愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)を求めた署名運動を巡り、
「署名者の個人情報は県広報で公開される」などと虚偽の情報をツイッターに載せて運動を妨害したとして、
愛知県警が地方自治法違反(署名運動妨害)の疑いで、精神科医の香山リカ氏やジャーナリストの津田大介氏ら計4人を書類送付していたことが8日、関係者への取材で分かった。
起訴を求める意見は付けなかったとみられる。
香山氏は代理人弁護士を通じて「(告発された案件は)全件送致されるので、手続き的なことだと理解している。捜査には協力している」とコメント。
津田氏は「今後もこれまで通り協力する」と話した。
運動を主導した美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長が昨年8〜9月に刑事告発。告発状によると香山氏は、
署名者の個人情報が県の広報で公開されるなどとうその投稿をし、津田氏はこれらの投稿を拡散させたとしている。
他に書類送付されたのは、映画評論家町山智浩氏と愛知県に住む男性(60)。
高須氏は、大村氏が実行委員会会長を務めた芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」の内容を問題視し、
昨年8月に署名集めを始めた。運動を巡っては署名を偽造したとして、運動事務局長の田中孝博被告(60)らが逮捕、起訴されている。
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