米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は6日、スイス・チューリヒで中国外交担当トップの楊潔篪(ようけつち)共産党政治局員と会談した。ロイター通信が報じた。台湾周辺での中国による軍事的活動の激化や南シナ海問題などを巡って米中の緊張は高まるが、一方で対話の機運も出ている。米中両国は高官による対面の会談によって、緊張の緩和を目指す。
バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は9月9日に電話協議し、両国の競争を紛争に発展させないために対話を継続することで一致。バイデン氏は習氏との対面による初の会談も模索している。
米国は、サリバン氏と楊氏の会談で「両国の競争を責任を持って管理することを目指す」と強調している。台湾海峡情勢などの対立する問題から、気候変動や新型コロナウイルス対策といった協力が必要な課題まで、幅広く議論する見通し。中国外務省は両氏の会談について「中米首脳電話協議の合意に基づくもの」と強調している。
今年3月には米アラスカ州で楊氏、サリバン氏と、ブリンケン米国務長官、王毅・国務委員兼外相の4者が会談し、激しい非難の応酬を繰り広げた。その後、バイデン政権で気候変動問題を担当するケリー大統領特使やシャーマン国務副長官が相次ぎ訪中し、中国側高官と会談。関係改善の糸口を探った。
米中には対話のチャンネル維持に向けた動きも出ている。習氏は9月の国連総会で、海外での石炭火力発電の新設中止を表明し、気候変動問題に注力するバイデン氏に呼応する形となった。また米国の要請でカナダ当局が拘束していた中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟副会長が同月、釈放された。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a96d248cb2798770caeda2ec092ed7309ef4115
バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は9月9日に電話協議し、両国の競争を紛争に発展させないために対話を継続することで一致。バイデン氏は習氏との対面による初の会談も模索している。
米国は、サリバン氏と楊氏の会談で「両国の競争を責任を持って管理することを目指す」と強調している。台湾海峡情勢などの対立する問題から、気候変動や新型コロナウイルス対策といった協力が必要な課題まで、幅広く議論する見通し。中国外務省は両氏の会談について「中米首脳電話協議の合意に基づくもの」と強調している。
今年3月には米アラスカ州で楊氏、サリバン氏と、ブリンケン米国務長官、王毅・国務委員兼外相の4者が会談し、激しい非難の応酬を繰り広げた。その後、バイデン政権で気候変動問題を担当するケリー大統領特使やシャーマン国務副長官が相次ぎ訪中し、中国側高官と会談。関係改善の糸口を探った。
米中には対話のチャンネル維持に向けた動きも出ている。習氏は9月の国連総会で、海外での石炭火力発電の新設中止を表明し、気候変動問題に注力するバイデン氏に呼応する形となった。また米国の要請でカナダ当局が拘束していた中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟副会長が同月、釈放された。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a96d248cb2798770caeda2ec092ed7309ef4115