皆木香渚子2021年11月14日 11時30分
水揚げされても市場に流通しない魚は、低利用魚と呼ばれている。近年、東海地方の定置網にかかる量が増えてきた「ニベ」も、この地方ではそんな低利用魚だ。
スズキに似た大型魚で、くせのない白身が特徴。地域課題の解決に取り組むベンチャー企業「On―Co」(三重県桑名市)の代表・水谷岳史さん(33)は、そのおいしさに目をつけた。
名古屋市中区の「FabCafe(ファブカフェ) Nagoya」。イタリア料理のアクアパッツァ風包み焼きに、ニベが使われている。マネジャーの甲斐慶太さん(30)が10月からメニューに加えた。店の常連客だった水谷さんの紹介がきっかけだった。
サイズが小さい、逆に大きすぎる、加工に手間がかかる、地域の食文化になじみが薄い――。網にかかっても流通しない理由は様々だ。船上で廃棄されず港に到着しても、低利用魚は魚粉などに加工されるか、地元での消費にとどまる。
東北沿岸以南〜東シナ海に生息するニベは、東海地方では、あまりなじみがない魚だ。大きすぎて扱いづらく、加工しても需要は限られ採算がとれない。水揚げされた地元で消費されていた。
空き家を活用した地域おこしにも取り組む水谷さんは、仕事上、三重県内の漁師と関わるなかで、低利用魚の活用を考えるようになった。
注目したのがニベだ。「おいしいから市場に出ないのはもったいない。漁業の現場を知らない人が味を知ることで需要が増えるのでは」。カフェを訪れた際、甲斐さんに低利用魚について話した。
===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://www.asahi.com/articles/ASPCD44R0PBPOIPE024.html
水揚げされても市場に流通しない魚は、低利用魚と呼ばれている。近年、東海地方の定置網にかかる量が増えてきた「ニベ」も、この地方ではそんな低利用魚だ。
スズキに似た大型魚で、くせのない白身が特徴。地域課題の解決に取り組むベンチャー企業「On―Co」(三重県桑名市)の代表・水谷岳史さん(33)は、そのおいしさに目をつけた。
名古屋市中区の「FabCafe(ファブカフェ) Nagoya」。イタリア料理のアクアパッツァ風包み焼きに、ニベが使われている。マネジャーの甲斐慶太さん(30)が10月からメニューに加えた。店の常連客だった水谷さんの紹介がきっかけだった。
サイズが小さい、逆に大きすぎる、加工に手間がかかる、地域の食文化になじみが薄い――。網にかかっても流通しない理由は様々だ。船上で廃棄されず港に到着しても、低利用魚は魚粉などに加工されるか、地元での消費にとどまる。
東北沿岸以南〜東シナ海に生息するニベは、東海地方では、あまりなじみがない魚だ。大きすぎて扱いづらく、加工しても需要は限られ採算がとれない。水揚げされた地元で消費されていた。
空き家を活用した地域おこしにも取り組む水谷さんは、仕事上、三重県内の漁師と関わるなかで、低利用魚の活用を考えるようになった。
注目したのがニベだ。「おいしいから市場に出ないのはもったいない。漁業の現場を知らない人が味を知ることで需要が増えるのでは」。カフェを訪れた際、甲斐さんに低利用魚について話した。
===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://www.asahi.com/articles/ASPCD44R0PBPOIPE024.html