中国の程永華駐日大使は17日の毎日新聞のインタビューで、現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」に関する国際首脳会議の成果を強調するとともに、構想に絡めた日中関係改善に意欲を示した。中国共産党の習近平総書記(国家主席)は今年秋の党大会で指導部2期目のスタートを切る。政権基盤の一層の強化を図りつつ、周辺国との関係を安定させたいという中国側の事情が垣間見える。
程大使はインタビューで一帯一路構想を「経済的に活力のある東アジア経済圏と、先進的な欧州経済圏を結びつけ、地域市場の潜在力を引き出す」と指摘しながら「シルクロードは、古代ユーラシア大陸文明を日本に伝えた重要な通り道だ」と述べた。一帯一路構想に、日本人にとって身近なシルクロードのイメージを重ねることで、日本と親和性のあるプロジェクトである点を強調した。
中国側には、一帯一路構想で日本の参加を歓迎したいとの認識がある。また、日本の関与の度合いを高めることで関係改善を決定的なものにしたいという考えもにじみ出ている。
過去2回の中国国家主席の訪日では日中間の政治文書が発表されている。この2回の主席訪日は任期の2期目に実現しており、習主席もこの事情を意識しているとみられる。【工藤哲】
毎日新聞 5/17(水) 22:55配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170517-00000123-mai-cn
程大使はインタビューで一帯一路構想を「経済的に活力のある東アジア経済圏と、先進的な欧州経済圏を結びつけ、地域市場の潜在力を引き出す」と指摘しながら「シルクロードは、古代ユーラシア大陸文明を日本に伝えた重要な通り道だ」と述べた。一帯一路構想に、日本人にとって身近なシルクロードのイメージを重ねることで、日本と親和性のあるプロジェクトである点を強調した。
中国側には、一帯一路構想で日本の参加を歓迎したいとの認識がある。また、日本の関与の度合いを高めることで関係改善を決定的なものにしたいという考えもにじみ出ている。
過去2回の中国国家主席の訪日では日中間の政治文書が発表されている。この2回の主席訪日は任期の2期目に実現しており、習主席もこの事情を意識しているとみられる。【工藤哲】
毎日新聞 5/17(水) 22:55配信
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