長野県松本市の国宝・松本城について、同市は17日、震度6強〜7の大地震が起きた場合、強度不足のため天守や櫓(やぐら)5棟で倒壊や変形の危険性があるとの耐震診断結果を公表した。
市は7月にも有識者による委員会を設置し、耐震工事について検討を始める。
耐震診断は2014年4月〜17年3月、市から委託を受けた「文化財建造物保存技術協会」(東京)が文化庁の耐震診断指針に基づいて実施した。この結果、大天守など5棟について、「大地震時には、全体的に強度が不足」と指摘された。乾小天守(いぬいこてんしゅ)は1、2階が倒壊する危険性があり、大天守も変形する可能性があるという。
市は、耐震工事と合わせ、繁忙期などの入場制限を検討し、避難誘導計画の策定にも取り組むとしている。
読売新聞 5/17(水) 21:04配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170517-00050092-yom-soci