いているのではないでしょうか」
社会に広がる深刻な差別意識からは目をそらし、事件の責任を精神疾患や精神科に押しつけて分かった気になり、解決を図ろうとする社会の在り方は到底受け入れられない。
圧倒的大多数が凶悪犯罪など起こさない精神疾患患者を、不当に危険視する流れが強まり、近年著しく減っていた措置入院の数が再び増加に転じるとすれば、我々は、植松容疑者が望む障害者排除社会にまた一歩近づくことになる。
佐藤光展(さとう・みつのぶ)
読売新聞東京本社医療部記者。群馬県前橋市生まれ。趣味はマラソン(完走メダル集め)とスキューバダイビング(好きなポイントは与那国島の西崎)と城めぐり。免許は1級小型船舶操縦士、潜水士など。
神戸新聞社社会部で阪神淡路大震災、神戸連続児童殺傷事件などを取材。2000年に読売新聞東京本社に移り、2003年から医療部。日本外科学会学術集会、日本内視鏡外科学会総会、日本公衆衛生学会総会などの学会や大学などで講演。
著書に「精神医療ダークサイド」(講談社現代新書)。分担執筆は『こころの科学増刊 くすりにたよらない精神医学』(日本評論社)、『統合失調症の人が知っておくべきこと』(NPO法人地域精神保健福祉機構・コンボ)など。
佐藤記者の「新・精神医療ルネサンス」の一覧を見る
宮崎勤の幼女連続誘拐殺人事件から30年 4つの事件の卑劣な手口とは
宮崎勤元死刑囚の「肉声」をフジテレビが独占入手し、テレビで初公開へ。事件の内容を整理する。
Default portrait
Oct 06, 2017 by editors room Reporter
https://www.houdoukyoku.jp/posts/19303
宮崎勤の幼女連続誘拐殺人事件から30年 4つの事件の卑劣な手口とは
宮崎勤元死刑囚の「肉声」をフジテレビが独占入手し、テレビで初公開へ。事件の内容を整理する。
Default portrait
Oct 06, 2017 by editors room Reporter
3 Lines Summary
・埼玉県で3人の少女を誘拐し殺害、死後ビデオで撮影をしていた
・死亡した少女の親に「犯行声明」と骨を送りつける卑劣な行為も
・東京都でも少女を誘拐し殺害、警察はわいせつ事件の被疑者をすべて洗う
今からおよそ30年前、昭和最後の年から平成にかけて東京・埼玉で相次いだ幼女連続誘拐殺人事件。
日本中を震撼させたこの事件で、遺族の自宅に殺害した少女の遺骨を送り付け、遺族のみならず新聞社にまで犯行声明文を送るなど“劇場型”ともいえる犯罪を行ってきた犯人…逮捕当時26歳の男、宮崎勤元死刑囚とはいったい何者だったのか。
まず宮崎元死刑囚が起こした4つの誘拐殺人事件はどういったものだったのかを振り返る。
「夢の中で起きたような気がする」「少女の遺体を焼いて食べた」裁判の様子などはこちら → https://www.houdoukyoku.jp/posts/19304 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f) 第一の事件
1988年8月22日、午後3時過ぎにAちゃん(当時4歳)が自宅から外出した。
宮崎元死刑囚は埼玉県入間市の歩道橋で「涼しいところに行かないかい」などと言ってAちゃんを自動車に乗せて誘拐し、午後6時半頃、五日市町(現あきる野市)の山林で首を締めて殺害した。
同じ頃、Aちゃんの行方がわからないことから母親が110番通報。
身代金目的誘拐事件の可能性があるとして、その日の夜に所轄の狭山署員が私服に着替えて自宅に秘匿潜入し、脅迫電話に備えて録音機設置するなどしたが、電話はなかった。
翌日、埼玉県警本部から捜査一課員も招集されたが電話はなく、周辺の捜索など行ったものの手掛かりが無かったことから、狭山署内に「入間市春日町内における幼女失踪事案捜査班」を設置、公開捜査に切り替えた。
宮崎元死刑囚はその頃、遺体の様子をビデオで撮影していた。
Aa7ab1c7 9194 405c 9abf 9ed5a15d21a7
第二の事件
1988年10月3日、午後3時ごろBちゃん(当時7歳)が行方不明になった。
宮崎元死刑囚は第一の事件と同じように、埼玉県飯能市の路上でBちゃんに「道がわからなくなったのでおしえてくれるかい?」などと話し、車に乗せ誘拐。
その後、午後5時ごろ、五日市町の山林で首を締めて殺害した。
午後10時40分、Bちゃんが帰ってこないことから、父親が110番通報。
Aちゃんとの失踪事件との関連や、身代金目的誘拐事件の可能性があるとして、その日の夜、所轄の飯能署員が私服に着替えて自宅に秘匿潜入し、脅迫電話に備えて録音機設置するなどしたがやはり電話は無かった。
埼玉県警本部から捜査一課も招集されたが、そのまま動きはなく、翌日にはAちゃん事件と同様に捜査班が設置され公開捜査となった。
第三の事件
1988年12月9日、午後4時30分ごろ、宮崎元死刑囚は川越市でCちゃん(当時4歳)に「あったかい所によっていかない?」などと言って車に乗せ誘拐した。
名栗村(現飯能市)の県立少年自然の家まで移動し、Cちゃんを全裸にして写真を撮ったが泣きやまないため、午後7時過ぎ、首を絞めて殺害、その後遺体を山林に捨てた。
遡ること数時間前、母親はCちゃんの行方がわからないことから、110番通報をしていた。
埼玉県西部で3人目の行方不明事案ということもあり、Aちゃん、Bちゃんの事件と同じく、川越警察署からC宅に署員が秘匿潜入、脅迫電話の警戒で録音機を設置したが、連絡は無かった。
埼玉県警は、わずか半年で3人の少女が行方不明となる異常事態に「幼女連続行方不明事案総合対策本部」を設置した。
12月13日、県立少年自然の家の職員が施設付近の河原でCちゃんの着衣などを発見。2日後、職員は警察に通報し、警察が秘匿で捜索を開始。
名栗村地内の山林から全裸で手足を縛られた状態のCちゃんの遺体を発見し、県警は川越署、飯能署に「Cちゃん誘拐殺人事件合同捜査本部」を設置することとなる。
2c791859 36b2 42d4 8f8d 758367533687
世間を恐怖に陥れた卑劣な行為
宮崎元死刑囚は3件の犯行後、AちゃんとCちゃんの自宅に、本や新聞の文字をコピーしたものを切り取り、「魔がいるわ」や「◯◯(少女の名前) かぜ せき のど 楽 死」と書かれたはがきを送りつけた。
翌年には、Aちゃんの遺骨を自宅に持ち帰り、裏庭で頭蓋骨を破砕したうえ遺体を焼き、<◯◯(少女の名前) 遺骨 焼 証明 鑑定>と書かれた紙片と遺骨をダンボールにいれて、2月にAちゃんの家に届けた。
その後2月10日、Aちゃん事件に関する「今田勇子」の名で犯行声明文が朝日新聞東京本社に届く。
その内容は、常軌を逸したものだった。
犯行声明
Aちゃん宅へ、遺骨入り段ボールを置いたのは、この私です。
この、Aちゃん一件に関しては、最初から最後まで私一人がしたことです。
私が、ここに、こうして真実を述べるのには、理由があるからです。
まず、あの段ボールに入った骨は、明らかにAちゃんの骨です。
その証かしを立てます。
まず、どうやって連れ去ったかを述べましょう…
〈中略〉
あの骨は、本当にAちゃんなのですよ。
その翌日、同じ犯行声明文がAちゃん宅にも届いた。
Aちゃんの葬儀が行われた3月11日には、「今田勇子」名の告白文が朝日新聞東京本社とAちゃん宅に届く。
告白文
御葬式をあげて下さるとのことで、本当に有難うございました。
御陰様で、私の子、共々、やっと「お墓」に葬ってやれることができました。
〈中略〉
私は、神に斗いを挑まなくてはなりません。
神に対し、「15年は捕まりたくない」といウ「願い」をぶっつけて、「私の会いたい子供に私は会いたい」という「望み」を死守するつもりでおります。
人間が、神と斗う術は、それしかありません
15年とは当時の殺人罪の公訴時効である。世間は騒然とし、メディアも連日報道合戦を繰り返し、宮崎元死刑囚自身も報道を注視していたという。
1cbb016d a3a2 4719 946b dfa292560899
第四の事件
1989年6月6日午後6時ごろ江東区東雲の団地に住むDちゃん(当時5歳)が行方不明に。
宮崎元死刑囚はDちゃんに「写真を撮らせてね」などと話しかけ、これまでと同様に車に乗せ、午後6時20分ごろ、近くの駐車場で首を締めて殺害した。
その後、遺体を自室に運び込んでビデオ撮影するなどして、その2日後、宮崎元死刑囚は自宅で体をノコギリなどで切断。6月10日に飯能市の霊園や五日市町の山林などに投棄した。
Dちゃんの母親は行方不明となった日の夜、交番に届け出た。
警視庁でも、身代金目的誘拐事件の可能性があるとして捜査をしていたが、埼玉の事件との関連も考え、事故と事件の両面で捜査を進める事となった。
6月11日、埼玉県飯能市内にある宮沢湖霊園内の簡易トイレの裏側で首、両手足が切断された幼女の全裸遺体が発見された。
警視庁は、死体がDちゃんである可能性が高いとみて捜査にあたり、司法解剖後胃の内容物が直前の昼食内容と一緒で、血液型、右膝下のアザ、死後経過時間、遺族の確認などから死体はDちゃんと確認された。
相次ぐ少女の誘拐と遺体の発見に世間は恐怖し、警察はわいせつ事件の被疑者を片っ端から調べるという地道な捜査を続けていくこととなる。
宮崎勤の肉声を入手
宮崎勤とは一体何者だったのだろうか?
部屋には大量のビデオ、雑誌、漫画。“今田勇子”の告白文。
「犯行は覚めない夢の中でやった」「ネズミ人間が現れた」「犯行は死んだ祖父を復活させるための儀式」「少女の遺体を焼いて食べた」などの発言…
幾度となく精神鑑定が行われ、その一挙手一投足が注目された。
当時の報道・ワイドショーは戦後の犯罪史上類を見ない劇場型犯罪を大々的に報じたが、彼の本当の姿を知ることはできなかった。
昭和と平成をまたいだ事件「東京・埼玉幼女連続誘拐殺人事件」発生から30年目を迎えた今年…フジテレビ報道局が空前のスクープを独占入手。
今まで誰の目にも触れることのなかった、宮崎勤元死刑囚の「肉声」をテレビで初公開するという。
そこからは、これまで私たちが持っていたイメージを大きく覆す、宮崎元死刑囚の意外な人物像が見えてくるということで、関係各所への徹底取材を元に、当時の報道やワイドショーの映像も使用しながら「刑事の戦い」をドキュメンタリードラマ化している。
土曜プレミアム
『衝撃スクープSP 30年目の真実 〜東京・埼玉連続幼女誘拐殺人犯・宮崎勤の肉声〜』
放送日時10月7日(土)21時〜23時10分
出演者:
金子ノブアキ(警視庁捜査一課殺人5係 警部補)
秋元才加(ワイドショーリポーター)
小木茂光(警視庁捜査一課殺人5係係長 警部)
矢柴俊博(警視庁捜査一課殺人5係 巡査部長)
遠藤久美子(警部補の妻)
桜田通(ワイドショーディレクター)
坂本真(宮崎勤)
ダンカン(宮崎勤の父親)ほか
http://www.fujitv.co.jp/shinjitsu30/index.html
424d2e92 dfe8 4c9f b690 cbc8c0139896
逮捕され犯行を自供する様子と裁判で争われたこととは?
裁判の様子などを詳しく読む→https://www.houdoukyoku.jp/posts/19304
独占入手!30年目の真実…宮崎勤元死刑囚取り調べの肉声
ホウドウキョク
障害者施設で入所者に大けが 傷害容疑で施設を捜索
9月11日 9時30分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170911/k10011134691000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_002
宇都宮市の障害者支援施設で、ことし4月、知的障害のある20代の入所者の男性に職員が暴行を加え、腰の骨を折って一時、意識不明となる大けがをさせた疑いがあるとして、警察は11日午前8時半すぎ傷害の疑いで施設などの捜索を始めました。
捜索を受けているのは、宇都宮市にある障害者支援施設「ビ・ブライト」と施設を運営する社会福祉法人「瑞宝会」の本部です。
警察の調べによりますと、ことし4月、この施設に入所していた知的障害のある20代の男性が体調不良を訴え病院で詳しく調べたところ、腰の骨を折るなどの大けがをしていることがわかりました。男性は一時、意識不明となりましたが、現在は、回復に向かっているということです。
警察は、医師の診断で外部から強い力が加えられ、男性がけがをしたと見られることや、職員の証言などから、男性が施設の職員から暴行を受けた疑いがあるとして、午前8時半すぎ、施設などの捜索を始めました。
この施設は知的障害者などの生活支援を行う施設で、およそ30人が入所し、日中は8人、夜間は2人の職員が勤務しています。社会福祉法人「瑞宝会」の土屋和夫理事長は、10日、取材に対し、「施設内でけが人が出たことについては深く反省している。
内部で調査をした結果、虐待があったことは確認されていないが、警察の捜査は真摯(しんし)に受け止めたい」と話しています。 座間複数遺体 「ごく普通」…裏の顔は歌舞伎町でスカウト?白石容疑者
10/31(火) 21:29配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171031-00000555-san-soci
複数の遺体が見つかったアパート前には規制線がはられた =31日午前、神奈川県座間市(川口良介撮影)(写真:産経新聞)
自宅から9人の切断された遺体が見つかり、警視庁に死体遺棄容疑で逮捕された白石隆浩容疑者。父親を気遣い、すれ違えば気さくにあいさつする「ごく普通の青年」−。多くの隣人らがそうした印象を抱いていた。その一方で、関係者の話からは、女性を標的に危険な仕事を斡旋(あっせん)する“裏の顔”を持っていたことも浮かび上がってきた。
近隣住民らによると、白石容疑者は学生時代、現場となったアパートから2、3キロほど離れた座間市内の実家で父親ら家族と暮らしていたが、成人してからはほとんど姿を見せることはなかったという。
半年ほど前、実家周辺で白石容疑者と父親が一緒にいるのをみかけたという50代の自営業男性は、「父親から『息子です』と紹介され、本人も会釈してくれて感じが良かった。設計をしている父親の仕事を手伝いに来ていたようだ」と振り返る。
一方、関係者によると、白石容疑者は一時、風俗店などに女性を派遣する東京都内の職業紹介会社に、アルバイトとして勤務していたという。東京・歌舞伎町界(かい)隈(わい)で女性のスカウトをしていたとの情報もある。
今年2月、売春に関与したとして職業安定法違反の疑いで茨城県警に逮捕され、水戸地方裁判所土浦支部で今年6月、懲役1年2カ月、執行猶予3年の判決が確定している。
今年8月下旬、現場のアパートに1人で入居してきたとみられる白石容疑者。近所に住む主婦(83)は「身なりもきちんとしていて、近所に迷惑をかけることもなく、ごく普通の青年という感じ。朝、自転車で家を出るところをよく見かけたので、きちんと働いているのだと思った。こんな事件を起こすようには見えなかった」と、信じられないという様子で話した。
.
【関連記事】
座間の9遺体発見アパート 住民「異臭を感じた。下水の臭いかと…」
「とんでもないワルだ」“奄美の狂犬” ヤクザ顔負けの凶暴さ…再び暗躍する半グレ集団
「まるでジャイアン」 決死のダイブ男性と“寄生男”一体何があったのか…
「あなたのせいでパソコンが壊れた」…妻の一言で暴発したエリート夫が「頭部破壊」で惨殺するまで
性的虐待背負ったネット中毒女「てるみん」 人間解体…猟奇シェアハウス殺人事件
最終更新:10/31(火) 21:35
産経新聞 ツイッター投稿削除か=「一緒に死のう」と誘う―複数アカウントも・座間9遺体
11/2(木) 4:37配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171102-00000005-jij-soci
9人の遺体が見つかったアパート近くに供えられた花と9本の缶コーヒーやペットボトル飲料=2日午前、神奈川県座間市
神奈川県座間市のアパートで男女9人の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された白石隆浩容疑者(27)が、ツイッターの投稿のうち古いものは削除したと話していることが2日、捜査関係者への取材で分かった。
被害者の多くとはツイッターを通じて接点があったとみられ、警視庁高尾署捜査本部は事件への関与が発覚するのを恐れて証拠隠滅を図ったとみて調べている。
捜査本部などによると、白石容疑者はツイッターのアカウントを複数所持。自殺する仲間を募る投稿をした人に、「一緒に死にましょう」などと連絡を取っていた。
同容疑者は、こうして知り合った相手を呼び出し、自宅に連れ込んでいたとみられる。一緒に自殺するつもりはなく、呼び出したのは最初から殺害が目的で、「(相手の)同意は得ていない」と供述しているという。
.
【関連記事】
〔写真特集〕神奈川・座間のアパートで複数の遺体〜白石容疑者送検〜
男と面識、女性が捜査協力=被害者兄に「状況似ている」―アパート遺体・警視庁
最初にカップル殺害か=ツイッター通じ知り合う−アパート遺体事件
部屋から異臭、荷物運ぶ姿=「まさかこんな」住民ら絶句−アパート遺体
〔写真特集〕未解決事件〜3億円強奪から餃子の王将まで〜
最終更新:11/2(木) 11:25
時事通信 2017.2.3
ヤクザすら手にかけた埼玉愛犬家殺人事件の凄惨
『仁義の報復』
栗下 直也:HONZ+?
http://diamond.jp/articles/-/116454
写真はイメージです
『仁義の報復』
高田燿山
竹書房
235ページ
1600円(税別)
?1993年、埼玉県大里郡で起きた「埼玉県愛犬家殺人事件」。若い人は記憶がないかも知れないが、ペットショップを営む関根元と風間博子の夫妻(姓が異なるのは偽装離婚済み)が判明しているだけで客など4人を殺した事件は当時、世間を震撼させた。
この事件を下敷きに、鬼才・園子温が映画『冷たい熱帯魚』を制作しているが実際の事件の残忍さはかなり抑えられている。
?80年代後半のバブル期、夫妻は空前のペットブームの波に乗り、高級犬の投機で成功。財をなしたが、バブル崩壊後には設備の投資や維持費が重くのしかかり、負債だけが残った。そうした中、彼らが生み出した「ビジネスモデル」はあまりにも卑劣だ。
?言葉巧みに、高級犬とはいえ、市価の100倍の値段で売り、その後に売り先の家に忍び込み、盗み出したり、殺したりしてしまう。顧客の悲しみにつけ込み、もう一度、ペットを売りつける。当然、気づく客もいるわけだが、ばれたら殺してしまう。死体を切り刻み、ぐつぐつに煮たり、自宅の庭に埋めたり。死体がないから事件は発覚しない。
気に入らないと
殺してしまえばいいという発想
?関根は「俺は30人は殺している。人間の寿命は俺が決める」と嘯くが、実際に相当の人間を手にかけているのだろう。本書『仁義の報復』を読めば分かるが、気に入らないと殺してしまえばよいという発想は常人には理解しがたい。
?この事件で特筆すべきは、被害者の4人の中にヤクザがいたことである。本書は腹心の子分を殺されたヤクザの元親分・高田耀山の回想記である。稲川会直参で会長秘書も務めていたヤクザの中のヤクザだ。
?突如として部下が姿を消すが、如何せん死体がないから事件化しない。苛立つ親分は独自の調査を始める。
?もちろん、捜査権限などないのだから手荒い。犯行仲間と思われるチンピラをさらって、関根との会話を盗聴させたり(これは後に重要な捜査資料になる)、関根を組事務所に呼び出して、「てめーがやったんだろう」と迫ったり。緊迫感が半端ない。殺してなくても「殺しました」って言いかねない。まあ、実際に殺しているんだが。
次のページ
警察の殺しの捜査は遅々として進まない> 当然、警察は報復に出かねない親分を徹底マークする。身動きがとりづらくなる一方だが、警察の殺しの捜査は遅々として進まない。殺しに手を染めなかったことをヤクザの誇りとしてきた親分だが、葛藤しながら「関根殺し」を決断する。関根夫妻の身勝手な犯行におののくと同時に、暴排条例もない時代だけに、ヤクザを敵に回すってことがどれほど恐いか痛感する。
「埼玉愛犬家殺人事件、水面下で進行していたまさかの暗殺計画」と聞くと本格ノンフィクション風だが、思わず「むむむ」と唸ってしまう記述も少なくない。
チャクラが覚醒している
と言われても…
「連絡がとれなくなった時、私は真っ先に関根を疑ったが、誰も信じなかった」とあるが、確かに巨漢で荒々しいだろうヤクザを一般人が殺せるとは思えない。なぜ、親分はわかったのか。自身も関根からトラやらライオンを購入したことがあるなど面識があり、出会った当初からきな臭いと感じていたらしいが、
最大の理由は「チャクラが覚醒した者のみが見える眼で関根の犯行がわかったのだ」という。いきなり冒頭で「座禅と瞑想を続けたおかげで、チャクラが覚醒している」と言われても、リアクションに困るではないか。
?確かに、本書の中に出てくる親分の写真は座禅姿ばかり。親分のホームページを見てみたら、なぜか「7徳の武王・織田信長」という同じタイトルの記事に溢れており、住所と携帯電話の番号まで公開している。個人情報を保護する気はゼロというか、むしろ積極的に公開している姿はまさに親分の中の親分。
挙げ句の果てに、「『任侠の報告』愈々、明日発売されます」って、親分の本のタイトルは『仁義の報復』。漢字に挟まれた「の」以外、まるで違うのだが小さいことは気にしていたらヤクザ稼業はつとまらない。
?瞑想ならぬ迷走の懸念を読み手に抱かせるも、警察とヤクザのやり取りや被疑者に司法取引を持ちかける検事など日本の闇もぶちまけているところは必見。かすかに漂うトンデモ系の臭いは好き嫌いが分かれそうだが、事件ノンフィクション好きとしては絶対に読むべき一冊だろう。
(HONZ?栗下直也)
1
2 2
おすすめ会員限定記事
「一人ぼっち」で過ごす定年退職者の哀愁、午前中の図書館、カフェ、ジム…
「働き方」は3?5年で激変、生き残りに不可欠な3つの力とは
座間9遺体、1都4県の15〜26歳と確認 警視庁発表
11/10(金) 2:02配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171110-00000004-asahi-soci
身元が判明した方々
神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が見つかった事件で、警視庁は10日未明、身元がわかっていなかった被害者8人の身元を特定したと発表した。すでに判明している1人を含め、9人全員の身元が確認された。
福島、群馬、埼玉、東京、神奈川の1都4県の15〜26歳。現場から見つかったカード類などから被害者の可能性が高い人を絞り込み、家族の協力を得てDNA型鑑定で特定した。
警視庁などによると、身元が判明したのは、福島市の高校3年、須田あかりさん(17)▽群馬県邑楽(おうら)郡の高校1年、石原紅葉(くれは)さん(15)▽さいたま市の高校2年、久保夏海(なつみ)さん(17)▽埼玉県所沢市の大学2年、更科(さらしな)日菜子さん(19)▽埼玉県春日部市の藤間仁美さん(26)
▽東京都八王子市の田村愛子さん(23)▽横浜市の丸山一美さん(25)▽神奈川県厚木市の三浦瑞季さん(21)▽神奈川県横須賀市の西中匠吾(しょうご)さん(20)。
事件は10月30日夕方、田村さんの行方を捜査する過程で発覚した。アパートの一室からクーラーボックスに入った2人の遺体が見つかり、翌31日までに計9人の遺体が見つかった。警視庁は同日、この部屋に住む白石隆浩容疑者(27)を9人のうち1人の遺体を遺棄したとする死体遺棄容疑で逮捕。
室内からは、被害者名義のキャッシュカードや女性用の靴、カバンが複数見つかっていた。
警視庁は田村さんの身元を確認し、6日に発表。残る8人についても、家族から試料提供を受けるなどして9日までにDNA型鑑定で特定した。
白石容疑者はこれまでの調べで、9人の大半について「ツイッターで知り合った」と供述。人生に悲観的な投稿をしている女性らに「一緒に死にましょう」などとメッセージを送り、家に招き入れていたという。
「ロフトから垂らしたロープで首をつった」などと供述し、現場アパートに入居した8月22日以降、9人全員を殺害したと認めている。部屋からはロープやのこぎりなどが見つかった。白石容疑者は被害者らについて「本当に死のうと考えている人はいなかった」と話しているという。
.
朝日新聞社
【関連記事】
白石容疑者「遺体切断、負担だった」 発覚恐れて保管か
「何人殺せば死刑」「遺体解体」何度も検索 座間9遺体
容疑者、自殺に関する投稿は3月から開始 座間9遺体
10人目狙う計画か、容疑者アパートに空箱 9遺体事件
美大を志望、1学期ほぼ休まず 座間で殺害の女子高校生
最終更新:11/10(金) 9:25
朝日新聞デジタル 白石容疑者のスマホから被害者女性の画像か
11/10(金) 11:54配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20171110-00000029-nnn-soci
Nippon News Network(NNN)
[ 前の映像 | 次の映像 ]
神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が見つかった事件で、これまで身元が判明していなかった8人について、15歳から26歳の男女と判明した。警視庁から北隼太郎記者が伝える。
事件発覚から11日、DNA鑑定や所持品などから、被害者全員の身元が特定された。白石隆浩容疑者の部屋からは、切断された9人の遺体が見つかっていたが、警視庁は9人全員の身元が判明したと発表した。
また、捜査関係者への取材で、白石容疑者のスマホから被害者の女性とみられる画像が見つかっていたことがわかった。警視庁は、撮影時期などについて調べを進めている。
一方、被害者と白石容疑者の新たなツイッター上でのつながりも見えてきた。埼玉県の藤間仁美さんのものとみられるツイッターは、9月13日から投稿が始まり、「本気で死にたいです もう辛い」などと自殺願望ととれる書き込みがある。白石容疑者のアカウントをフォローしていて、ツイッターを通じてやりとりしていたとみられる。
最後の投稿は9月22日で、2日後から藤間さんの行方がわからなくなっており、警視庁はツイッターで白石容疑者に呼び出され、被害にあったとみている。
【関連記事】
≫今は「嘱託殺人」否定も…「殺人容疑の裏付け」が焦点に
本当にダリの娘?DNA鑑定の結果は...
トランプ大統領ツイッター、一時閲覧できず
座間9人遺体 被害者父「まだ信じてない」
小池氏、新共同代表“みんなでフォローを”
最終更新:11/13(月) 1:05
日本テレビ系(NNN) 白石隆浩容疑者 犯行の状況について供述拒否
11/12(日) 14:23配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20171112-00000188-fnn-soci
Fuji News Network
[ 前の映像 | 次の映像 ]
神奈川・座間市のアパートから、切断された9人の遺体が見つかった事件で、警視庁は11日、白石隆浩容疑者を犯行現場に同行したが、犯行の状況などについての供述を拒否していたことがわかった。
白石容疑者の自宅からは、男女9人の切断された遺体が見つかり、これまでの調べに対し、白石容疑者は「9人全員を殺害した」と供述している。
警視庁は11日、供述を裏づけるため、現場アパートや被害者と待ち合わせた駅に、白石容疑者を車で同行したが、犯行の状況などの供述を拒否していたことがわかった。
また、最近の調べで、白石容疑者は、あいまいな発言をしているほか、供述調書へのサインを拒否する姿勢を見せていて、警視庁は、慎重に調べを進めている。
最終更新:11/12(日) 15:11
フジテレビ系(FNN) 女子高生2人 現場アパートにいたか
11/11(土) 11:26配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171111-00021314-houdouk-soci
(写真:ホウドウキョク)
神奈川・座間市のアパートから、切断された9人の遺体が見つかった事件で、被害者2人の携帯電話の位置情報が、短期間に現場のアパート付近で確認されていたことがわかった。
この事件で、警視庁は、遺体で見つかった9人全員の身元を特定している。
その後の調べで、福島市の高校生・須田 あかりさん(17)と、さいたま市の高校2年・久保夏海さん(17)の携帯電話の位置情報が、現場のアパート付近で、9月28日と30日に、相次いで途絶えていたことがわかった。
警視庁は、この3日の間に、2人が事件に巻き込まれた可能性もあるとみて調べている。
・ムービー「女子高生2人 現場アパートにいたか」
.
【関連記事】
座間市のアパートで9人の遺体 過去の自殺サイトを巡る事件とは
宮崎勤の幼女連続誘拐殺人事件から30年 4つの事件の卑劣な手口とは
「72時間ネットテレビ」が話題に!人間は何時間起きていられるのか?
「死刑でないと納得できない」リンちゃんの父親が署名活動
LINEで即レスしてくれる? お父さんとお母さんに試してみた!
最終更新:11/11(土) 11:26
ホウドウキョク 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f) <座間9遺体>発覚逃れ意図か 携帯捨てさせた可能性
11/12(日) 7:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171112-00000002-mai-soci
9人の遺体が見つかった白石容疑者宅のアパート=神奈川県座間市で2017年11月11日午前11時17分、和田大典撮影
神奈川県座間市のアパートから9人の遺体が見つかった事件で、被害女性2人の携帯電話が神奈川県藤沢市の小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅やその周辺で相次いで発見された経緯について、警視庁捜査1課は、白石隆浩容疑者(27)=死体遺棄容疑で逮捕=が捨てるよう指示したとの見方を強めている。
捜査1課は、現場アパートから約20キロ離れた観光地に捨てさせることで、事件の発覚を免れようとしたとみて経緯の解明を進めている。
【白石容疑者】事件発覚直前に送った自身の写真
白石容疑者は捜査1課の調べに、2人の携帯電話が同駅周辺で見つかったことについて「指示したかよく覚えていない」と供述。「江ノ島には何年も行ったことがない」とも供述しているという。
最初に犠牲になった神奈川県厚木市の女性(21)の携帯電話は、8月25日に同駅から徒歩数分のトイレに落ちていた。群馬県邑楽(おうら)町の高校1年の女子生徒(15)の携帯電話は同29日に同駅構内のトイレで見つかった。女子生徒の姿は前日の午後7時20分ごろ、同駅の改札付近の防犯カメラに映っていたが、その後の足取りは分かっていない。
捜査関係者によると、白石容疑者は被害者らとツイッターを通じて知り合ったとみられるが、自殺願望をほのめかす投稿をした女性に「周囲との関係を絶たなければ自殺の決心が鈍る」などと家族らへ口外しないよう指南していた。
捜査1課が白石容疑者のスマホを解析したところ、8月中旬ごろから「自殺の名所」の検索を繰り返し、神奈川県内の海や川、湖を調べたり、「人が海に沈み浮かんでくる理由」を調べたりしていたことも判明した。
◇容疑者立ち会い現場で実況見分
捜査1課は11日、一連の事件の供述を裏付けるため、白石容疑者を座間市の現場アパート付近に車で同行させて実況見分を行った。【深津誠、春増翔太、山本佳孝】
.
【関連記事】
<白石容疑者>「3人目以降、顔も覚えていない」
<座間9遺体>友人らが語る被害者の人となり
<殺人容疑で追及>「死にたい人いなかった」
<逮捕前>知人女性に「数やってるから死刑」
<「ここにいます」>クーラーボックス指さし
最終更新:11/12(日) 9:10
毎日新聞 <いのちの電話>「この叫び聞いて」相談内容は深刻化
11/11(土) 20:37配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171111-00000076-mai-soci
「いのちの電話」で悩みに耳を傾ける女性相談員=さいたま市で、和田浩幸撮影
自殺予防のために悩みを聞く全国の「いのちの電話」に相談が殺到し、対応が追いつかない状況が続いている。神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が見つかった事件では、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で自殺願望を漏らした女性たちが巻き込まれた。追い詰められた人々のケアの現状はどうなっているのか。【和田浩幸】
【白石容疑者】事件発覚直前に送った自身の写真
「以前自殺未遂をしたが、やっぱり死ぬしかない」「衝動的に線路に飛び込んだ」。昨年、全国最多の約2万8000件の相談を受けた「埼玉いのちの電話」には毎日、悲痛な声が届いている。電話5台、24時間態勢でボランティア約300人が相談に当たる。内藤武事務局長は「内容が深刻になり、1件当たりの相談時間が長くなった」と語る。
昨年は相談時間の合計が1万5400時間(1人当たり33分)と過去最長だった。相談件数は最多の2013年(約3万1000件)より減ったが、相談時間が延びたため、電話をかけたがつながらなかった人がむしろ増えた可能性がある。過去の調査では、かかった電話の3〜4%しか出られなかったというデータもある。
40年以上関わってきた女性相談員(79)は「自殺をほのめかした人から『思いのたけを話すことができた』と感謝されることもある。人間関係が希薄になり、話すことに飢えた人が増えたように思う」と振り返る。
社団法人・日本いのちの電話連盟(東京都)によると、全国の相談件数のピークは東日本大震災後の12年の約76万件。昨年は約68万件に減った。ただ、相談内容をみると「死にたい」と話したり未遂歴があったりするなど、危険性が高い人の割合(自殺傾向率)は11・5%。2%程度だった1990年代より高い傾向が続いている。
◇
座間市の事件の被害者は、全員が10〜20代の若者だった。
同連盟によると、電話相談に占める20代以下の割合は06年の23%から16年は13%まで低下した。しかし昨年、メール相談を始めたところ多くの利用者は若者で、自殺傾向率は40%台に上った。連盟の担当者は「テキストによる相談のほうが若い世代はなじみやすい。若者が何を求めているか分析したい」と危機感をにじませる。
厚生労働省の統計では、11年まで年3万人台で推移した自殺者数は16年は2万1897人。それでも日本の14年の自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)は19・5で、世界で6番目に高い。
立教大の福山清蔵名誉教授(臨床心理学)は「自殺者は減っても不安や絶望、孤独を訴える人は減らず、予断を許さない。若い世代はSNSなどで心情を吐露しており、コミュニケーション方法の変化に応じた新たなアクセス手段を考える必要がある」と語った。 ◇主婦や退職者が応対 1年半講習受け認定
いのちの電話は1953年、イギリスで始まった自殺予防のための市民運動がモデル。日本ではドイツ人宣教師の呼び掛けで71年に始まり、その後に全国に広がった。運営費のほとんどを寄付などで賄っている。
現在では全国52カ所で約6500人がボランティアで相談員を務めており、主婦や退職者らが多い。相談員はピークの2001年に約8000人を数えたが、高齢化などで減少傾向にある。
このため、各地のセンターが参加を呼びかけている。最も歴史のある「東京いのちの電話」は22〜65歳を対象に募集しており、臨床心理士などによる約1年半の養成講座を受講し、認定を受ける必要がある。
応募や相談先の電話番号は「日本いのちの電話連盟」がホームページ(http://www.inochinodenwa.org/)で周知している。
.
【関連記事】
<自殺を考えたとき、どうすればいい?>
<白石容疑者>「3人目以降、顔も覚えていない」
<座間9遺体>友人らが語る被害者の人となり
<殺人容疑で追及>「死にたい人いなかった」
<逮捕前>知人女性に「数やってるから死刑」
最終更新:11/11(土) 22:39
毎日新聞 座間9遺体 「部屋で酒や睡眠薬飲ませリラックスさせた」
.
毎日新聞2017年11月4日 11時09分(最終更新 11月4日 13時03分)
.https://mainichi.jp/articles/20171104/k00/00e/040/230000c
毎日新聞2017年11月4日 11時09分(最終更新 11月4日 13時03分)
座間9遺体事件
社会
事件・事故・裁判
速報
.
遺体が見つかったアパートに入る捜査員ら=神奈川県座間市で2017年11月1日午前9時51分、渡部直樹撮影
[PR]
司法解剖、死後1〜2週間が2人、1カ月〜数カ月が7人
神奈川県座間市のアパートの一室で9人の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された白石隆浩容疑者(27)が、女性らを自宅に連れ込んだ後に「睡眠薬を飲ませた」と供述していることが捜査関係者への取材で分かった。また「自分は自殺するつもりはなかった」と話していることも判明。
警視庁捜査1課は事件の計画性を示す供述とみており、殺害の手口などを追及している。
【遺体が見つかった部屋と同タイプの間取り】 .
<身元特定へ>白石容疑者の部屋にカード類など被害者所持品 .
<「ここにいます」クーラーボックス指さし> 有料記事 .
<SNSで女性物色 「一緒に死のう」誘われた> 有料記事 .
<「殺害女性、10代も4人」 最初はカップル> .
<「男に心当たりある」別の女性証言で発覚> 有料記事 .
<「すぐに入居したい」急いだ様子で……> 有料記事 .
捜査関係者によると、白石容疑者はツイッターで自殺願望があるかのように装って女性に接近。「一緒に死のう」などと誘い出していた。近くの駅で待ち合わせ、自宅に連れこんだ後は睡眠薬を飲ませていた。酒や精神安定剤も使っていた。「被害者をリラックスさせるためだった」と供述しているという。
白石容疑者は動機について「金銭や乱暴目的だった」とも供述しており、睡眠薬などで抵抗できなくしたうえで殺害していたとみられる。
事件発覚時、室内には八つの箱が置かれていた。うち七つの箱には9人分の頭部やあばら骨など約240本の骨が入っていたが、ベランダ側に置かれた二つのうちの一つに空き箱が積まれていた。同課は、白石容疑者がさらに事件を重ねようとしていたとみている。
捜査関係者によると、白石容疑者は女性らを殺害した後、のこぎりなどを使い遺体を浴室で解体したと供述している。肉や内臓はゴミとして捨てたという。箱には猫用のトイレの砂も詰められており、防臭対策だったとみられる。
司法解剖の結果、箱から見つかった遺体は死後1〜2週間が2人、1カ月〜数カ月が7人だった。9人のうち2人についてはのどの骨が折れるなど首を絞められたような痕があった。ただ、死因が窒息死かは断定できていない。【深津誠、春増翔太、山本佳孝】
. 9人の遺体が発見されたアパート=本社ヘリから
[PR]
神奈川県座間市のアパートから9人の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された白石隆浩容疑者(27)が被害者について、「3人目以降は顔も覚えていない。名前も(ツイッターの)ハンドルネームしか分からない」などと供述していることが捜査関係者への取材で分かった。
警視庁捜査1課は10日未明、身元が特定されていなかった8人の名前を発表した。DNA型鑑定で身元を確認した。
【白石容疑者】事件発覚直前に送った自身の写真 .
<座間9遺体>友人らが語る被害者の人となり .
<3月から女性探す>自殺願望者、ツイッターで .
<「ここにいます」>クーラーボックス指さし 有料記事 .
<殺人容疑で追及>「死にたい人いなかった」 有料記事 .
<逮捕前>知人女性に「数やってるから死刑」 有料記事 .
<「部屋で酒や睡眠薬飲ませリラックスさせた」> .
新たに身元が判明したのは、
神奈川県厚木市の三浦瑞季さん(21)▽群馬県邑楽(おうら)町の高校1年、石原紅葉(くれは)さん(15)▽神奈川県横須賀市の西中匠吾(しょうご)さん(20)▽埼玉県所沢市の大学2年、更科(さらしな)日菜子さん(19)▽同県春日部市の藤間仁美さん(26)▽福島市の高校3年、須田あかりさん(17)▽さいたま市の高校2年、
久保夏海(なつみ)さん(17)▽横浜市の丸山一美さん(25)−−の8人。すでに身元が発表されていた東京都八王子市の田村愛子さん(23)と合わせ、9人全員の身元が判明した。
広告
inRead invented by Teads
捜査関係者によると、9人はツイッターなどで白石容疑者と知り合ったとされる。三浦さんと西中さんは知人だった。捜査1課によると、白石容疑者は「8月下旬以降、9人を自宅に連れ込んで殺害した」と供述している。遺体の一部はクーラーボックスなどの中に遺棄されていた。【深津誠、春増翔太、山本佳孝】
ぷらすアルファ 自殺を考えた時は…
.
毎日新聞2017年11月4日 東京朝刊
.https://mainichi.jp/articles/20171104/ddm/013/040/002000c?inb=ys
ツイッターで「#死にたい」と検索すると、たくさんの投稿があった=宮間俊樹撮影
[PR]
ぷらすアルファ(α)
神奈川県座間市で9人の遺体が見つかった事件の被害者は、ツイッターで誘い出された可能性がある。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)には善意と悪意が入り交じる。自殺を考えたとき、どうすればいいだろう。
●SNS対応手探り
生きていくのが心細くなったとき、苦しみを誰かに話すには膨大なエネルギーが必要だ。自発的に専門機関に電話するのも、ハードルが高い。厚生労働省が昨年、20歳以上の男女3000人を対象に実施した調査では、自殺を考えたことがある人が24%もいた。しかし、誰かに相談したり助けを求めたりすることにためらいを感じると答えた人の割合は47%に達した。
SNSで検索すると、多くの自殺願望の書き込みがある。死体遺棄容疑で逮捕された白石隆浩容疑者(27)は、ツイッターや自殺サイトで被害者と接点をもった可能性が高いとされる。政府の「自殺総合対策大綱」では「ICT(情報通信技術)を活用した自殺対策の強化」が重点項目の一つだ。
しかし、厚労省の担当者は「SNSで自殺をほのめかす人を救済するにはどうすればいいか、手探り状態」と明かす。
孤独を感じたことがない人はいない。誰にも相談できずに自殺を考えている人は、死にたい気持ちにどう向き合えばいいのか。
●近寄る個人は危険
「若い女の子は死にたい気持ちを身近な人には言えません。心配されて否定されるから。だからSNSで『死にたい、消えたい』と気持ちを吐露しているのです」。そう指摘するのは、若い女性たちを支援する「BONDプロジェクト」の橘ジュン代表(46)だ。ただ吐き出すだけなら、日記をつければいい。
誰かとつながりたいから、SNSで発信する。生まれたときからインターネットがあった世代にとっては、誰とでもつながれるのが普通のことだ。ところが、SNSで発信すると、弱さにつけ込まれてしまう。「死ぬのを手伝う、と近づいてくる個人には下心しかありません。絶対に接触してはいけません」。冷静に立ち止まってその人のことを調べるよう、普段から注意すべきだ。 死にたい気持ちを生きる気持ちに変えるには時間がかかる。身近にいたら、「そうなんだね」と受け止めて専門家につなぐ必要がある。橘さんは「自暴自棄にならないで」「今日を生きられたのはすごいね、今度また会おうね」と伝えている。
SNSでの「死にたい」という言葉には、続きが隠されている。「ほどつらい」だ。「自死・自殺に向き合う僧侶の会」共同代表、浦上哲也さん(44)は「死にたいほどつらい気持ちを、誰かに受け止めてもらいたい人がいます。苦しみに寄り添い、『心配しているよ』と心を向けることで、救われる命があります」と話す。
僧侶に無料で悩みを相談できるサイト「ハスノハ」にも、自殺願望をつづった投稿は少なくない。
死にたい気持ちは、波のように押し寄せてくる。「京都自死・自殺相談センターSotto」の竹本了悟代表(39)は、深呼吸をする、カラオケに行く、のように気持ちを切り替える方法を自分なりに準備しておくことを提案する。「どんな時に死にたくなるか自分の気持ちを研究し、客観視することで落ち着ける場合もあります」と助言する。
死にたい人は「なんでこんなに苦しい思いをしてまで生きなければならないのか」と感じている。自分の苦しさを分かってもらえない孤独感は、人のぬくもりにふれることで抜け出せる可能性がある。竹本さんは2013年、気持ちを共有できる居場所として「おでんの会」を始めた。悩みを語り合い、おでんを食べるときのように体も心も温まる場をつくろうとしている。
自殺をめぐっては、「死にたい人が死ねて良かった」「自殺した人は命をまっとうできた」と主張する人がいる。浦上さんは「それは違います」と反論する。「自分の役割と真剣に向き合った人が、抱えきれなくなって行き詰まってしまい、自殺に至るケースが多いのです。何でも効率化を求める世の中が、人を追い詰めています」
●「諸行無常」を心に
事件が起きると、SNSでの「自殺したい」という投稿自体を問題視する傾向が生じる。橘さんは「SNSで弱音を吐くことを封じ込めたら、あの子たちは居場所を失います」と訴える。誰にも話せないからこそ、「聞いてください」と言える場を必要としているはずだ。「死にたいとツイッターでつぶやいたら、
支援先の一覧表が出る仕組みを作る方が、規制より効果的ではないでしょうか」
自殺は個人の心の弱さが原因でなく、困難に追い詰められた結果だと考える浦上さんは、こう語る。「社会問題である貧困や、家族の不仲などが複合的に絡み合い、解きほぐし方を見失ってしまった人の最後のセーフティーネットになりたいと思って活動しています」。もし目の前に死にたい人がいたとしたら、「諸行無常」という言葉を伝えたいという。
「物事は移り変わってしまうというネガティブな意味で捉えられがちですが、すべての物事は変化します。あなたのつらい状況も変化していく、そう信じています」【坂根真理】
神奈川県座間市のアパートから9人の遺体が見つかった事件で、すでに身元が確認された東京都八王子市の田村愛子さん(23)のほかに、特定されていなかった8人の身元が判明した。「アルバイト先で可愛がられていた」「マックの愛称で呼ばれていた」。それぞれの家族や友人らが語るエピソードからは、8人の人柄が浮かぶ。
【白石容疑者】事件発覚直前に送った自身の写真 .
<孤独感につけ込む>「死にたいと書くと“いいね”がたくさん来る」 有料記事 .
<被害女性>兄とのLINEが途切れた日「死ぬ決心がつきました」 .
石原紅葉さん
石原紅葉(くれは)さん(15)は、小中学校や高校の同級生によると、ゲームやアニメが好きで「明るく真面目な生徒」だった。中学3年生だった昨年7月には、地元の群馬県邑楽(おうら)町が開いた「一日子ども議会」で「中学生議員」として町長に人口減少問題を質問した。中学では演劇部、高校では美術部。高校の1学期は皆勤で夏休み中の補講にも参加していた。
同級生は「本当に普通に過ごしていた。どうして事件に巻き込まれたのか分からない」と肩を落とした。【杉直樹】
更科日菜子さん
小学校の同級生らによると、更科(さらしな)日菜子さん(19)は本を読んだり、絵を描いたりするのが好きで、美術のクラブに入っていた。卒業文集のタイトルは「最後の持久走大会」。走るのが苦手だったが、周囲の応援を受けて最後まで歩かずに走り切った。「すこしの応援でどれだけがんばれるか、ということがよくわかりました」とつづった。
高校で同じクラスだった男性(20)は「男女で分かれてサッカーをした時も嫌がることなく参加した」と話した。【後藤豪】
藤間仁美さん
「やれと言われたことはやる、まじめでいい子だった」。藤間仁美さん(26)が勤務していた職場の上司は振り返る。職場には9月13日に早退したのを最後に、姿を見せなくなった。「事件に巻き込まれるとは思わなかった。思い詰めているような様子もなかったが、今思えばもっと話をしておけば良かった」。上司は悔やんだ。
近くの女性は「夫と4、5歳くらいの娘と暮らしていたようだ」と語り、残された子供を案じる。【鈴木拓也】
須田あかりさん
須田あかりさん(17)はアニメや絵を描くことが好きで、物静かな性格だった。中学校時代は美術部に所属し「アニメ同好会」がある県立高校に進学。漫画家の夢もあったという。 中学、高校の同級生は須田さんの性格について「おとなしい」と口をそろえる。アルバイト先の飲食店が同じだった男子高校生(18)は「すごくおとなしかった。
お金を家に入れるためにバイトをしているようだった」と話した。【宮崎稔樹】
久保夏海さん
「未読で返信もないので、嫌われてしまったのかなとも思っていました」。久保夏海さん(17)と中学時代に同じクラスだった高校2年の女子生徒(17)は振り返る。
久保さんが事件に巻き込まれる前、女子生徒はラインなどで久保さんと連絡を取り合っていた。9月21日にラインで近況を知らせるメッセージを送った際はその日のうちに返信があったが、それ以来、音信が途絶えた。「無事でいて」との願いは届かなかった。【中川友希】
丸山一美さん
丸山一美さん(25)は中学時代、パソコン部に所属。同じ部活で仲良くする友達もいた。一方で、上履きを隠されることもあり、学校に行けない日も多かったという。中高が一緒だった同級生は「おとなしくてまじめだった。電車で会うと、好きなアニメの話をうれしそうにしてくれた」と話す。高校を卒業して約7年間、家から出られなかったが、
母の勧めで今年4月からコンビニエンスストアでアルバイトを始めていた。【杉山雄飛】
三浦瑞季さん
三浦瑞季さん(21)の中学時代の同級生の母親は、娘と三浦さんが同じアルバイトをしていたといい、「可愛い明るい子。まじめで、きちんと『ありがとうございます』とあいさつもできて、パートの人たちから可愛がられていた」と話す。アルバイトを終えた2人を車に乗せた帰り道、会話に花が咲いたという。
別の同級生は「目立つタイプではないが学校には休まず来ていた」と声を落とした。【土江洋範】
西中匠吾さん
唯一の男性被害者と確認された西中匠吾さん(20)。地元のバンドでベーシストとして活動し、「マック」の愛称で親しまれた。8月末に「ライブを見に行く」と家族に告げた後、連絡が途絶えた。
バンドの仲間たちは行方を捜し続けた一方、「事件に巻き込まれていないことを祈ってきた」という。「ステージに上がると生き生きとしていた」西中さん。「CDを出したい」との夢はかなわず、仲間たちは悔しがった。【田中義宏】
関連記事
白石容疑者「はまってる事かぁ、、料理と安楽死したい方のお手伝いくらいかな?」有料記事
白石容疑者「事件前にネットで遺体解体方法を調べた」
白石容疑者、「ここにいます」と玄関先のクーラーボックスを指さす有料記事
座間9遺体 「数やってるから死刑」逮捕前、知人女性に
.
毎日新聞2017年11月8日 11時46分(最終更新 11月8日 12時05分)
.https://mainichi.jp/articles/20171108/k00/00e/040/270000c
白石隆浩容疑者が関東地方に住む20代の女性とツイッターでやりとりしていたメッセージ(掛け合わせ)=共同
[PR]
現場アパート前の線路際に供えられた花束と飲み物=神奈川県座間市で2017年11月6日、長真一撮影
神奈川県座間市のアパートで9人の切断遺体が見つかった事件で、白石隆浩容疑者(27)が逮捕前の10月中旬に、ツイッターで知り合った関東地方に住む20代の女性に「数やってるから死刑だろうな」などと、複数人の殺害をほのめかしていたことが、関係者への取材で分かった。
【白石容疑者】事件発覚直前に送った自身の写真 .
<江ノ島>周辺のトイレ、高1と21歳女性の携帯発見 有料記事 .
<悩む様子なく>群馬の15歳「アニメ好き、ネットに友達」 .
<「ここにいます」クーラーボックス指さし> 有料記事 .
<容疑者と交流の女性>「彼とのやりとりが生きがいだったことは確かなんです」 有料記事 .
<室内見取り図も>容疑者「死にたい人いなかった」 有料記事 .
<楽して生活したかった>最初の被害女性に入居費用振り込ませる .
白石容疑者は他人が見ることはできないダイレクトメッセージをやりとりする中で「安楽死したい人の手伝いをしている」と明かし「苦しませずに送る」「送った人を忘れないためにおはらいはしない」などと、人を死なせることを「送る」と繰り返し表現していた。
警視庁のこれまでの捜査では、白石容疑者は9月にツイッターに「首吊(つ)り士」というアカウントを開設。自殺願望などを投稿した複数の女性と個別に連絡を取っていた。
このうち10月からやりとりを始めた女性に「相手を理解するまでは安楽死は手伝わない」「会ったら30分以内には死んでもらう」などと具体的に説明し、自身の行為については「殺人鬼じゃないから、説明して、納得してもらったうえでの行動」「相手が本当に望んでいるなら正しい行為だと信じている」と記した。
半信半疑の女性が心配して「よく分からないけど大丈夫なの?」と問い掛けると「数やってるから死刑だろうな」と返信した。
10月下旬には「こんなにも捕まらないもんなんだと思った」「もう3カ月(たった)」などと記載。逮捕された場合は拘置所で、小説を書くなどとも記していた。
女性とのやりとりは白石容疑者が逮捕される直前まで続いたが、女性と白石容疑者は互いに住所も本名も顔も知らずに、ニックネームだけで呼び合っていたという。
取材に対し女性は「仕事の悩みなどに答えてくれることも多く、優しい人なのだと思っていた」と印象を述べた。一方で「白石容疑者が逮捕された後に、年齢など書いていたことにいろいろうそがあったことも知り、どれが本当のことだったのか今も分からない」と話している。(共同) 白石容疑者 現場に同行させ確認
11/11(土) 18:02配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20171111-00000140-fnn-soci
Fuji News Network
[ 前の映像 | 次の映像 ]
神奈川・座間市のアパートから、切断された9人の遺体が見つかった事件で、警視庁は、白石隆浩容疑者(27)を現場アパートに同行させ、犯行の状況を確認した。
白石容疑者が乗ったとみられる車は、11日午前11時ごろに座間市のアパートに到着したが、わずかな時間止まっただけですぐに立ち去り、白石容疑者が車から降りることはなかったとみられる。
調べに対し、白石容疑者は、「何人かは首を絞めて失神させ、ロープで首をくくり、ぶら下げ、しばらく放置した」と話していて、警視庁は裏づけを進めている。
被害者9人全員の身元が判明しているが、埼玉・所沢市の更科 日菜子さん(19)が通っていた実践女子大学が、11日午後、会見した。
実践女子大学の難波雅紀副学長は「19歳の若い命が無残に奪われたことは、痛恨の極みであります。このような信じがたい犯罪に強い憤りを覚えます」と述べた。
大学によると、事件のショックで登校できていない学生もいるという。
最終更新:11/12(日) 3:17
フジテレビ系(FNN) <座間9遺体>顔写真報道に賛否、新聞社の葛藤 西日本新聞社会部長・宮崎昌治
11/14(火) 11:50配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171114-00010008-nishinpc-soci
本紙
神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が見つかった事件の報道で、被害者の顔写真掲載を巡り賛否の議論が起きています。被害者遺族の心情を踏みにじるものだという厳しい批判も出ています。
事件の容疑者と被害者は、ネット上で「自殺」という言葉が接点になった特異な背景があります。遺体の状況も、これ以上ないむごいものです。被害者には高校生も3人いました。
事件報道では、常に被害者の顔写真を掲載するか否か、悩ましい判断が迫られます。今回の事件は、特に慎重に判断すべき事情があるといえます。
.
1枚の顔写真は社会を動かす力に
西日本新聞は、最初に身元が特定された東京都八王子市の女性(23)について、7日付朝刊で写真掲載を見送りました。共同通信、友好紙の東京新聞から配信された写真は小学生時代のもので、容姿が大きく変わっている可能性が高い上、小学生が被害に遭ったとの誤解を招きかねないと判断したからです。
ただ、9人全員の身元が判明したことを報じる11日付朝刊で、全員の顔写真を掲載するかどうか。社会部内でかなりの議論になりました。
1枚の顔写真は、生身の人間がこの凄惨(せいさん)な事件の被害に遭った、という現実を何より訴え掛けてきます。どうすればこの種の犯罪を防ぐことができるかと、社会を動かす力にもなります。
.
正しい判断だったのか
一方で、東京新聞によると、多くの被害者遺族から顔写真や実名の報道を控えるよう要請がきています。その思いは胸に突き刺さります。
社会部の意見は割れ、平行線のままでした。(1)事件の重大性を社会が共有するために、9人全員の写真掲載は1度に限る(2)個別の写真掲載はできるだけ繰り返さない−。現段階ではこう結論付け、11日付朝刊に載せました。
正しい判断だったのか、一切の顔写真掲載を避ける判断もあったのではないか。正解は見えず、社内の議論は続いています。
=2017/11/14付 西日本新聞朝刊=
.
西日本新聞社
【関連記事】
「マスコミは無神経だ」なぜ犠牲者の写真をさらすのかと非難も 現場の葛藤
レンズが切り取ったのは、惨状にも諦めない人々の「希望」 熊本地震と記者
現場から届く息づかいを伝えようと無我夢中だった 熊本地震と記者
「異常」に包まれた町 生と死隣り合わせの現場 熊本地震取材
「私なんかでいいのなら」出産間近の被災した女性が取材を受けてくれた理由
最終更新:11/14(火) 11:53
西日本新聞 「布団何度も汚された」 ニチイ入所者殺害容疑の元職員
11/14(火) 12:01配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171114-00000025-asahi-soci
元職員が逮捕された介護付き有料老人ホーム「ニチイホーム鷺ノ宮」=14日午前、東京都中野区白鷺1丁目、力丸祥子撮影
東京都中野区白鷺1丁目の介護付き有料老人ホーム「ニチイホーム鷺ノ宮」で、入所者の男性(当時83)を殺害したとして、警視庁は14日、ホームの元職員で別の障害者支援施設職員の皆川久容疑者(25)=東京都杉並区方南2丁目=を殺人の疑いで逮捕し、発表した。「布団を何回も汚され、いい加減にしろと思ってやった」と述べ、容疑を認めているという。
【写真】元職員が逮捕された介護付き有料老人ホーム「ニチイホーム鷺ノ宮」=14日午前、東京都中野区白鷺1丁目、力丸祥子撮影
捜査1課によると、皆川容疑者は8月22日早朝、ホーム1階浴室で入所者の藤沢皖(かん)さんを空の浴槽に投げ入れ、お湯を張って沈めて殺害した疑いがある。司法解剖の結果、死因は溺死(できし)で、首には絞められたような痕があった。
同課は、難病があり日常的に介護が必要な藤沢さんが浴槽内で自力で体を動かして顔を湯につける可能性は極めて低いと判断。首付近の骨も折れていたことから、殺人事件として捜査していた。当時、皆川容疑者ら職員2人が当直勤務中だったが、もう一人の職員は別の階から移動した形跡がなかったという。
皆川容疑者は藤沢さんが入居する3階と1階を担当。調べに対し、8月21日午後10時〜22日午前4時ごろの間に計3回、藤沢さんが布団を汚したと説明し「いい加減にしろよと思いベッドで一度首を絞めた」と供述。「その後、シャワーを浴びさせるために車いすで浴室へ移動させたが浴室内も汚したので、腹が立って浴槽に投げ入れた」と話しているという。
皆川容疑者がもう一人の職員を通じ、同日午前4時47分に119番通報していた。
.
朝日新聞社
【関連記事】
老人ホームの入居男性が溺死 元職員を殺人容疑で逮捕
居室「死角だらけ」、乏しい証拠 介護施設5人死傷事件
同僚に睡眠剤、繰り返し混入か 殺人容疑の准看護師
同僚の事故、ブレーキ痕なし 睡眠剤で重度の意識障害か
刑務官殴り鼻の骨折った疑い 受刑者の男を書類送検
最終更新:11/14(火) 14:01
朝日新聞デジタル 「居場所ばれると思い携帯壊した」 座間の事件で容疑者
11/14(火) 12:03配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171114-00000026-asahi-soci&pos=2
神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された白石隆浩容疑者(27)が、被害者の携帯電話について「居場所がばれるとまずいと思い、壊した」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、事件の発覚を遅らせようとした疑いがあるとみている。
捜査関係者によると、白石容疑者は一部の被害者の携帯電話を「なたで2回ほどたたき、きりを差し込んで壊した」と供述。これらは被害者の衣類とともに家庭ごみとして捨てたと説明しているという。
.
朝日新聞社
【関連記事】
座間の事件「彼女たちは決して、特別な存在ではない」
6人、自殺関連の言動 「もう辛い」と投稿 座間9遺体
座間9遺体、被害者の大学が会見 カウンセラーを増員へ
座間9遺体事件
「居場所ばれると思い携帯電源切った」 座間の事件
最終更新:11/14(火) 12:45
朝日新聞デジタル <知的障害者施設>入所男性、縛られた状態で死亡 死因不明
11/15(水) 12:13配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171115-00000056-mai-soci
15日午前5時55分ごろ、東京都青梅市今井3の知的障害者施設「クリード青梅」から、「(入所者の)男性が死んでいるようだ」と110番があった。警視庁青梅署員が駆けつけると、知的障害のある男性(28)が、両手足をひもで縛られた状態で布団に倒れ、既に死亡していた。同署は死因や事件性の有無を調べている。
同署によると、14日午後6時ごろ、男性が施設内を徘徊(はいかい)したため、職員2人が両手と両足をひもで縛った上で、空き部屋に布団を敷いて寝かせたという。その後、同日中に職員が計3回見回りした際は異常はなかったという。
15日午前5時45分ごろになり、男性の意識がないことに気付いたという。【山本佳孝】
.
【関連記事】
<障害者施設>元職員の女性「虐待告発したら報復でうつ病」
<児童施設>性的トラブル 対応怠り2度被害
障害福祉施設の平均利益率が低下 厚労省調査
障害者への不妊手術称賛? 兵庫県立こども病院「掲載しただけ」
「性欲があると知られたら困る」と思わせているのは健常者
最終更新:11/15(水) 15:28
毎日新聞 座間9人遺体、男を来週にも殺人容疑で再逮捕へ
11/17(金) 13:18配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20171117-00000052-jnn-soci
Copyright(C) Japan News Network. All rights reserved.
[ 前の映像 | 次の映像 ]
神奈川県座間市で9人の遺体が見つかった事件で、警視庁は死体遺棄の疑いで逮捕された男を、来週にも殺人の疑いで再逮捕する方針を固めました。
座間市のアパートから男女9人の遺体が見つかった事件で、警視庁は、白石隆浩容疑者(27)を死体遺棄の疑いで逮捕しています。その後の警視庁への取材で、東京・八王子市に住む田村愛子さん(23)を殺害したとして、白石容疑者を殺人の疑いで来週にも再逮捕する方針を固めたことがわかりました。
これまでの調べで、先月23日に白石容疑者と田村さんが一緒に歩く姿が、アパートからおよそ600メートルほど離れた駅の防犯カメラに写っていたことなどがわかっています。警視庁は、9人全員の殺人・死体遺棄事件の立件に向けて調べを進めています。(17日11:37)
最終更新:11/17(金) 13:18
TBS系(JNN) 座間事件「実名報道はやめて!」黙殺された遺族たちの嘆願
11/14(火) 0:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171114-00010000-jisin-soci
Copyright (C) 2017 Kobunsha Co. Ltd. All Rights Reserved.
《私は親として、娘を守ってやる事が出来ませんでした。最後の親のつとめとして、娘をこれ以上、世間のさらし者にしたくはありません。ただ、ただ、出来るだけ静かに見送ってやりたいのです》
福島県の17歳高校3年生の母親が、この文章を書いたのは11月9日、神奈川県座間市「9人惨殺」事件の白石隆宏容疑者(27)が逮捕された9日後。殺された娘の顔写真や実名を報じることをやめてほしいと、訴えるための書面だった。しかしほとんどの報道機関が、この嘆願を黙殺したのだった。
11月10日未明、座間市のアパートで切断された9人の遺体が見つかった事件で、警視庁は新たに8人の身元を確認したと発表した。これを機に、大手テレビ局、新聞社はこぞって被害者たちの実名報道に踏み切った。だが、全国紙の社会部記者は次のように語った。
「いちはやく身元が特定された東京都の23歳女性については、11月6日の時点で、遺族が警視庁を通じて、各報道機関に文面を送っています。それは《亡くなった娘の氏名報道はお断りするとともに……》という一文で始まるものでした」
そんな要請があったにも関わらず、23歳女性の実名は報じられ続けたのだ。
「10日未明に、残り8人の身元が判明したことを警視庁は会見で発表しました。そして遺族たちからの文面を報道各社に配布したのです」
それは8人の被害者たちの遺族や、遺族が依頼した弁護士たちによる9枚の“要請書”だった。冒頭で紹介した福島県の17歳高校3年生の母親による直筆書面も、そのうちの1枚だ。遺族たちが求めていたのは取材の自粛と、顔写真や実名報道をやめることだった。 《どうか、私達の気持ちを考えていただき、娘の実名・写真掲載による報道は一切ご遠慮ください》(神奈川県の21歳女性の母親)
《今後とも本人及び家族の実名の報道、顔写真の公開、学校や友人、親族の職場等への取材も一切お断り致します》(群馬県の15歳高校1年生の遺族たち)
このように被害者遺族たちが団結して強く要請したにも関わらず、実名・顔写真報道は続けられたのだ。
「遺族に配慮して匿名報道を続けたのは一部のスポーツ紙ぐらいでした。遺族たちがここまで強く要請した背景には、座間事件が抱える2つの特別な事情があります。1つは、“死にたい”などと語っていた被害者たちがいたこと。もう1つは、白石容疑者が被害者女性たちに性的暴行を加えていたと、供述していることです」(前出・社会部記者)
埼玉県の17歳高校2年生の遺族の依頼を受けた弁護士は、本誌にこう語った。
「ネットで騒がれるぶんには、遺族も見ないようにするという対抗策がありますが、大メディアが報じている場合、避けることが難しくなります。テレビをつければ、亡くなった子や、自分たち家族のことが報じられているわけですからね。朝も夜もなく、遺族たちは苦しみ続けているのです」
.
【関連記事】
座間9遺体事件 白石隆浩容疑者が裏切った“家族の肖像”
座間9遺体事件「私も狙われた」22歳女性語る戦慄の1時間
「処女ですか?」と聞かれ…詩織さんが語る“捜査中の屈辱”
愛知・中3自殺 担任いじめから主張一転…母が憤る本当の理由
家族そろって車で外出も…北海道置き去り事件の家族はいま
最終更新:11/14(火) 0:00
女性自身
座間9人遺体、容疑者立ち会わせ現場確認
11/11(土) 12:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20171111-00000052-jnn-soci
Copyright(C) Japan News Network. All rights reserved.
[ 前の映像 | 次の映像 ]
神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が見つかった事件で、死体遺棄の疑いで逮捕された27歳の男を同行させ、警視庁が現場の確認をしました。
座間市のアパート前では、午前9時半ごろから規制線が広げられ、近づけないようになりました。そして午前11時過ぎ、死体遺棄の疑いで逮捕された白石隆浩容疑者(27)を乗せたとみられる捜査車両がアパートの前に到着し、数十秒間、停車して立ち去りました。
白石容疑者を立ち会わせる直前には、現場の部屋から遺体を入れていたとみられる複数のクーラーボックスが運び出されるのをJNNのカメラがとらえました。白いクーラーボックス以外に、収納ボックスなども捜査員が運び出しました。
白石容疑者はこれまでに「自宅で遺体を解体し、クーラーボックス内に猫のトイレ用の砂をかけたことに間違いありません」と容疑を認めているということで、警視庁は供述をもとに当時の詳しい状況を調べています。(11日11:47)
最終更新:11/11(土) 18:15
TBS系(JNN) <座間9遺体>入居翌日殺害か 転居日、室内異常なく
11/17(金) 11:45配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171117-00000043-mai-soci
9人の遺体が発見されたアパートに立ち入る捜査員=神奈川県座間市で2017年11月1日午前9時58分、本社ヘリから
神奈川県座間市のアパートから9人の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された無職の白石隆浩容疑者(27)が入居した8月22日夕、ガスの点検で業者が室内に入っていたことが、捜査関係者への取材で分かった。その際に不審な様子はなかったといい、警視庁捜査1課は最初の被害者の同県厚木市の女性(21)は、23日ごろに殺害されたとみて調べている。
【白石容疑者】事件発覚直前に送った自身の写真
捜査関係者によると、ガス点検は22日午後5時半ごろで、業者が浴室などで湯が出るかなどの確認をした。白石容疑者も立ち会ったが、変わった様子はなかったという。
最初の被害者の女性の無料通信アプリ「LINE(ライン)」は、22日昼過ぎごろから既読にならなくなった。携帯電話は24日早朝に同県藤沢市の小田急・片瀬江ノ島駅付近のトイレで見つかった。このことから23日ごろに事件に巻き込まれたとみられる。【深津誠、春増翔太、山本佳孝】
.
【関連記事】
<「ここにいます」>クーラーボックス指さし
<白石容疑者>10人目殺害計画か 現場に未使用ロープ
<座間9遺体>容疑者のアパート入居審査で犯罪を防ぐことはできたか
<白石容疑者>「はまってる事かぁ、、料理と安楽死したい方のお手伝いくらいかな?」
<白石容疑者>「3人目以降は顔も覚えていない」
最終更新:11/17(金) 17:39
毎日新聞 座間9遺体 「数やってるから死刑」逮捕前、知人女性に
. 毎日新聞2017年11月8日 11時46分(最終更新 11月8日 12時05分)
.https://mainichi.jp/articles/20171108/k00/00e/040/270000c?inb=ys
白石隆浩容疑者が関東地方に住む20代の女性とツイッターでやりとりしていたメッセージ(掛け合わせ)=共同
[PR]
現場アパート前の線路際に供えられた花束と飲み物=神奈川県座間市で2017年11月6日、長真一撮影
神奈川県座間市のアパートで9人の切断遺体が見つかった事件で、白石隆浩容疑者(27)が逮捕前の10月中旬に、ツイッターで知り合った関東地方に住む20代の女性に「数やってるから死刑だろうな」などと、複数人の殺害をほのめかしていたことが、関係者への取材で分かった。
【白石容疑者】事件発覚直前に送った自身の写真 .
<江ノ島>周辺のトイレ、高1と21歳女性の携帯発見 有料記事 .
<悩む様子なく>群馬の15歳「アニメ好き、ネットに友達」 .
<「ここにいます」クーラーボックス指さし> 有料記事 .
<容疑者と交流の女性>「彼とのやりとりが生きがいだったことは確かなんです」 有料記事 .
<室内見取り図も>容疑者「死にたい人いなかった」 有料記事 .
<楽して生活したかった>最初の被害女性に入居費用振り込ませる .
白石容疑者は他人が見ることはできないダイレクトメッセージをやりとりする中で「安楽死したい人の手伝いをしている」と明かし「苦しませずに送る」「送った人を忘れないためにおはらいはしない」などと、人を死なせることを「送る」と繰り返し表現していた。
警視庁のこれまでの捜査では、白石容疑者は9月にツイッターに「首吊(つ)り士」というアカウントを開設。自殺願望などを投稿した複数の女性と個別に連絡を取っていた。
このうち10月からやりとりを始めた女性に「相手を理解するまでは安楽死は手伝わない」「会ったら30分以内には死んでもらう」などと具体的に説明し、自身の行為については「殺人鬼じゃないから、説明して、納得してもらったうえでの行動」「相手が本当に望んでいるなら正しい行為だと信じている」と記した。
半信半疑の女性が心配して「よく分からないけど大丈夫なの?」と問い掛けると「数やってるから死刑だろうな」と返信した。
10月下旬には「こんなにも捕まらないもんなんだと思った」「もう3カ月(たった)」などと記載。逮捕された場合は拘置所で、小説を書くなどとも記していた。
女性とのやりとりは白石容疑者が逮捕される直前まで続いたが、女性と白石容疑者は互いに住所も本名も顔も知らずに、ニックネームだけで呼び合っていたという。
取材に対し女性は「仕事の悩みなどに答えてくれることも多く、優しい人なのだと思っていた」と印象を述べた。一方で「白石容疑者が逮捕された後に、年齢など書いていたことにいろいろうそがあったことも知り、どれが本当のことだったのか今も分からない」と話している。(共同) 穴を掘って埋めるを繰り返せば自殺できる
http://2chb.net/r/utu/1509713917/3
3優しい名無しさん2017/11/04(土) 10:00:05.86ID:TenmnlYY
∧_∧ ドカッ
>1 ( ・ω・)从; ヽ('A`)ノ
(⊃ .(⌒)∵;. ≡ ( ) ←座間、白石
(__ノ⌒ ̄ W: ノω|
彡
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l | ̄ ̄ ̄
| |
\ ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ザッザッ
( ・ω・) .__
/ つ=O===|__)ミ.・
し―‐J ミ∵
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l;:;::;:;;;::::;::::;:;::;;;:::::;;::::::::::::::| ̄ ̄ ̄
|:::;:::::;::;;;;;;;ヽ('A`)ノ;:::;::;;::.|
\::::::::;::;:;;::;;;:;::::::;::::;:;;::ノ ※俺の一連のレスは複数スレに投稿しているが、飛び飛びにしか投稿してないスレもあるので、スレによっては「上で書いた」とかレス中にあってもどこにもそのレスがない場合もあります。レス中に振ってる番号またはアルファベットが頭からでない場合もあります。
L
精神科医が作り出す「異常性格者」
http://t-yoshimura.doorblog.jp/
睡眠薬を子どもに飲ませると何が起きるか 精神科医が作り出す「異常性格者」
http://t-yoshimura.doorblog.jp/archives/54765564.html
>つまり「お酒を飲むと眠くなる」という作用と同じ状態を作り出すことで作用するのが「睡眠薬」なのだ。GABA
>精神科医は「睡眠薬はお酒と違って快適な睡眠をもたらす」と豪語してきた。確かに身体的な酩酊状態は起きないが「脳」にとっては全く同じ現象だということが「科学的に」証明されている。
>しかもその効果は「大人が泥酔する酒量」に匹敵する。毎晩それだけのお酒を飲み続ければ何が起きるか?それは「アルコール中毒」である。睡眠薬は長期間服用すると依存性が起きることが明らかになっていてこれがアルコール中毒と同じものであることは症状がアルコールによって緩和されることが証明している。
>WHOは睡眠薬を30日を超えて処方しないように呼び掛けているが「稼ぎ頭」である睡眠薬についてその勧告を守る精神科医はいない。
要は睡眠薬はアルコールよりも遥かに毒ということ。
M
総合官房薬(風邪薬)の副作用の眠気を利用して(※)睡眠薬代わりに利用するのは、肝臓を傷めるからよくないと言われるが、それでも睡眠薬よりはマシな気がする。
※この原理で作られたのがドリエルなどの市販睡眠剤だが、市販睡眠剤と処方睡眠薬の併用は推奨されない。なのに総合感冒薬と処方睡眠薬の併用はOK。なんでやねん。
N
抗不安薬(メイラックス、セルシン、レキソタン、セディール、他)と広義のベンゾ系であるデパスは、どれもベンゾ系と作用機序が同じだから、「抗不安薬」と言いつつも睡眠薬代わりに使われる。デパスにいたっては本によっては「睡眠薬」に分類されるほどだ。
レスリンやデジレルといった鎮静系抗うつ薬も睡眠薬代わりに使われる。
あとはセロクエルやリーマスなんかも睡眠薬の補助に使われることはある。
ここで疑問なのが、「鎮静系抗うつ薬」ってどういう意味?
気分をageるから抗うつ剤なんじゃないの? 抗うつ剤って鎮静ってどういうこと?
O
超短時間型睡眠薬なのに翌日に残る人がいるのは、分解能力が弱いから?
P
薬局でもらった睡眠薬、袋に「湿気をさけて「びん」または「かん」に入れてください。」とあるから、
「え?シートのままじゃダメなの?」と尋ねたら、汎用型の袋だからそういう説明になってるだけで今回お渡しした睡眠薬ならそういうことしなくていいとのこと。
汎用型っていうけど、むしろ、シートのままじゃダメな薬のほうが少ないんじゃないか?
Q
お薬手帳が満タンになったので、捨てて、次のお薬手帳を貰おうとしたら、「前のお薬手帳が満タンになってるのをこちらで確認してからの新しいのをお渡しなのが基本なんですが・・・」と言われた。
そういうもんなのか? 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:f2c519fe5384e767e1c9e99abdcfc293) 座間「首吊り士」を生んだ「別居父母」の胸中
11/19(日) 6:03配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171119-00532833-shincho-soci
白石隆浩容疑者が女性に送った写真
繊細なる女性たちの心の闇に忍び込み、邪(よこしま)な欲望に耽溺した、白石隆浩容疑者(27)。シリアルキラーは、どのように育ったのか。父母の27年間は、「首吊り士」を育むために費やされたのか。
***
.
現場となった座間市内のアパートから車で10分。今は白石容疑者の父が住む「実家」近くの住民が言う。
「今年のいつだったかな、お父さんと道で会ったんです。そうしたら“これから息子と呑むんだ!”と嬉しそうな顔をして言われましてね。仲のいい親子。そう思っていたんですけどね」
白石容疑者が生まれたのは1990年の10月である。4年後、妹が誕生した翌年に、一家は座間に新居を構えた。木造2階建ての「我が家」で、父は自動車の部品の設計を行い、メーカーに納品。一家を養っていた。
町内会のメンバーが言う。
「お母さんは主婦で、PTAの役員もしていました。一方のお父さんは、とても親切でね。ご近所さんが病気になるとお見舞いをしたり、雨に濡れている人を見れば傘に入れてくれる。“気にしないでいいから〜”と言って、最後はハンカチで肩を拭いてくれるような人なんです」
この父母の元で、白石容疑者は地元の公立小中学校に通った。同級生によれば、
「タカちゃんはインドアなタイプでおとなしい子でした。でも、中学では野球部、その後陸上部にいた。生活委員も務めていましたよ」
と言うから、「恵まれている」かどうかはともかく、後の凶行とはかけ離れた“育ち”に見えるのである。
.
暗い人生だった ところが、だ。
「10年ほど前、隆浩クンが高校生の頃だと思いますが」
とは、白石家と親しい、別の近所の住民である。
「奥さんが妹さんだけを連れて、家を出てしまったんです。“離婚したの?”とお父さんに聞いてみたら、“違いますよ”“娘が遠くの学校に通うようになりましてね。心配なので、母親も付いていくことになりました”と。でも娘さんはもう大人なのに、奥さんはまだ帰ってきませんね」
この“疑念”は正しく、後に白石容疑者は、前項の「死に神から逃れた」介護士にこう言っている。
「両親が離婚した。それからずっと暗い人生だった」
また、知人女性によれば、
「よく“昔、親が離婚してさ、苦労したんだよね”とこぼしていましたよ」
母から捨てられた“傷”の深さを物語っているのだ。
現在、その母と妹は、座間市から車で50分ほどの、川崎市内のアパートで暮らしている。姓は「白石」のまま。今後、その名は重過ぎる「十字架」となって、父母、何よりまだ24歳の妹に圧し掛かる……。
部屋のインターホンを鳴らしたが応答はなし。また、父も実家から姿をくらましたままだ。
代わって、
「事件後、弟への連絡を控えているけどね」
とその胸中を慮るのは、県内に住む、白石容疑者の父の実兄、つまり容疑者の伯父だ。
「今は精神的に参っていると思うけど、やっぱり親だよ。申し訳ないと思っているだろ。いずれケリが付いたら、表に出てきて謝罪するんじゃないか。そうすべきだよ。それが親だよ。息子のこと、あんなに可愛がっていたんだから……」
親族による、極めて重い言葉である。
「週刊新潮」2017年11月16日号 掲載
.
新潮社
【関連記事】
「座間9人遺体」事件 殺害現場アパートに鉄オタたちが驚愕のワケ
「人の肉体は最後にはこうなるのだ」 死の「裏方」を知る「葬送の仕事師」たち
サイコパスは遺伝が8割? 遺伝にまつわる「言ってはいけない」タブー
日野皓正ビンタ騒動で「戸塚ヨットスクール」校長が語る「体罰の本質」
住民が撮影の「サカイ引越センター」パワハラ暴行 “酔って手を出した”
最終更新:11/19(日) 6:03
デイリー新潮
<座間事件>白石容疑者を殺人容疑で再逮捕 最後の不明女性
11/20(月) 11:05配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171120-00000026-mai-soci
東京地検立川支部を出る白石隆浩容疑者=東京都立川市で2017年11月1日午後3時15分、長谷川直亮撮影
◇八王子市の23歳女性を自室で
神奈川県座間市のアパートから9人の遺体が見つかった事件で、警視庁捜査1課は20日、東京都八王子市の女性(23)を殺害したとして、無職の白石隆浩容疑者(27)=死体遺棄容疑で逮捕=を殺人容疑で再逮捕した。
【被害者の身元確認につながった手がかり】
再逮捕容疑は、白石容疑者は10月23日ごろ、座間市緑ケ丘6のアパート2階の自室で、女性の首をロープで絞めるなどして殺害したとしている。白石容疑者は10月31日に死体遺棄容疑で逮捕された後、一連の事件の被害者について「ロフトの手すりにロープを引っかけ、首をつるした」などと供述していた。【深津誠、春増翔太、山本佳孝】
.
【関連記事】
<座間事件「金目当て」動機に疑問 若い女性説明つかず>
<10人目殺害計画か 現場に未使用ロープ>
<被害者の金で解体工具 入居費や生活費も>
<「江ノ島のナゾ」 なぜ携帯電話が?>
病院で睡眠薬入手 被害者に飲ませた薬か
最終更新:11/20(月) 11:09
毎日新聞 妹への思い「10人目」防ぐ=被害者兄が情報、男誘い出す―アパート9遺体・警視庁
11/20(月) 7:02配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171120-00000015-jij-soci
神奈川県座間市のアパートで男女9人の遺体が見つかった事件は、行方不明になった東京都八王子市の女性(23)を心配した兄が協力者を見つけ出し、警視庁に情報提供したことが事件発覚につながった。
白石隆浩容疑者(27)=死体遺棄容疑で逮捕=宅には次の殺人のためとみられる道具もあり、兄の機転がなければ10人目の犠牲者が出ていた可能性もあった。
捜査関係者によると、女性は10月21日以降、行方が分からなくなった。心配した兄が女性宅のパソコン履歴を調べたところ、ツイッターで知り合った男と自殺するとほのめかす記述があった。
兄は同月24日、高尾署に行方不明者届を出した。同署などが最寄り駅から1駅ずつ防犯カメラを確かめた結果、女性は同23日午後、男とJR八王子駅で電車に乗り、現場アパート近くの小田急小田原線相武台前駅で降りたことが分かったが、足取りはそこで途切れた。
兄は女性のツイッターアカウントを使い、不明になった経緯を明らかにして情報提供を呼び掛けた。間もなく、別の女性から「私と状況が似ている」と連絡が来た。
兄から情報提供を受けた高尾署は、この女性に男を呼び出すよう依頼した。面識のあった女性は同30日、JR町田駅に現れた男を確認。「行けなくなった」とメールしてもらい、帰宅する男を捜査員が尾行した。
捜査員は男が座間市のアパート2階の部屋に入るのを確認し、接触を試みた。素直に応対する男。しかし、室内に不明女性の姿はない。捜査員が居場所を尋ねると「知らない」ととぼけたが、問い詰めると「ここに」と玄関に置かれたクーラーボックスを指さした。
中を確認すると、切断された2人分の頭部が見えた。急いで本部に連絡。応援の到着を待つ間、男は「9人分ある。全員自分が殺した」と話した。これが白石容疑者だった。室内からは、殺害に使ったとみられるロープのほか、新品も一つ見つかった。遺体を入れた箱にはまだ空きがあった。
捜査幹部は「令状がないから、ドアを閉められたらどうしようもなかった。偶然が重なり、容疑者にたどり着いた」と振り返った。
.
【関連記事】
〔写真特集〕神奈川・座間アパートから9遺体〜白石容疑者再逮捕へ〜
「医者にうそつき入手」=事件に使用の睡眠薬−アパート9遺体・警視庁
失踪当日にシャツ購入=女子生徒、逮捕の男指示か
〔写真特集〕未解決事件〜3億円強奪から餃子の王将まで〜
【フォトギャラリー】網走監獄の実態〜入れ墨乱舞、迫力の風呂場〜
最終更新:11/20(月) 8:37
時事通信 アパートから9遺体 被害者4人は10代後半か
男女9人の遺体について、おおよその年齢が明らかになった。
Default portrait
Nov 01, 2017 by news room Reporter
https://www.houdoukyoku.jp/posts/20793
3 Lines Summary
・女性8人、男性1人は、「10代後半が4人、20歳くらいが4人、20代後半が1人」
・「8月に1人、9月に4人、10月に4人を殺害した」
・男性1人は、被害者女性の交際相手で、行方を尋ねられたので、呼び出して殺害
356e77bc f315 43b3 a2ad 0e310631e808
白石隆浩容疑者(27)
10代後半が4人、20歳くらいが4人、20代後半が1人
1日朝、送検された白石隆浩容疑者(27)は、座間市の自宅アパートに女性の遺体を遺棄した疑いが持たれていて、室内からは、少なくとも男女9人の遺体が見つかっている。
警視庁のこれまでの調べで、9人の遺体は、8人が女性、1人が男性とみられているが、白石容疑者は、その後の調べで、「9人のうち、10代後半が4人、20歳くらいが4人、20代後半が1人」と話していることが新たにわかった。
さらに、白石容疑者は、9人をいつ殺害したかについて、「8月に1人、9月に4人、10月に4人を殺害した」と話していることも新たにわかり、女性8人全員に対して「暴行した」と話しているという。
また、男性1人は、被害者女性の交際相手で、行方を尋ねられたので、呼び出して殺害したと話しているという。
8月に1人、9月に4人、10月に4人を殺害
398173d3 3848 48e0 9389 bcdcfb49b760
白石容疑者の座間市の自宅アパート
今回の事件では、行方不明となった女性の兄のネット上での呼びかけに寄せられた情報提供が、白石容疑者逮捕へのきっかけになった。
F7200146 26dd 4099 8d34 b82436610df2
行方不明女性のものとみられるツイッター
9月にツイッターで、「死にたいけど1人だと怖い」、「だれか一緒に死んでくれる方いましたらdmください」と書きこんだ東京・八王子市の23歳の女性は、10月21日から行方不明となった。
不審に思った女性の兄は、妹がツイッターで連絡をとりあったとみられる男を割り出し、利用者に男についての情報を呼びかけたところ、女性利用者から、「その男を知っている」との情報提供があったという。 行方不明女性の兄が白石容疑者を割り出す
50060309 075a 4a43 8309 cc34eba1d315
兄のものとみられる書き込み
不明者女性の兄から通報を受けた警視庁が、情報提供者の女性に、男を誘い出すよう依頼し、10月30日、捜査員が神奈川県内の駅で張り込んでいたところ、現れた男が白石容疑者だった。
捜査員は、白石容疑者が座間市の自宅の部屋に入った直後に、行方不明の女性について尋ねたところ、白石容疑者は、「殺しました」と犯行を認めたうえ、「クーラーボックスの中」と話し始め、今回の事件が発覚した。
玄関に置かれたクーラーボックスの中からは、切断された2人の頭部を発見。さらに、室内に置かれたクーラーボックスなどからも9人分の頭の骨など、およそ240本の骨が見つかった。
Ebcec890 6fa6 4be0 8478 d3825b1e3e79
わずか2カ月の間に9人を殺害
これまでの調べに対して白石容疑者は、「2017年8月下旬にアパートに引っ越してきてから、9人全員を殺害した」と供述。
SNSを通じて、自殺志願者を装い、「一緒に死にましょう」などとメッセージを送り、被害者を誘い出したとみられている。
犯行の目的について白石容疑者は、「金を奪う目的だった。50万円取った」と供述。
さらに、9人の遺体については、「捨てたかったが、ばれると思い、どうしようもなかった」と話している。
凶行なぜ止められず=人員に限界、個人情報も壁―座間9遺体、発覚から1カ月
11/30(木) 7:05配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171130-00000019-jij-soci
神奈川県座間市のアパート遺体事件は30日で発覚から1カ月。
警視庁が東京都八王子市の女性(23)の行方を捜す中で白石隆浩容疑者(27)宅にたどり着いたが、他の被害者の家族からも不明届は出されていた。9人もの犠牲者を出す前に凶行は止められなかったのか。事件の経過をたどると、不明者の捜索に割ける人員の問題や、個人情報保護との兼ね合いによる難しさが浮かび上がった。
八王子市の女性に関する届け出を受理した警視庁高尾署は、人身安全関連事案総合対策本部の捜査員とともに捜索を開始。通常より多い8人程度の態勢で防犯カメラの確認などを行い、白石容疑者宅を突き止めた。
しかし、いつもこれだけの人員を投入できるわけではなく、女性の兄からの情報提供がなければ発見できなかった可能性もある。同本部の幹部は「たまたまいい方に転がった」と振り返る。
この女性を含め、9人の多くは自殺をほのめかしていたことなどから、緊急性のある「特異行方不明者」とされた。群馬県の女子高校生(15)もその1人だったが、神奈川県藤沢市の片瀬江ノ島駅改札を出たのを群馬県警が確認したところで捜索は事実上ストップした。
県警担当者は「ホテルやコンビニなどで聞き込みを行ったが、それ以上なすすべがなかった」と語る。警視庁の捜査関係者も「県警が警視庁ほど人員を割くのは難しいだろう」と推し量る。
福島市とさいたま市の女子高校生=いずれも(17)=はそれぞれ、9月28日と同30日に座間市の同じエリアで携帯電話の位置情報が途絶えていた。福島、埼玉両県警から連絡を受けた神奈川県警が捜索したが、発見には至らなかった。
位置情報が示すエリアは扇形に半径数キロに及ぶ。事件と断定できない段階で、戸別訪問をしてまで捜し出すのは現実的ではない。位置情報の照会自体、通信の秘密や個人情報を保護する観点から緊急性がある場合でも頻繁には行えないという。
被害者と白石容疑者の接点がほぼインターネット上だけだったことも、発覚を遅らせる原因となった。それでも、ある捜査関係者は「防げる可能性が100%なかったとは言い切れない。(被害者が亡くなっている)結果が全てだ」と話した。
.
【関連記事】
〔写真特集〕神奈川・座間アパートから9遺体〜白石容疑者再逮捕〜
「箱に座らせ首にロープ」=アパート9遺体−警視庁
妹への思い「10人目」防ぐ=被害者兄が情報、男誘い出す−アパート9遺体・警視庁
〔写真特集〕未解決事件〜3億円強奪から餃子の王将まで〜
【フォトギャラリー】網走監獄の実態〜入れ墨乱舞、迫力の風呂場〜
最終更新:11/30(木) 10:37
時事通信 ツイッター投稿削除か=「一緒に死のう」と誘う―複数アカウントも・座間9遺体
11/2(木) 4:37配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171102-00000005-jij-soci
9人の遺体が見つかったアパート近くに供えられた花と9本の缶コーヒーやペットボトル飲料=2日午前、神奈川県座間市
神奈川県座間市のアパートで男女9人の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された白石隆浩容疑者(27)が、ツイッターの投稿のうち古いものは削除したと話していることが2日、捜査関係者への取材で分かった。
被害者の多くとはツイッターを通じて接点があったとみられ、警視庁高尾署捜査本部は事件への関与が発覚するのを恐れて証拠隠滅を図ったとみて調べている。
捜査本部などによると、白石容疑者はツイッターのアカウントを複数所持。自殺する仲間を募る投稿をした人に、「一緒に死にましょう」などと連絡を取っていた。
同容疑者は、こうして知り合った相手を呼び出し、自宅に連れ込んでいたとみられる。一緒に自殺するつもりはなく、呼び出したのは最初から殺害が目的で、「(相手の)同意は得ていない」と供述しているという。
.
【関連記事】
〔写真特集〕神奈川・座間のアパートで複数の遺体〜白石容疑者送検〜
男と面識、女性が捜査協力=被害者兄に「状況似ている」―アパート遺体・警視庁
最初にカップル殺害か=ツイッター通じ知り合う−アパート遺体事件
部屋から異臭、荷物運ぶ姿=「まさかこんな」住民ら絶句−アパート遺体
〔写真特集〕未解決事件〜3億円強奪から餃子の王将まで〜
最終更新:11/2(木) 11:25
時事通信 「座間の事件参考」 札幌の少女誘拐容疑で男起訴
12/14(木) 9:57配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171214-00010001-doshin-soci
「悩みある少女、簡単に誘い出せる」
10代前半の少女が札幌市南区のマンションに連れ込まれた誘拐事件で、札幌地検は13日、未成年者誘拐と児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の罪で、札幌市南区真駒内本町7、会社員佐々木隆光容疑者(34)を起訴した。
道警によると、少女は会員制交流サイト(SNS)のツイッターに「家出したい」と投稿しており、佐々木被告は「座間の事件を参考にした。悩みを抱えた少女は簡単に誘い出せると思った」と供述しているという。
神奈川県座間市では10月30日、アパートの1室で高校生を含む男女9人の遺体が見つかる事件が発生。容疑者の男は、悩みを投稿した女性のツイッターに「一緒に死のう」などと返信し、誘い出したとされる。
起訴状によると、佐々木被告は11月16日、少女が未成年と知りながら、家出をするよう連絡して自宅マンションの居室に連れ込んで20日まで誘拐。少女の裸などを撮影して動画を保存したとしている。
.
北海道新聞
【関連記事】
少女誘拐容疑で男を逮捕 札幌 わいせつ目的、ツイッターで誘い出し
札幌市職員また不祥事 6人懲戒 女性の体を触るなど
女性生徒に「キスしてやろうか」セクハラ行為などで道教委が3人処分
北朝鮮漁業、厳しい実態 資材不足し木造 エンジンも自分で組み立て
クロマグロ捕りすぎて「迷惑料」 南かやべ漁協が検討 他府県に1億円準備
最終更新:12/14(木) 16:45
北海道新聞